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母島旅情



 離島が好きで、いろいろな島を旅してきました。
 離島というのは到着してしまうと、隔絶感というのか、なんというのか、えーっと「おこもり感」というか「隠れ家にいる感」というか、うまくいえませんがそういう安心感があります。
 なのでぼくは島旅が好きでして、しかも大きな島よりも小さな島の方が好きです。
 人口は1000人以下だと、かなり好ましいですが、3000人以下でも好ましいです。
 人口が少ないと何がいいかというと、島の人が優しいというのと、隔絶感がより強く、安心感が高いからです。おそらく誰が何をやっていて、どんな旅行者が入ってきているか把握できているというのと、人が少ないと競争よりは調和や助け合いの気持ちが強くなるからではないかなあと思ったりしますが根拠はありません。たぶん東京のような都会がギスギスしている感じがするのは、競争が激しくて、人は自分の序列をより上に上げようとしているからではないかと思います。
 上といっても所詮、相対的な、あるいは主観的なものであって、それは幸せ感とは異なります。都会の人が経済的に豊かだけれどどことなく幸せに暮らしている印象が薄いのは、そういう面があるのかもしれないですね。
 そして、より不便な島が好きです。最寄りの便利な場所から遠ければ遠いほどぼくにとっては魅力的です。
 なので、ずっと小笠原に行ってみたかったんです。しかも母島に行ってみたかったんです。母島は小さな島で、不便(たぶん)です。
 人口は約450人。島には、なんでも扱う雑貨屋が1軒、農協と郵便局と小学校と警察と役場が徒歩2~3分のエリアにあります。
 そしてぼくがこれまでしてきた島旅の中で最高にいいところでした。
 1週間滞在しました。スキューバーダイビングして、山をトレッキングして、その後風呂に入って、堤防でビールを飲む日々。だんだん島の人に顔を覚えられて、あいさつしたり、飲みの席に誘ってもらったりして、なんともいい居心地でした。
 沖縄の離島との大きな違いは、古くから住んでいる人が少なくて移住者が多いところ。沖縄がローカルと外来者を峻別して、しかも外来者を温かく迎え入れる感じなのに対し、小笠原の島は、よそ者に開かれているというか、ローカルと外来者が同列な感じがしました。それが居心地のよさの一番の理由でした。
 島旅に行くといつも思うのです。島で暮らすのはいろいろな面でたいへんでしょうが、もしできるならばぼくも島暮らしをしてみたいなあと思うのでした。








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