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旅が終わるときの寂しさ



 ぼくは南の小さな離島へ旅するのが好きなんですが、離島に限らないかもしれませんけど、旅が終わって、家に帰るときの寂しさはなんともいえませんね。明日からまた、あの仕事仕事ばかりの日々が始まると思うとウンザリしてきます。「あー、またあの離島に戻りたいな」と思ったりします。いや、世の中には仕事が三度の飯より好きという人もいるようなので、そういう人は、ぼくのように感じたりしないのかもしれません。ぼくは三度の飯と晩酌が仕事より、よほど好きなので、そういう人の気持ちはわかりません。
 離島旅に行くには、飛行機で行くときもあれば、船で行くときもありますが、離島の旅から帰るときは、どちらも寂しさが伴います。
 飛行機の場合は、空港に着いて、チェックインする時点で、ぼくは既にブルーになっています。飛行機が飛び立って、窓から珊瑚礁の海が見えたりすると、いい歳して涙ぐみそうになります。
 船の場合は、乗船してから荷物を置いて、デッキに出るわけですが、出航するときに、島がだんだん離れていくのを見ていると、いい歳して号泣しそうになります。
 たとえば小笠原旅行の場合、おがさわら丸が父島を出航するとき、島のダイビング船などが伴走してくれて、お別れの見送りをしてくれるんですが、あれなどはうれしい反面、とても切ないものです。もう来週にでも父島に戻りたいとさえ思います。
 あと船旅のときは、東京での到着港が竹芝桟橋であることが多いんですが、竹芝で船を降りて、浜松町駅まで歩いて、山手線に乗った時点で、気分はサイテーになってしまいます。
 旅の間は、ビジターとして非日常の日々を送っていて、楽しいことしかないわけですが、そこから日常の生活に戻るときにはギャップがあって、そのギャップでヤラれてしまいます。







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