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海辺の甘酸っぱい思い出










 もうオッサンになってしまってこんな事を書くのもなんですが、オッサンだって若い頃はありました。(そうみんな歳をとるんです。そしてそれは想像しているよりも早い)
 今でも海辺でフラフラしていると若い頃のことを思い出すことがあります。
 やっぱり彼女とかと海辺をデートしましたから…

 ぼくが海遊びを始めた頃はスキューバーダイビングやウインドサーフィンが流行っていました。それでぼくは毎週(毎日?)のように海に行ってたわけです。で、その頃はマリンウェアとしてHELLY HANSENのウインドブレーカーが流行っていたんです。まあウォータースポーツをする人ならたいていの人が持っていました。HELLY HANSENの商品ラインナップでは一番ベーシックで定番の物でした。その頃のHELLY HANSENは、まだノルウェー本国かアメリカから入ってきているものがあって、それは今のよりも丈夫でした。今のはゴールウィンのライセンス生産だと思うんですけど…たぶん…

 んで、その頃付き合っていた彼女がぼくの誕生日にHELLY HANSENのウインドブレーカーをプレゼントしてくれました。
 実はそのウインドブレーカーは未だに現役でして、十分使えるんです。ただ、ウインドブレーカーの腕のあたりにあるHELLY HANSENのブンラドタグはすり切れて色褪せています。
 ぼくは秋口から冬のちょい寒い日にはそのウインドブレーカーを羽織って海に出ます。
 そのたびに若い頃(自分では今もついこの間のことだと感じていますけど)のことを思い出します。
 海に行くたびにワクワク胸騒ぎがして、海は広く、空は青く、ぼくは将来に希望と不安を抱きながら日々を過ごしていました。今より貧乏でしたが、体力と明るさと無謀なまでの好奇心がありました。
 ビーチを歩いている彼女の長い綺麗な黒い髪と細い肩の後ろ姿を思い出します。

 ぼくは今でもあの頃のままだと自分では信じていますが、そうじゃないかもしれません。あの頃のぼくや彼女は、今のぼくをどう思うんだろう…なんて考えながら、海遊びをしています。




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波の音…それぞれの人の記憶の中で…










 波の音が好きです。
 いろいろな場面で、意味で…

 川のせせらぎの音、滝の音、雨音など水の音が好きな方は大勢いらっしゃるのではないでしょうか?
 好きというだけではなく、癒されるという方もいらっしゃるでしょう。
 ヒーリングミュージックで水音の作品が出ていますし…

 ぼくは波の音が好きです。

 最初に波の音のことを感じたのはー?って考えてみると、子供の頃だったことを思い出しました。
 家族旅行で海に行って、海辺の旅館に泊まったんです。
 朝早く波の音で目を覚ましました。はっきりと目が覚める前の夢うつつのときに聞く波の音は、なんとも心地よいものだったような気がします。もしかしたら、他の記憶と混ざっているかもしれませんが…

 これも子供の頃ですが、海水浴に行って、わりと波の強い日で、波乗り遊びに疲れて、砂浜でうたた寝をしているときの波の音も印象に残っています。

 次は大学時代に飛びますが、その頃ぼくはサーフィンを始めていました。すごく荒れている日で、ダンパー気味の頭くらいの波が、途切れることなく押し寄せていました。が、とりわけ大きな波が来て、「ああこれはヤラれるな」と思いながら、沖に必死でパドリングして、波には乗れなかったけど、ヤラれもしなかったその後、背後から大音が響いてきたこと。その音の迫力をまだ耳が憶えています。海遊びをする方にはわかっていただけるんではないでしょうか?

 大好きな彼女と海へ旅して、ベッドで彼女の髪を撫でながら聞く波の音というのもいいような気がしますが、残念ながらそんな体験をしたことはありません。

 今は海辺に住んで、窓を開けていれば波の音が聞こえてきます。波の音でその日のだいたいの海況がわかります。

 強い波の音はそれはそれで、穏やかな波の音はそれなりにいいものです。前者はなんだか胸がワクワクしてきますし、後者は穏やかな気持ちになります。

 きっと多くの人の記憶にそれぞれの波の音がしまわれているのでしょう。






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空気が透明に近い日










 空気が抜けている日があります。
 冬に多いんですが、天気によって、他の季節でも…

 そんな日には、ぼくの住んでいるあたりからは、富士山、大島、伊豆半島が見えます。

 気象的には雨の翌日とか風の強い日の翌日だったりするわけですが、それは置いといて、もっと感情的にいうと「空気が透明に近い日」です。

 空気が透明に近いと、陽の光が強く感じられます。
 そして風景の輪郭がはっきりしているように感じられます。
 海の色もいつもより青が強く見えます。
 いろいろなものが澄んで、空気がいつもよりも綺麗な感じがします。
 深呼吸したくなります。

 そんな日に海に出るのはなんとも楽しいものです。



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町に流れるゆったりした時間










 夏も過ぎ秋らしくなりました。
 例年よりはずっと暑いですけど…

 夏の間は観光客や海水浴場の監視所のアナウンスなどでなんとなくザワザワ・ウキウキしていた海辺の町ですが、この時期の平日になるとすっかり元のノンビリした田舎町に戻ります。
 行き交う人はたいてい地元の人。見かける車もなんとなく知った車。道もスーパーもカフェも空いています。
 通りでは妙齢のご婦人が立ち話ししているし、犬の散歩している人もなんとなくゆったりしているような気がします。

 そう、地元民にとってはこれから1月くらいまでがとてもいい時期。2月になるとさすがに寒くなりますが、1月ならまだまだ大丈夫。海に出てもそれほど寒くありませんし、散歩も快適です。

 秋晴れの空の高い日に家族で散歩。
 我が家では、メンツが揃うと海に出るか散歩に行きます。今回は海が荒れていたので散歩です。
 いったん家を出るとだいたい10~20kmくらい歩きます。海辺を歩くときもありますし、山方面に入っていくときもあります。どちらも捨てがたいくらいに気持ちいいんです。
 途中休憩でカフェに入って、のんびりコーヒータイム。ガラス越しの秋の景色を楽しみます。

 山菜を摘んだり、無人の農家直売所で旬の野菜を買って、家路に着きます。

 みんなが健康で、なんとか食べていけて、おまけに散歩ができるというのは幸せです。




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海好きは、海に近づく途中も楽しいのです










 海が好きでなんとなくン十年も経ってしまいました。
 初めての海に行く時など、今でもわくわくします。
 自分なりのわくわくポイントというか、わくわくするツボみたいなのを考えるんですが、いくつかあるような気がします。

 まず、海辺に近づいていく時の独特の地形ですね。「ああもうすぐ海がありそうだな」という地形の雰囲気が伝わってきて、それがわくわくします。
 これは海好きな人にはわかってもらえると思いますが、経験を積んで、いろいろな海を見ていると、頭の中にデータが蓄積されているらしいんです。で、海っぽい地形がなんとなくわかるんです。
 なので国道を走っていて、脇道にそれたりするわけですが、海が見える場所とか海に近づいてくると、頭のデータベースが反応して、わくわくエキスが分泌されるというような、エセ脳科学的分析を個人的にはしているんですが…

 それから海っぽい看板や建物があるのもわくわくします。
 たとえば「なんちゃらseaside」とか「ほにゃほにゃmarine」なんていう看板をみたり、艇庫のような建物が散見されてくると、「おお、もうすぐ海だ、海だ」と頭の中の小学3年生が騒ぎ始めます。

 あと好きなのは、国道みたいなメインの通りから外れて、海に向かうであろう細い、曲がりくねった、急な坂道を下っていく時ですね。あのわくわく感はなんなんでしょう。そんなん感じるのは、ぼくだけですかね?

 そんな感じで海好きは、海に着く前からそわそわしているという小話でした。チャンチャン。



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早朝のビーチを散歩










 ぼくはわりと、というかけっこう早起きで、だいたい4時半くらいに起きます。

 会社の同僚などに話すと、かなり唖然とされますが、ご近所でもそれくらいに起きている人は結構います。都会の人と田舎の人の生活時間の違いなんだと、自分を納得させています。

 冬じゃなければ、外は明るくなっているので、ビーチを散歩します。
 まだ誰もいない静かなビーチを、ポツリポツリとゆっくり歩くだけです。今日の潮まわりは何かな?とか、風はどっち向きかな?とか、波があるなとか、漁船がだいぶ岸に寄ってるなとか、まあそんなことを考えながら散歩します。

 潮風を深呼吸して、まだ出たての太陽を浴びます。
 それがすごく気持ちいいんです。
 散歩の時間はたかだか数十分だと思いますが、気分がぜんぜん違ってきます。
 健康で毎日散歩できるというのは、なんと幸せなことでしょうか…

 家に帰るとシャワーを浴びて、仕事に行く身支度をします。
 今日も1日始まるなって思いながら…



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西伊豆フェチ









 相変わらずの海バカぶりを、フルスイング気味に書いてみたいと思います。

 伊豆が好きでダイビングに行ったりシーカヤックに行ったりします。しばらく行かないと、そわそわして伊豆の景色が浮かんで一睡もできません。うそです。
 でも、月に最低1回くらいのペースでは行っているので、しばらく行っていないと「行きたい!もう辛抱堪らん」ってな感じになります。こういう情熱が夫婦の性生活にもあれば…いやいや、まあまあ…
 そして東伊豆・南伊豆・西伊豆のどこもそれぞれの魅力があって好きです。海がないけど中伊豆も好きです。

 今回は西伊豆について、海オタクぶりを発揮してみたいと思います。

 西伊豆のよさはノンビリした雰囲気です。そして西向きの海岸線ということで、夕陽がきれいなこと、富士山が見えることです。さらにいえば複雑で荒々しい火山島の面影を残した地形です。
 堂ヶ島→松崎→雲見→伊浜あたりの海岸線は、何度行っても飽きません。
 もともと伊豆諸島は火山島なのでしょう。その荒々しくて複雑な地形が、西に開いているため、西風や西からの波をガンガン受けて、崩れたり削れたりして「闘って傷ついた男」的な雰囲気を醸し出しているところが、なんとも愛しいです。
 植生はいわゆる伊豆っぽい感じで、これが八丈島になると熱帯系の植生になるわけですが、荒々しい地形はところどころ似ているような気がします。
 あの土地の感じにひかれて、無性に西伊豆を訪れたくなります。

 観光客が東伊豆ほど来ないせいか、土地の人もノンビリして商売っ気がないのも好きです。仲良くなるととてもよくしてくれます。立ち寄り温泉も東伊豆ほど高くありません。

 首都圏に近いのにあのノンビリした感じ、うーむ貴重です。



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海あるいは自然は人を矯正してくれるか?










 ぼくが若い頃、なのでずいぶんむかーし昔、戸塚ヨットスクール事件というのがありました。

 知らないーそんなのーなにそれーっていう若い人のために大雑把に説明しますと、グレたり、ワルだったり、引きこもりな青少年で、もう親もどうしようもないっていう子達を受け入れて、合宿生活をさせ、ヨットを通して更正させるというようなことを、戸塚ヨットスクールというところがやっていました。で、ヨットのトレーニング中などに子供達が亡くなったんですね。

 それについては当時いろいろな議論がありました。

 まあそれは置いといて、今でもたまにウォータースポーツは若者を矯正させる力があるというような話を聞いたりします。
 ウーム。
 そうでしょうか?
 よくわかりません。ぼくなんかにわかるわけがない。

 ただ、ぼく自身の経験からいうと、ウォータースポーツに限らず、自然の中で何かするというのは、頭を使うし、命がかかっているし、人が最低限生きるために必要なことがわかるということはあったりするかもしれまへんな。そやろ、健ちゃん、あんさんもそう思うやろ。

 カナダの太平洋側を旅した際、大自然の中、自給自足で、何もかも自分達で作ってみたいな生活をしている人達を見ましたが、生きるとか、自由とか、知恵とか、自然との対し方ということの基本的な意味を初めて気づかされました。
 これは日本の町中で生まれ育った人には、たぶんわからない、想像もつかない感覚だと思います。町の生活は、インフラが整備され、欲しい物は店にあるし、自分の生活はそういう複雑なプロセスの土台の上に成り立っていて、生活するということの実感が得にくいんではないかいな、と思うとります。
 その点、自然の中で暮らすと、必要な物は自分で作るとか、食べるものは獲ってくるとか、育てるとか、すごくわかりやすいし、そういうことをやらないとすぐに生命の危機が実感できる面があると思います。
 そういう感覚を知るとか身につけるということは、もしかしたら引きこもりみたいな状態に効果があるかもしれません。
 わかりまへんけどな、そんなん知らんがな、実際、ホンマ。


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ただ気持ちいいから










 休日はできる限り海にでるようにしています。
 ウォータースポーツをしたり、散歩したり、日向ぼっこしたり、やることはいろいろですが、別に義務感でやっているわけではなくて、単純にそれが気持ちいいからです。

 陽射し、潮風、波の音、そういった中に自分を置くのが、ただただ心地いいんです。




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リアルに自然の中に身を置くことでしか感じることができないこと









 webで情報収集するのが当たり前で、何かする時に検索するのが、無意識な行動になってしまいそうな今日この頃です。
 海に行く前もwebで情報収集するのも定番の行動です。天気・波・風・天気図・潮汐などなど…
 ただウォータースポーツというアウトドアスポーツをするものとして、いつも感じるのはリアルのすごさです。webでどれだけ情報収集しても、疑似体験しても、リアルにはかないません。
 実際に海に入って過ごす時間。その間に感じるさまざまなことは、たぶんすごい情報量なんだと思います。
 視野に入るものすべて、波や木々の音、潮風の匂い、肌にあたる風、呼吸する空気…とても言葉ですべてを語れないような気がします。
 そのすべてを感じ、そこに素晴らしさがあるからこそアウトドアに行きたくなるのでしょう。

 雨の日や寒い日に「海に出るのかったるいな」と思う時があります。それでもぼくは意図的に、そういうときこそ海に出るようにしています。海に出れば必ず「ああ、海に出てよかった」と感じるからです。
 自然の中で五感を総動員して、自然を感じるということに、すごく大切なことがあるような気がします。



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