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海辺の小道を歩く楽しみ

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 伊豆でも房総でもいいんですが、海辺の漁村を散歩していると、ちょっとした小道がそこここにあるんです。
 だいたいどれも真っ直ぐっていうことはなくて、曲がりくねっています。ここまで曲がりくねっている必要があるのだろうかと思うほどです。

 草むらや竹藪や家の塀や漁師の浜小屋の間を、やっと人が一人歩ける程度の幅の道が通っています。
 曲がりくねっているので、先がどこに通じているのかは行ってみないとわかりません。先が人の家だったり、畑だったり、行き止まりだったりすることもよくあります。

 夏の強い陽射しに照らされた小道は、カーブを曲がると急に木々の影に包まれ次のカーブまでずっと真っ暗です。
 シーンと静かな中、微かに波の音が聞こえてくるので海が近いのでしょう。

 音につられるように細い道をゆっくりと歩いていると、ワクワクする気持ちと不安とノンビリした気持ちがないまぜになってなんともヘンな気分です。こんな自分で整理のつけにくい気持ちになったのは、子供の頃以来久しぶりです。

 次のカーブを曲がると急に強い光に包まれて、一瞬目が見えなくなったように感じます。
 目が慣れてくると両側の木立の壁の先に海の青が広がっています。
 さらに目が慣れてくると、海の青だけでなく空の青も見えます。そして白と黄色の中間くらいの砂浜。
 どうやら海に抜けられたようです。

 こんなちょっとした小道をひとつひとつ歩くのは、なかなか楽しいものです。




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