海の贈りものを受けとる場所
「海辺で毎日をていねいに大切に暮らしたいな」と思い続けてきました。
海辺の暮らしの中で気づいたこと
海のすばらしさ・楽しさ
ウォータースポーツの楽しさ
などなどをご紹介できたらいいな。
いい感じのおじいさんに一瞬で癒されました
その日ぼくは少しイライラしていました。イライラまではいかないかな。ちょっと慌ただしくしていました。
たいていノンビリと淡々と日々送っているぼくですが、たまにはそういう気分の日もあります。
で、前日付き合いで飲み過ぎた二日酔いの低調なコンディションのまま、相方の買い物に付き合わねばならず、車で30分ほどのホームセンターに行きました(ぼくの家から最寄りの繁華街というかそういう買い物ができる場所は車で30分かかります)。ひろーいホームセンター(最近のホームセンターは本当に広いですね)をあちこち回り、レジのながーい列に並んで、大きな荷物を抱えてひろーい駐車場で自分の車を探しました。やっと車を探して、トランクに荷物を積み込んだとき、ちょっとくたびれたなーという実感がありました。おそらくぼくの表情にも表れていたでしょうし、ぼくの目つきは険しかったのでしょう。
隣に停まっていたトヨタのランドクルーザーに向かって近づいてきたおじいさんがいました。ブルージーンズにダンガリーシャツのおじいさんがリモコンでキーを解除して運転席のドアを開けようとしていました。
なんとなく、ぼくとおじいさんの目が合ったのです。
おじいさんはいかにも力の抜けた自然ないい方で「まだハイラックスサーフに乗っている人って珍しいねえ。生産終了になってずいぶんたつもんねえ。いい車だよね」と話しかけてきたのです。微笑みながら、とても優しい言い方で…
ぼくはいきなり話しかけられて反射的に返事ができず、少し間をおいて「そ、そうですね」としか答えられませんでした。
おじいさんはエンジンをかけて、駐車場を出ていってしまいました。
残されたぼくは、ちょっと険しい目つきを見られたんだろうなと思いました。もしかしたらあのおじいさんはぼくの目つきを見て、少したしなめるような意図を持って、あんなユルイいい方で話しかけたのかもしれないなとも思いました。こんなことでイライラして、オレってつまらない小さな人間だなって思いました。
おじいさんとの会話の後、ぼくは気分がすっかり変わって、いつものヌボーとしたマイペースでノンビリした自分に戻っていました。
おじいさんありがとう。
そしてこういう人がいる海辺の町っていいなあと改めて思いました。
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