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楽園ってどこにあるんだろう…



 旅行といえば、ついつい南の海があるところに行ってしまいます。海が好きだし、スキューバダイビングがしたいから…そして旅の間だけでも楽園を感じていたいから…
 楽園…
 この世にそんな場所がないことはわかっています。でもいつか楽園で暮らしたいっていう願いがぼくの中にはあります。
 ぼくの中の楽園のイメージは、美しい海と山があり、暖かく、食べ物に困らず、人々は皆仲良く幸せに暮らしている、というベタなもの。このイメージはたぶん幼少期に読んだ本やテレビに影響されているんじゃないかと思うのです。
 ぼくは小さな頃から、大して勉強もできないし、運動もそこそこの普通以下の子でした。人見知りで、人が大勢いると気後れしてしまうような子供でした。クラスでも隅っこの方でおとなしくしていました。
自分に自信がなくて、他人ができるのに自分はどうしてうまくできないんだろうと思っていました。
 物心ついてきて、ぼくがいつも違和感を感じていたのは、仲間とかチームで何かやるときに、多少なりとも自分を抑えなければならないということ。
 仲間やチームにいることが嫌というわけではないけど、チームの目標のために自分も頑張らなければならない。自分の希望を多少は我慢しなければならない。それが当たり前のことだと頭ではわかっているし、チームを離れて独りで生きていくことはできないこともわかっているのです。そして能力のない自分がチームに所属し続けるためには、多少無理してでも、自分を抑えてでもチームのために頑張らなければならいないと思っていたのです。
 そして、その状態にずっと違和感を感じていました。そしてそれは今でも続いています。たぶんこれから先死ぬまでぼくのこういう基本的な心持ちは変わらないんじゃないかな、って想像します。
 大学を卒業して会社勤めをするようになると、ぼくの抱えている違和感は、より先鋭的に感じられることになります。会社のために貢献しなければ給与はもらえない。給与をもらえなければ、家族が困る。自分としてやりたくないことも、生きるため、他人に迷惑をかけないため、責任を果たすためにやらなければならない。
 ただ人間というのは不思議なもので、どのような状況にも慣れることができるようです。
 ぼくは自分を抑えることに慣れてしまったのです。
 本当なら会社の中で、自分を抑えずに、自分らしさを発揮しながら楽しく過ごせるようになることがいいのでしょう。
 ぼくはなかなかそうはできませんでした。
 さて、楽園の話し。この世界のどこかに楽園はあるのでしょうか?
 複数の人間が共に暮らす状況の中で、すべての一人ひとりが自分らしく幸せに暮らすことができる、そんな楽園は存在するのでしょうか?
 ぼくは海が好きで、海で楽しむウォータースポーツをやってきました。1人でやるサーフィンやシーカヤックもやりますし、何人かでやるセイリングやスキューバダイビングもやります。
 ぼくが心の底から自分を解放でき、安心できるのは、海で1人でいるときです。気心の知れた仲間と楽しくスキューバダイビングをするのは楽しいものですが、気を遣ったり、行動を合わせたりしなければなりません。
 1人で海を眺めながら、太陽の光を浴び、波を感じ、風を感じ、潮の匂いを吸い込むこと。そうしていると心の奥の方にある固まりが少しずつほぐれていくような感じがします。身体の力が抜けて、リラックスできます。
 たぶんぼくにとっての楽園というのは、地理的なことや環境のことだけではなくて、周囲の人達に対して自分がどのように振る舞って、それをどう自分が考えるかという自分自身の心の持ち方にあるような気がするのです。









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