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黄昏どきの海

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 日中、海でさんざん遊んで、ちょいと疲れて砂浜でボーッと海を眺めていたりします。
 自分の感覚では、ほんの短い間のように思っていますが、気がつくと結構時間が経っていたりします。

 さっきまで高かった太陽が、伊豆半島の山々に隠れてしまいそうになっています。
 山の輪郭が黒くなって、その周りの空がワインのような色になっています。
 ほんの数分で、空の色はもっと濃くなり、黒に近づいていきます。山の輪郭も以前ほどはっきりしません。
「あー、あのあたりが万三郎かな?いやいやもっと南だから、違う山かな?」なんてことを考えたりします。

 刻々と変わる空の色、そしてそれと共に遠くの海との境界もあいまいになっていきます。見えるのは近くの波が崩れる白さだけです。

 気がつくとあたりはかなり暗くなって、もうすっかり夜です。
 そろそろ家に帰りましょう。



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朝の散歩

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 ぼくは仕事に出かける前の早朝、ビーチを散歩するのが日課です。相方も一緒です。
 冬の暗くて寒い日も散歩はするんですが、やはり今の時期からがだんぜん気持ちいいですね。

 朝、散歩するようになったのはたまたまだったんですが、あまりに気持ちいいので日課になってしまいました。
 それまでは遅くまで寝ていてバタバタと支度をして、全体に「バタバタ」「あたふた」的な慌ただしい朝だったんですが、早めに起きて散歩するとゆとりがあるんですね。
 で、そのゆとりのある気持ちがその日全体に影響しているみたいです。
 仕事をしている時もわりとゆとりをもって落ち着いていられるようになりました。
 大きめのアクシデントが起きても取り乱すことが少なくなったような気がします。
 
 これって精神衛生上すごいことだと自分では感じています。

 カピバラのようにアクティブでない相方も最初は、散歩に出かけるぼくを、ダウンタウンの道路脇に転がっているゴミバケツを見るような目で見ていましたが、ぼくがあまりに気持ちよさそうにしているので、一緒に散歩するようになり、ついには日課になってしまいました。
 というくらい気持ちがいいのです。

 朝のビーチは空気がキレイな気がします。少しピーンと張っていて、空気も抜けていることが多いのです。ビーチは人影も少なくてノンビリしています。波の音と潮風と昇ってきたばかりの太陽の中、歩いているとなんだかすごく幸せです。



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ボーッとする時間の大切さ

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 まあ多くの人は忙しい毎日を過ごしていらっしゃることでしょう。
 かなり怠惰なぼくでも、町に出稼ぎに行っているせいか、なんだかんだと慌ただしい毎日です。

 ぼくの場合、その慌ただしさを切り替えるスイッチが2つあります。
 ひとつは毎日あるんですが、町から自分の家のある海辺へ帰る時です。この移動途中で自分の気持ちや行動のリズムが変わります。スイッチがオフになるみたいに…
 もうひとつは週末にあります。
 休みの日ですね。
 金曜日の夜に帰宅すると暗い海辺を散歩します。波の音、灯台、遠くの街灯りなどを眺めながら歩いていると、かなりノンビリできます。ココロの芯の固まりがほぐれていく感じ。
 そして家に帰って、風呂に入って、ビールを飲んで、完全海辺モードになります。

 週末の休みは海で遊ぶ以外は、なるべく用事をしないようにしています。でもやっぱりコマゴマしたことはありますけど…
 それで昼間はひたすら海でボーッとします。
 家に帰ってもテレビは見ません。パソコンのスイッチもいれません。音楽を聴いて、本は読みます。
 夜は間接照明にして、少し薄暗くします。
 気候のいい頃は、デッキに出て空を眺めたり、潮騒を聴いたりしています。

 これ、どうってことないですけど、やってみるとずいぶん気持ちが休まります。

 テレビとかパソコンとかスマホが、いかに疲れるものかがわかります。その疲れ方がココロの奥の方が疲れていく感じ。それから解放されるのって、結構ラクです。

 こうして週末に完全スローペースになることは、ぼくにとってはとても大切なことです。



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自然-海-は多くを与え多くを奪いますが、ぼくはそれでも自然に寄り添って生きたい

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 このブログにeさん(仮称)からコメントをいただきました。
 以下引用です。
『「海」をキーワードにブログを渡り歩いていて、目にとまった”gifts from the sea”。 穏やかな語り口が素敵です。 海を見ていると、人の世の営みなど取るに足らぬものに思えてきます。 宮城の海辺の我が家を一瞬に失い、まもなく2年。 身一つで逃げ、妻と二人今を生きる幸せは天に感謝するほかありません。 海は限りなく与え、癒しそして時にすべてを奪ってしまうものです。 それでも僕は海を見て、空気を感じて暮らしたい。 ブログ、楽しみにしてます。』


 コメントありがとうございます。

 ぼくとしては、東日本大震災でつらく苦しい思いをされ、日々暮らしていらっしゃる方のことを思いつつ、こんなお気楽なブログを書いていることにある種の負い目を感じています。
 ぼくは相模湾に面した海辺に住んでいますが、あの近辺で想定されているいくつかの地震が起きたら、大きな被害があるだろうなとは予想しています。
 近所の人の中には、東日本大震災後に引っ越した方もいました。

 ぼくは元々海が好きで、海で死ねれば本望だと考えて生きてきました。
 なので、引っ越す気はさらさらないです。

 eさんがおっしゃるように自然は人間の力をはるかに超えた力を持っていて、時に与え時に奪うものなのでしょう。
 そのとおりだと思います。

 町で暮らしていると忘れがちですが、ぼくらがコントロールできることなんて、実際はかなり限定された範囲でのことです。
 たまに台風やゲリラ豪雨で都会の機能が麻痺した、行政は何をやっているんだなんて、マスメディアが叩いていますが、もともとすべてをコントロ-ルできるという前提がおかしいと思います。
 ぼくらにそんな力はありません。ある限定された中で成り立っている安全・安心なわけで、マスメディアの見識が低いのか、世論に迎合的なのか知りませんが、本質からはずれていることは間違いありません。


 自然の大きな力の中で、揺られながら、生きているのだと思います。
 その力はいつも変化していて、ある時にはわれわれの想定内であろうし、ある時にはそれをはるかに超えるものであるでしょう。今後いくら技術が進歩しても、100%自然の力をコントロールすることは、おそらく難しいのではないでしょうか?


 海辺に住んで、ウォータースポーツをしてきて、何人かの知り合いを海で亡くしました。それ自体は悲しいことですが、ぼくはそれは自然の大きな流れの中で、起きうることだと受けとめていますし、海に散った知り合いもそう考えていたと思います。
 少なくともぼくの周囲のウォータースポーツをしている人は、ある種の覚悟をして、海に入っていきます。

 連綿と続く命のリレー。命の大木の、それぞれの人が大切な枝であることは間違いありません。その命は時に(人間から見れば)理不尽に奪われてしまうかもしれませんが、それは大木にとっては決して無駄なことではないと、ぼくは考えています。
 そういう意味で死を悲しむことも怖がることもないと考えます。

 自然は多くのものを与え、多くのものを奪います。ある種のタイプの人は、それでも自然に寄り添って生きていくことに喜びと癒やしを感じるのだと思います。
 たとえ危険であっても、そこから離れて暮らすことを選択しないのでしょう。



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海辺の小道を歩く楽しみ

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 伊豆でも房総でもいいんですが、海辺の漁村を散歩していると、ちょっとした小道がそこここにあるんです。
 だいたいどれも真っ直ぐっていうことはなくて、曲がりくねっています。ここまで曲がりくねっている必要があるのだろうかと思うほどです。

 草むらや竹藪や家の塀や漁師の浜小屋の間を、やっと人が一人歩ける程度の幅の道が通っています。
 曲がりくねっているので、先がどこに通じているのかは行ってみないとわかりません。先が人の家だったり、畑だったり、行き止まりだったりすることもよくあります。

 夏の強い陽射しに照らされた小道は、カーブを曲がると急に木々の影に包まれ次のカーブまでずっと真っ暗です。
 シーンと静かな中、微かに波の音が聞こえてくるので海が近いのでしょう。

 音につられるように細い道をゆっくりと歩いていると、ワクワクする気持ちと不安とノンビリした気持ちがないまぜになってなんともヘンな気分です。こんな自分で整理のつけにくい気持ちになったのは、子供の頃以来久しぶりです。

 次のカーブを曲がると急に強い光に包まれて、一瞬目が見えなくなったように感じます。
 目が慣れてくると両側の木立の壁の先に海の青が広がっています。
 さらに目が慣れてくると、海の青だけでなく空の青も見えます。そして白と黄色の中間くらいの砂浜。
 どうやら海に抜けられたようです。

 こんなちょっとした小道をひとつひとつ歩くのは、なかなか楽しいものです。




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1時間でも長く海にいたい

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 海遊びにしろ、海辺を散歩するにしろ、1時間でも長く海にいたいと思います。

 冬でも夏でも、休日は用がない限り、海に出たいわけです。
 寒い日などは海に出るまで少し躊躇しますが、いったん準備して海に出てしまえば、「あー、やっぱりいいなあ。海に出ると気持ちがいいなあ」と毎回思うことはわかっているんです。

 たとえ用がある日でも、用を早めに片付けて夕方から1時間でも海にます。
 それでも時間がない日は、ビーチを散歩したり、ジョギングしたりします。

 そのちょっとした時間でずいぶん気分がスッキリします。


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悩み事は海を見て解消しています

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 日々いろいろなことがあって、悩みもあるでしょう。困った状況というのもあるでしょう。
 ぼく自身気になり出すと、ひとつのことを考え詰めてしまうタチなので、日頃から注意しています。

 そういう「悩み事堂々巡り思考の穴倉」に落ちたときのぼくなりの脱出方法は、カジノで大金を使いまくって、キレイなオネエサンを侍らす、っていうのはウソでして、一人静かに海を眺めることです。

 海は広いし、たぶん人類が生まれる前からこうしてあっただろうし、わたしたちの祖先の何千人か何万人かしらないけど、その人達も同じような風景を見ていたんだろうな、などなどと考えていると、ぼくが抱えている悩み事なんか、本当にとるに足らないことだと思えてきます。

 何かの本で読んだんですが、ある一つの出来事を、Aさんは楽しいことだと感じ、Bさんはたいへんショックなことだと感じるということがあるそうです。つまり何かの出来事を悩み事として感じるのは、ぼくの頭の中だけで起きていることで、もしかしたらそれは悩み事ではないという感じ方もあるかもしれないんですね。要はその人の感じ方やものの見方によるということなんでしょう。
 確かにそうです。

 人間五十年、化天[1]のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり

 人間生きているだけで丸儲け

 細かいことなんか気にしないで、一度しかない人生、思いっきりやりたいことをやりましょう。


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東京で沖縄民謡ライブを聴こう



 石垣島や宮古島に行くと夜の楽しみは民謡酒場に行くことです。
 三線の音色と地元の民謡を聴いていると、なんだかすごく懐かしい気持ちになります。
 ただ、やたらめったら沖縄に行くこともできません。
 それでも沖縄民謡が聴きたいなあというときは、都内にある沖縄民謡酒場に行きます。
 ぼくが知っているのは…

・かりゆし(新宿)

・ハイビスカス(王子)

・南風(新宿)

といったところです。

 いやー行ってみるとわかりますが、癒されますよ。

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通勤の行き帰りに海を眺める

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 海辺に住んで、街まで出稼ぎに行っています。

 途中で海が見えるんですね。
 朝と晩、海の様子を眺めるのが楽しみです。

 特に仕事帰りは、仕事の忙しいモードからプライベートのノンビリモードにスイッチが切り替わるんですが、そのタイミングが海を眺めるときなんです。
 そのときに身体の真ん中の方から力が抜けてホッとします。リラックスという言葉がありますが、なんかもうちょっと違う感じで、カラダというかココロというかその芯のあたり固まりが柔らかくなる感じです。

 毎日そのスイッチがオフになるときがうれしくて、わざわざ海辺に住んでいます。



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干満の大きさで春を感じたり…

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 立春を過ぎると、まだまだ寒いんですが、すこーし春の気配が感じられるようになります。
 ぼくは海を眺めていて、潮の干満で春を感じます。

 ご存知のように、干潮と満潮があるわけですが、この干満の度合いというのは、春と秋に大きくなります。特に春の差が激しいです。

 で、干潮時に海辺を散歩していると、春先というのは、今まで見えなかった岩が見えるんですね。潮の引き方が明らかに大きくなってるんです。これを見るとぼくは春だなあって思いますね。ええ。

 海辺に住んでいて楽しいなって感じるのは、こうしたちょっとした自然の表情ですね。こうしたことも日々見ているから気がつくのでしょう。たぶん旅行としてたまたま行った海では感じることはできないんじゃないかな?


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