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都会化した海辺の町を、旅の目的地とすることについて



 ぼくの中で、長年なんとなく引っかかっていることがあります。
 それは、東京などの都会の人が、ぼくからすると町としかいえない場所へ旅することです。都会から旅行に来て、似たような町を目指してどないすんねん、って、突然関西弁が出ちゃいますが、そういうことに引っかかりがあったのです。
 まあ、元々、他人がどこに旅行に行こうとその人の好き好きなので、どうでもいいんですが…
 具体的には、たとえば湘南といわれる茅ヶ崎や藤沢なんて海はありますが、住宅地です。沖縄も本島の那覇の周辺は、ぼくからすれば大都会です。熱海なんかも温泉はありますが、海も山側もけっこうな町です。東京近郊などの都市部に住んでいる人が、観光でそういったところに旅行に行くのって、ぼくにとっては動機がよくわかりません。普段の暮らしと同じじゃん。
 ぼくがひっかかるのは、ぼく自身が旅先として選ぶのが、たいてい海でしかも田舎、できれば人口3000人以下の離島だからでしょう。その島での居心地が、普段の自分の暮らしと違うから、そのギャップに感心したり、癒されたりするのです。
 ギャップというのはたとえば、溢れかえるような緑、群青色の海、サンゴ礁、抜けるような空といった自分の日々の暮らしではお目にかかれないほどの豊かな自然に接することができること。コンビニがなくて、島に2、3軒しかない商店で、1週間遅れの新聞を買うこと。島の人達が、とても優しく親切だったりすること。時間がゆったり流れているような感じがすること。そういったギャップを体験するから「あぁ自分は、今、旅をしてるんだ」と思えるのです。
 でも、それって自分が当たり前と思っているだけで、他の人は旅にそんなギャップを求めていないのかもしれませんね。
 そういえば以前スキューバダイビングで伊豆大島に行ったとき、たまたま同じチームになった東京からのダイバーが、島にコンビニがないことを知って「コンビニがないなんて信じられない。生きていけない。」といっていたことに、ぼくの引っかかりを解くヒントがあるかもしれません。そういう人にとっては、都会での暮らしにあるものがそのままあることが、いい旅であり、いい旅先なのでしょう。
 旅に求めるものって人によって、様々なんだなあと改めて思うのです。







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