海の贈りものを受けとる場所
「海辺で毎日をていねいに大切に暮らしたいな」と思い続けてきました。
海辺の暮らしの中で気づいたこと
海のすばらしさ・楽しさ
ウォータースポーツの楽しさ
などなどをご紹介できたらいいな。
ぼくが魚釣りをやめたわけ ~あるいは魚食や水産資源について~
ぼくが小学生の頃、ちょっとした釣りブームがありました。小学生の高学年になるとみんな釣りをやるんです。ぼくもよくやりました。
それからはたまーに釣りに行く日々が続きました。
そんな状況が変わったのは、大学生になってスキューバーダイビング始めたときです。
スキューバーダイビングというのはご存知のとおり、魚を見ることがメインの楽しみなわけですが、水中に入って魚を眺めると「魚というのは有限なんだ」ということが一目でわかるんです。
海の中のどこにでも、やたらめったら魚がいるわけではなくて、岩場や藻場などにかたまって数えられるくらいの魚がいるということです。
そしてそれぞれの魚が生き残りのためにいろいろな工夫をしているということも知りました。
もちろんこれは1990年代前半の伊豆の話しでして、海外などの他の場所に行けばもっと魚がいる場所はあったと思います。
ただ、相模湾とか駿河湾の水深30m程度のところではそんな状況でした。
そんな経験をして、ぼくは魚釣りをきっぱりやめました。
とても釣りをする気にはなれませんでした。
それはたとえば、釣りで70cmくらいの石鯛を釣れば、これは大喜びするような釣果なんでしょうが、石鯛が70cmまで育つのって結構たいへんなことなんだということを知ったからです。
海に潜ると、そのサイズの石鯛をそんなに見ることはあまりありません。
つまりその鯛はかなり貴重で、過酷な生存競争を生き残った鯛なんですね。
それを釣り上げて喜んでいるというのはどういうものなのか?と思いました。
それからおよそ20年くらい経ち、海の中の魚の数は間違いなく減っています。
ぼくはよく伊豆で潜るのですが、昔はけっこう魚がいたポイントであっても、今はかなり少なくなっています。いたとしても型が小さくなっています。
原因はいろいろな説があって、水質汚染だとか、海の環境が荒れているとか(これはダイバーのせい?)、森や川が劣化していて海に養分が注ぎ込まないからだとか、乱獲だとかです。
その中でも最も有力な説が乱獲です。
これは伊豆や日本の海に限ったことではなくて世界的な問題になっているようです。人間が増えすぎて、その食料として魚を獲り過ぎて、魚がいなくなりつつあるということです。
そのためいろいろな団体が、どのような魚を食べるべきで、どのような魚を食べるべきでないかの指針を出しています。
●MSC認証
MSC認証ラベルがついた魚を選ぶと海の環境保全に貢献することができます。
●Seafood WATCH
欧米の情報が中心ですが、どの魚が稀少なのかわかります。iPhoneアプリも出ています。
●おさかなガイドブック
CBD市民ネット 沿岸・海洋作業部会が作成したリーフレットで日本の魚食の現状や問題点がわかりやすくまとめられています。
●魚食スペシャリスト検定
日本人の伝統である魚食と漁業資源のバランスを考える基礎知識を得ることができます。
これらが示しているのは、養殖が可能な魚や比較的数の多い魚を食べるようにして、絶滅危惧のある魚を守ろうということです。
話しは変わりますが、魚の減少は漁業の問題も大きいのです。
日本では水産庁が魚種毎に漁獲量制限を設けています。これをTACといいますが、この制度ではTACの制限値に達したところで捕獲抑制が発動されますが、そうなると漁業に携わる人としては、早いうちにたくさん獲っておこうという動機づけがなされてしまいます。これをオリンピック制度というそうです。
水産庁『我が国における資源管理の現状と課題』
水産庁『TAC制度の現状と課題』
大規模な船で早くたくさん魚を獲ってしまおうという状況が世界的に起きているようです。
また、漁法によっても魚へのダメージが違っていて、たとえばダイナマイト漁、延縄漁、底引き網漁などはダメージが大きいとされています。
おおまかにいえば、増える人口に対して水産資源をどうやって長持ちさせるかが国際的な課題となっているということだと思います。
ぼくは海が好きです。魚を見るのも好きですし、魚を食べるのも好きです。かつては魚釣りも好きでした。
たぶん海や魚に思い入れのある人ほど、これからは海や魚との付合い方を考えなければいけない時代になりつつあると思います。
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日経ビジネスが『沖縄経済圏』を取り上げたことについての雑感
以前の日経ビジネスに沖縄経済圏に関する特集記事が掲載されていました。
記事の要旨は、東アジア経済が成長しつつある現在、物流や経済の拠点として沖縄は最前線の絶好の位置にあるという内容です。
また、米軍基地の跡地の再開発で経済が成長し、今後目軍基地の移転があれば、さらに成長が見込めるとのことです。
ANAは那覇をハブと位置づけて、貨物輸送の拠点を設けているそうです。また、ヤマト運輸も同様の方針を打ち出しているそうです。
それによって、アジアの日本の現地工場の部品が翌日には日本の工場に運ばれて、ラインに乗せることができる。あるいは逆もあり得るということです。
以前九州をハブにしてLSIなどを全国に供給しようというプランがありましたが、それを思い出させる記事でした。
中国・韓国・台湾をはじめ東南アジアの国々が経済成長するにつれ、経済の軸足が東京から南東に動いているということでしょう。そのために地の利から沖縄の優位性が高まっているということだと思います。
さて、沖縄に住む人々にとっては経済的に豊かになることはいいことだと思います。
ただ、勝手で申し訳ないんですが、本島に住んでいて、沖縄の自然の豊かさに魅力を感じている者としては、少し寂しい感じがします。
例えばぼくが初めて沖縄の那覇に行ったのは20年前ですが、その頃と今の那覇ではずいぶん違います。
正直なところ、今の那覇に特別魅力を感じません。(すみません)
今の那覇にあるのは、地方都市の県庁所在地の典型的な姿で、沖縄にある那覇らしさが薄れていると感じるからです。
ぼくはダイバーですから、海の中の違いはさらに大きいものがあります。20年前は慶良間あたりで豊かな珊瑚を見ることができましたが、今は無残です。とても行く気がしません。
那覇だけではなく、石垣島も大きく変わりました。
のどかで美しい海の島だった石垣は、白保の空港建設や宅地開発で変わってしまいました。海の中もやはり以前よりは、自然が元気を失っていると感じます。
でも、沖縄を今のようにしたのは、観光客である我々にも責任の一端があるわけで、なんとも勝手で申し訳ないと思います。
おそらく自然の豊かな土地は、本当はリゾート開発をするべきではないのでしょう。世界遺産に登録せず、そっとしておくべきなのです。
本来、自然豊かで美しい町が無残に観光地化・都市化していった例はいくらでもあります。
熱海、軽井沢、八ヶ岳、日光、河口湖、伊豆などなど。
もうそういうのを見るのは嫌だなと思います。
ただ、それは、その土地に住んでいない観光客としての我々の意見であって、住民の人にとっては、生活がかかっていますから、そうはいっていられないわけです。
やはり観光客に来てもらわないといけないし、売れるものはなんでも売ると…
その妥協点を探っていく試みとして、湯布院の町造りや黒川温泉の町造りがあるのかなと感じています。
伊豆に行くとみかんを買ってしまう
ダイビングで伊豆に行くことがよくあります。
で、伊豆に行くとついつい買ってしまうものに、干物とみかんがあります。
干物は、その季節の旬の魚の一夜干しなんかで、脂の乗ったのを見ると、どうしても我慢できません。
みかんもおいしい店のは、酸っぱくてスーパーのものよりもずっとおいしいので、やはり通り過ぎることができず買ってしまいます。最近は伊豆ではニューサマーオレンジを大々的に売り出しているんですが、これもおいしいところのだと、本当においしいので、つい買っちゃいますね。
道端にあるみかん専門の土産屋で買うんですが、自分のところで栽培している店だと、品種や土地や育て方の違いなのか、けっこう味が違うんですね。
最初の頃は特に気にするわけでもなく買っていたんですが、だんだん自分の好きな味の店に気がつくようになりました。
旬のみかんを手に入れたときは思わずニヤニヤしてしまいます。
十円玉を磨くな
ビーチで海を眺めているといろいろなことを考えます。
先日は、社会人になった頃、父親に「十円玉を磨くような仕事はするな」といわれたことを思い出しました。
十円玉はいくら磨いても十円の価値しかないわけです。価値を生まない仕事はするなという意味だと思います。
そういう視点で周囲を見回してみると、組織には一円玉でも十円玉でもとにかくピカピカじゃないと気が済まないタイプの人がいます。
たとえば、社内文書の体裁、社内会議で使うパワポの細部、打ち合わせの資料などなど、とにかく細かい。
確かに細部の詰めが大切なことはたくさんありますが、それは「その細部へのこだわりが価値を生むか」という視点が不可欠です。
組織的には価値の産まない仕事に時間と労力を使うのは、マイナスだと思うのですが、こういうのって個人の性格とか価値観とか癖のようなところから生じていることが多かったりするので、コントロールしにくいという面があります。直せるようなことならもうとっくに直してるでしょね。
もしかして日本の企業の競争力の低下は「価値を生まない事へのこだわり」にあったりするのかなーなんて思ったりします。
とかく海遊びをしていると、大切なことは命であって、それが守れればあとは、まあ、他のことはなんだっていいというところがあります。
そういう物差しで日々暮らしていると、会社で起きている価値を生まない細部へのこだわりといことが、本当にバカバカしく感じられます。
シンプルさってなんだろう
断捨離という本が売れて、けっこう普通に使われる言葉になりました。
以前から余計なものは持ちたくない、最低限の物を大切に使いたいと思ってきたぼくにとっては、この言葉に同感できます。
でも、整理法の本とかを立ち読みしていると、シンプルさってなんだろうって思います。
仕事で忙しかったり、バタバタしたりで、ストレスがたまる時って、買い物がしたくなる時があります。
そういう時ってつい要らない物を買っちゃうんですよね。
それからやっぱり毎日同じじゃつまらないから、新しい物買ったりします。
物を買うとその物を掃除したりメンテナンスするのに時間がかかって、結果的に忙しくなって、ストレスが増えるなんてことも…
ストレスを解消するために、あるいは平凡な日常から抜け出すために変化を求めていて、それが何か余計なものをココロにため込むような気がします。
そして余計に重くなって、よりストレスを溜め込んだり、より強い変化を求めるようになってしまう。
そういうスパイラルから脱して、今持っているものに感謝し、それを十分に使って、良さを味わう。そんな日々が送れたらいいなと思います。
ぼくの好きな店に蓼科のハーバルノートシンプルズというハーブ屋さんがあります。そのオーナー萩尾エリ子さんの書いた『八ヶ岳の食卓』という本があります。この本は一見レシピ本のようにも使えますが、萩尾さんが、毎日を、自然と寄り添いながら丁寧に暮らす様子が書かれています。
そこには刺激的な変化を求めるんじゃなくて、日々の小さな出来事を味わっていく姿勢が描かれていて、共感を持ちます。
海辺のオススメ下心デート 首都圏編
ぼくはもうだいぶオジサンになってしまったので、今さらどうこうということはないんですが、若い方に参考になればなあと思い、この記事を書くことにしました。
ぼくが大学生の頃はバブル崩壊にいたるところで、世の中がすごく変化していました。
でも、バブルが崩壊して、社会人になった時期でも、普通の若い人達でも今ほど地味ではありませんでした。
クリスマスには彼女にブランド物のアクセサリーをプレゼントして、都内のホテルのディナーを楽しむみたいなことは普通でした。
そんな状況でして、社会人になって最初に欲しかったのは車です。
ぼくの場合は、ダイビングやサーフィンにハマっていたので、いつでも自由に荷物を載せて移動できるとか、電車がないような場所にでも行けるという意味で車は欲しかったわけですが、やっぱり女性とデートするときも、車というのは必須なものでした。
当時から海好きで、デートでやたら海辺をドライブしたわけです。というか他はあまり知らなかったんですけど…
それまでの海遊びの蓄積で、湘南あたりの女性が好みそうな店というのはいくつか知っていましたし、景色や夜景がキレイな場所も何ヶ所か知っていました。
そう、ぼくにとって、女性と付き合い初めて、仲良くなるための必勝パターンは、海辺でのドライブデートだったんですね。
で、経験的にいって、海辺のドライブデートというのは効果があります。
湘南から伊豆、外房にかけて、デート向きな場所というのを挙げてみましょう。
【湘南】
湘南といえば首都圏のデートのメッカなわけですが、何ヶ所かポイントがあります。
まず、昼間ですと、みなさん七里ケ浜とか茅ヶ崎あたりに行ってしまいがちですが、ノンノンです。それは湘南初心者がやることです。
通は長者ヶ崎から秋谷にかけての眺めを楽しむのです。
それから三戸浜、油壷、シーボニアマリーナ、宮川湾などもはずせないところです。
それから逗子マリーナというのもオススメです。
渋いところで大磯などもいいわけです。
夜ですと、七里ケ浜から江ノ島の夜景というのはやはりキレイです。
ですが、披露山から江ノ島方面の眺めもいいですし、立石からの夕陽も美しいと…
【伊豆】
伊豆にデートというのは、都内在住の人にとってはちょっと遠いかなという感じでしょう。で、全体的な包括的なプランとしては、かなり煮詰まった関係で、今夜あたり初めての夜を共にしてもおかしくないかな…という状況でオススメしたいコースです。
とりあえず日帰りの計画でデートしつつ、帰りが遅くなってやむなく海辺のホテルで泊まる、というのが正しい伊豆のデートだとオジサンは信じております。
読者諸賢はこういう全体的な流れを理解しつつ、読み進めてください。
だとすると、次の戦術は二つありまして、ひとつは東名→小田原厚木道路→真鶴道路→伊豆高原あたりという東伊豆コース。もうひとつは東名→沼津→西伊豆あたりという西伊豆コースです。
東伊豆コースは途中に観光名所が点在しており、わりとオシャレな店もあり、おいしいフレンチやイタリアンの店も充実しているので、彼女を飽きさせないプランが作りやすいです。ポイントは明るいうちに伊豆高原あたりまで行っておいて、そこからの戻りに、熱海や真鶴で、夕陽や夜景が見られる時間にいるということです。特に真鶴半島の真ん中あたりは、東を眺めれば湘南の夜景、西を眺めれば夕陽という、絶好の夕焼け・夜景ポイントであります。
西伊豆コースは、往路は全力で南伊豆を目指して突進し、復路で沼津に戻るのがかなり遅い時刻になるように配慮するというのがポイントです。途中折々に富士山と夕陽を眺めるのをお忘れなく。恋人岬をはじめ、○○岬という夕陽スポットが点在しているので、そういうところにいちいち「ひっかかっていく」のが沼津到着時刻を遅らせるポイントです。
「いやー、意外に遅くなっちゃったね。今から東京に戻るのはちょっと厳しいかなー」なんてわざとらしくいって、どうせ女の子には見破られてるんですから、「魚料理のおいしいホテルがある」とか「フェイシャルエステの上手なホテルがある」「温泉がいい旅館がある」なんていって実利で引っ張るというのはどうでしょうか?
【房総】
房総はただでさえ近いのに、アクアラインができて、南房総あたりでも結構近くなってしまいました。というわけで、日帰りコースというの定番化しつつあります。
それでも一宮・東浪見・御宿・館山あたりはサーファーが多く、なんとなくちょっとカリフォルニアな雰囲気を楽しみつつ、時間を潰すという方法がないともいえません。
そんな雰囲気の中、広々した砂浜を眺めながらノンビリするのが外房の良さを活かしたデートといえるでしょう。最近はオシャレなカフェなんかも増えてきて、女の子を誘いやすいです。
これが男同士のサーフィン仲間なら、地元で古くからやってるガッツリの焼きハマグリ定食というのも、外房の楽しみなんですが、まあ女子と行く時は、ちょっとコジャレたカフェなんかに行くのもいいではないですか。
わたくしの超個人的なオススメとしては、一宮・東浪見あたりで海を堪能して、オシャレなカフェに入りつつ、途中「ちょっとサーフィンのワックスがきれてるから…」なんていいつつ、サーフショップに寄って、「サーファーなぼく」をアピールしつつ、夕方に南房総あたりにいるというコースです。
で、平砂浦あたりのホテルに…
いささかチャラい感じになってしまったような気がします。
今の若い女性に通用するかわかりません。
でも、ぼくがこんなことを書いて、「いやらしい」「不潔」などと思われるのはいささか不本意でありまして、20代から30代の男性が、好みの女性を求めるのは、生物的にも社会的にも日本のためにも、自然で、大切なことでありまして、そのあたりのことを十分にご理解いただきたいと、まあ、かように思うわけです。
「こんな海辺デートしてみたいなあ」なんて思う女性の方は、もっとスペシャルなコースもありますので、オジサンのぼくでよければご連絡ください、って冗談です。
海辺で暮らしている人のマイウェイな生態
海辺で生業をたてている人というのは、多かれ少なかれ、マイウェイな人が多いです。ってぼくは感じています。
なりわいといっても漠然としてるわけですけど、漁師だったり、農家だったり、飲食店だったり、海の家だったり、工務店だったり、まあいろいろなわけです。
で、そういう人達って、マイウェイでマイペースで我が強い人が多いということがいえると思います。
自分がサラリーマンで、わりと協調性やチームワークを求められる職業なので、海辺に引っ越した当初は、周りの自営の人のアクの強さに面食らいました。
でもまあ自然を相手に仕事をしていると、最後に信じられるのは自分(の主に体力)だけですし、「誰の世話にもならねえ」みたいな感情ってあると思うんですね。で、そういう人を相手にしているとやっぱり普通じゃ負けちゃうんで、みんな我が強くなっていくというのはあると思います。
ぼくがそういう人達の心情が理解できるようになったのはずいぶん経ってからですし、今ではそういう人達の方が付き合いやすいと思えるようになりました。
逆にサラリーマン社会の根回し、付き合い、深慮遠謀、言葉の裏を読む、みたいな日々が「めんどくせぇ」と感じるようになってしまいました。
どちらが良い悪いという話しではないんですが、何か価値を生んでいるかということを仮初めの尺度とすれば、人それぞれで、自営の方はそれが直接的でわかりやすいというのはあるかもしれません。
一方で、会社というのは価値を生んでいる人もいるし、何らかの理由で価値を生まない仕事(例えば無意味な法令に基づいて、それを満たすために書類などを作る仕事などなど)に携わっている人もいるし、意図的に価値を生まないで、周囲にぶら下がっている人もいます。そういう意味では、同じ会社の人でも、すごい人もいればすごくない人もいるというわけで、「わかりにくい」ということはあると思います。
そういう大雑把に分けてふたつの種類の人を見ていると、本当におもしろいというか、人ってそれぞれで、どんなんでも生きていけるというか、人の価値観に正しいも間違っているもないというか、逆にいうと自分に合ったところで生きるのがハッピーだ、ということに思いをいたすわけですね、ハアこりゃこりゃ。
よく自分の能力に合った職業に就くのが幸せだといわれますが、ぼくが見ている状況からすると、自分の性格というかタイプにあった職に就くのが幸せなんではないか、その次が能力かな…と思うわけです。
いい歳をした男で、なんとなくサマになっている人というのは、この「自分の性格に合った」居場所を見つけるかどうかかな、って感じる今日この頃でございますよ。
海辺でスペシャルティコーヒーを飲むのにハマり中
あの、その、コーヒー好きです。
海辺で飲むコーヒーは最高です。
以前にも記事を書きましたが、ぼくはコーヒーを味わうためにシーカヤックに乗るような、バカげた男でございます。
ビーチにテーブルとチェアとコーヒーグッズを持ち出して、海辺でコーヒーを淹れて飲んでおりますのでございますよ。
で、いろいろコーヒー豆を買って楽しむわけですが、最近はネット通販が一般的になってきて、小規模でもおいしい豆を仕入れて焙煎している店が、通販をしています。
そういう店のスペシャルティコーヒーを試すのが、今の楽しみです。確かに値段は高いですが、そのおいしさからすると妥当な値段かなと思います。
ぼくがよく買うのは…
○HORIGUCHI COFFEE(堀口珈琲)
○カフェーパウリスタ「森のコーヒー」
○THE FIVE ☆ BEANS(ファイブビーンズ)
○cafetier(カフェティエ)
○gino
ですです。
他にもきっといい店があると思うので、ご存知の方がいらっしゃれば教えてください。
海辺に田舎に行くと社会システムのことを考えてしまうぼく
都会で役所に勤めている知り合いに聞いたんですが、本当にいろいろな人がいて、いろいろなことが起きて、いろいろな仕事があるみたいなんですね。
たとえば、夜道が暗いから街灯をつけて欲しいとか、道路が凹んでいるから直して欲しいとか…そういうのはまともな要望だそうです。ただ、家の方のような田舎だと、こういう要望は町内会にまず上げて、町内会長が取りまとめて役場に伝えます。個人が直接役所に電話しちゃうというのが都会っぽいですね。
ヘンなのになると、隣の家の木の枝が自分の敷地に入ってきてうっとうしいから、隣人に伝えて欲しいというのもあるそうです。これなんか直接いえばいいような気がしますけど…
あと、今、話題になっている生活保護の不正受給ですが、これも都会という匿名性のある場所だからこそ生じる問題ですね。
田舎だと、本当はいけないんでしょうが、うすうす誰が生活保護を受けているかわかってしまいますし、その人が本当に生活保護が必要な状態かは周囲の人が一番よく知っていますから…
田舎だと、物々交換みたいに採れたものを融通しあう雰囲気があります。それから助け合う雰囲気もあります。たとえば隣のおばあちゃんだけの世帯には、みんなが声をかけ合うとか、家の重労働を助けるとか、そういうことは普通にあります。
都会だと、たぶんこういうのは役所の仕事になるんでしょうね。
えーっと、ふと思ったんですが、都会と田舎だと社会の仕組みが違うんじゃないでしょうか?
都会の方がまわりくどくて、高コストだと思います。役所の仕事が増えるということは、役人が増えるか、役人の時間外手当が増えるわけで、これは住民が負担するわけですね。
さっきの例でいえば、隣人への苦情を直接いえば、そこに費用は発生しないのに、役所に電話することによって費用が発生します。
こういうコストって、ひとつひとつは小さいですが、まとまると意外に大きいんじゃないかと思います。
突然思い出しましたが、東京都庁ってなんであんなに立派な建物なんですか? なぜ東京都民や東京都の法人は文句いわないんでしょう? もっと安い建物で仕事して、その分税金を安くしろって、たぶん田舎なら大問題になると思いますが…(東京都の役人に関してはもっといいたいことがありますけど…)
以前、『世界がもし100人の村だったら』という本がヒットしました。この本は地球規模の問題を実感が持てるレベルで伝えるという意味で有益だったわけですが、ぼく的には「100人じゃないからこそ、問題は複雑になる」といいたいわけですね。
人が集まると問題の質が変化するというのは、かねてから感じていたことですが、都会というのは、人が集まって問題が変質する事例の典型だと思います。役人もそこに乗っかって、本当なら要らない法律や仕事を作って、手柄を立てて、食い扶持を稼ぐわけですね。
そう、悪循環…
問題が変質するプロセスの一番大きな要因は、匿名性だと思います。これによって人は行動を変えます。
匿名性があるだけで、無責任な行動をとったり、過激な行動をとったりします。普段なら何もしない人が、デモなどで暴徒化するのは、この例ではないでしょうか?
二番目は数が少ないと、ちょっとした労力で処理できることが、多くなると一手間余計にかかるということです。
これはし尿処理が典型だと思うんですが、広い土地にごく少数の人しか住んでなければ、下水処理設備なんか作らなくても、自然の生態系の中で処理されていくわけですが、大勢の人が住むとそうはいきません。ちゃんと浄化槽を作らなければならないですし、さらに密集すると下水道を整備して、下水処理場を作らなければなりません。
三番目は仕組みが整備されると、それが惰性で維持されるということです。状況に応じて、柔軟に廃止できにくくなる面があります。これはお役所の法律や制度などがそうですが、一度制度ができてしまうと、見直されることなく続くという面があります。
四番目は、人が多いと、人は人に対して「無関心」「嫌気」「競争心」「敵対心」といった感情を抱くのではないか?ということです。
これは、都会の繁華街や混雑したバーゲン会場、道路の渋滞などで見られることです。ずーっと以前、椎名誠さんの本で、人は離島などの漁村でオバチャンとそれ違うと挨拶したり、会話したりして人なつっこくなるけど、都会で人とすれ違っても、今何かとすれ違ったっけ?くらいの感覚しか持たない、というような概要のことを書いてらっしゃいましたが、まさにそのとおりだと思います。
ということを、いろいろな海辺の漁村や離島に行くたびに感じてまして、集団として物事が変質しないギリギリの人口規模ってどれくらいかなーって推測するんですが、ぼくの実感では3000人以下かなーって思います。
ですから、よく小さな政府を実現しようという政策がテーマになりますが、この言葉が含んでいるのは、様々な社会サービスや規制を少なくして、より競争的な社会にしようというメッセージだと解釈しています。そうするとアンチ自由競争な人々が抵抗するという構図になるわけです。
ぼくとしては、小さな政府を実現するというのは、意味が違うのかなと思います。
まず、みんなが低コストで満足できる生活に根ざした仕組みを作る。イメージとしては昔の隣組みたいなののダークじゃない版の仕組みですね。
それからみんなが、自分達のことは自分達でやる、役人なんかに頼らない、要望しない、役人なんか要らないと自主独立の考えを持つ。
こういうもの生活の基礎にあって、みんなの意思が社会システムに反映されるようになって、結果として政府は小さくて済むと…
なんだかすごい大きなことを書いてしまいましたが、田舎に行くたびに、感じるんですよね。
人ってもっとシンプルに暮らせるんじゃないかなって…
「海好きでもないのに海辺に住まいで欲しいなあ」と感じるボクは変?
今回はちょっとイヤミで偏屈な内容です。
ぼくの住んでいるのは海辺で、この場所を見つけるまでにはずいぶんいろいろな土地を探しました。
海が眺められて、海まで近くて、海まで段差がなくカートでシーカヤックやディンギーが運べるなどなど、いろいろな条件を満たす土地はなかなか見つからなかったのです。
ところがぼくの近所に住んでいる数世帯は、数年前に東京から引っ越してきたんですが、この人達ぜんぜん海に興味がないらしいんですね。
近所なのでたまに立ち話をするんです。
海水浴にも行かないし(日焼けするのが嫌らしいです…)、ビーチの散歩もしないようです。
逆に自転車や車などが錆びるのが早くて嫌だとか、洗濯物が塩臭くなって嫌だとか、そういう話しをするんですね。
一方で、ぼくの海遊びの友人は、最近、海辺の土地を探していて、なかなかいい物件が見当たらないと嘆いているわけです。ぼくの住んでいるあたりは絶好のロケーションなんでうらやましいというんです。
このミスマッチに呆然とするぼくです。
別に個人が何しようと自由なんですが、全体としてみると、明らかに不合理というかみんながハッピーになってないですよね。
これは何がいけないんだろう?
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