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強引にヨーロピアーンな家




 さてさてこの家どう思いますか?
 南欧風?地中海風?サンタフェ風?まあとにかくそういうことなんでしょう。そしてそれなりに細部までこだわりが見られます。
 特に玄関ドアと正面の塔のような白い壁が印象的です。
 でも、町並全体で見ると、あれ?っていう感じなんですよね。
 そしてこだわりもどことなく詰めが甘い。
 たとえば植栽ですが、ぼくならもう少し植える木の種類を多くして、背の低いものと高いものを組み合わせます。
 それからガレージがコンクリートですが、これは殺風景ですね。ぼくならレンガか、枕木を敷きます。
 一番気になるのは、海辺の家なのに海遊びっぽい気配を感じないことです。

 よくあるんですが、海辺の暮らしに憧れて移住してきたものの、海遊びも外遊びも全然好きじゃなくて、自然とかも好きじゃなくて、最初のうちは庭でBBQパーティーなどして友人を招くわけですが、そんなの2、3年もすると飽きるわけで、しばらく暮らすと、車が潮まみれになるのが嫌だったり、潮で物の痛みが速くてうんざりしたり、虫が出て嫌になったりして、そういえば最近全然海見てないなあ、というパターン。
 いえいえこの家の方がそうだというわけではないんですが…

 ここは散歩でよく通る道。そして車もまあまあ通る道。そしてこの区画は宅地として、何十戸かわかりませんがまとまって売り出された一帯。
 そういう場所に建つ家に趣味のいい家を見た経験がありません。

 というのも海辺に住んで思ったのですが、すごくいい立地が売りに出るときというのは、だいたい不動産屋に行く前に、近所の人達の口コミで次の買い手が決まっていることが多いんです。あとはすごくこだわりのある人が、どうしてもそこに家を建てたいということで、山林みたいなところを譲ってもらって、土地造成をして、電気、水道を引いて、開拓に近いことをしたりします。当然その分建築費全体が高くなるわけですが…
 そういう場所に建つ家はかなり味のある家が多いと思います。








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いい感じにヤレた木の塀の家





「自宅をなるべく自然の素材で作りたい」と考えてらっしゃる方は一定数いらっしゃるんでしょう。
 ぼくは、どうも住宅建築雑誌に出てくる小綺麗でデザインされた家に魅力を感じなくて、それよりも手に入る材料で自分で建てちゃいましたみたいな家に魅力を感じるんです。
 それはぼくが『北の国から』がやたら好きで、何度もビデオを見たせいかもしれません。


 で、ぼくもできれば自然の素材を多く使った家に住みたいと思っているわけです。
 一方で、そういう自然の素材は経年劣化するのも速いわけで、手入れが必要で手がかかります。
 近所の人でデッキを作ったはいいけど、ぜんぜん手入れしなかったんで、3年くらいで木が腐ってデッキが崩れたという事例を見たことがあります。
 自然素材の経年劣化による風合いは味があるものですが、安全じゃないというのはかなり問題です。
 正直歳をとると、手入れする力仕事も億劫に感じることもありまして、だからといって大工さんに頼むと高いしで悩ましいのでありますね。


 さて、今回は塀がいい感じに経年劣化してヤレている家をご紹介したいと思います。
 これを「いい味が出てる」と感じるか「ボロい」と感じるか人によっていろいろでしょう。もちろんぼくは前者ですが…





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突然カリフォーニアな入江の際に建つ家




 どんな家に住もうが人それぞれ自由だと思います。
 でも、楳図かずおさんの自宅が町並にそぐわないため住民から反対運動が起きたというように、あるいはヨーロッパの古い町では建物に手を入れるのに規制があるように、町並全体の美観という観点があるのも事実でしょう。

 ぼくは建物は住めればよくて、あまりこだわりもなく、できればテントと最低限の道具で、いろいろな場所を転々と移り住みたいと思っているアンドロメダ銀河系の星人ですので、語る資格はありませんが、その土地で産出される材料で作られた、その土地の気候風土に合った家が暮らしやすいんじゃないかなあという気がします。

 建築家という職業はたいへん素晴らしい職業だと思います。特に吉村順三さんの設計された別荘を訪れた際は、驚きでした。頭はこういう風に使うんだ、智恵ってこういうことなんだと思いました。建築という枠を超えて、日々の仕事や生活でも影響を受けました。
 そういう立ち位置のワタクシなので、海辺を散策していて、突然という感じで、どこから持ってきたの?っていう家に出くわすと???って頭の中に疑問が湧きます。

 さてさてこの家、細い道をくねくね曲がり行き止まりかなっていうところにあるんです。家の前は静かな入江。近所の人は知っていて、散歩道兼生活道路。
 そこに突然洋風な家。
 しかも門扉と柵に囲まれたクローズドな雰囲気。
 しかも海遊びっ気0.00001マイクロシーベルト。
 しかもベタな椰子の木。
 
 ぼくなら木造の平屋、広い縁側、道行く人が「やあ!」なんて立ち寄ってくれるようなオープンな感じで、海に降りる方にはスロープをつけて船を出し入れできるようにして、できれば海から来る人が休めるような場所も作りたいですね。

 って、ぼくがいうようなことじゃないですけど…






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大きな魚のオーナメント





 ロサンゼルスなどのカフェとかバーに行くと、よく大きなブルーマーリンの剥製が飾ってあったりします。
 これはマジメにその店のオーナーが釣った魚を剥製にしていたり、複製していたりして、いわゆるひとつの記念というか自慢だったりするわけですね。日本の場合、魚拓が多いですね。
 雰囲気がずいぶん違いますけど…

 これはマリーナのレストランに飾ってある魚のオーナメントです。しかもかなり大きいです。普通の家だとでかすぎます。でも魚のオーナメントというのはこれぐらい大きくないとインテリアとして中途半端になってしまいますよね。魚種もやっぱりサバとかだとちょっと格好良くない…サバには悪いですが…

 以前、横浜の石川町に木製の魚や灯台のオーナメントを売っているお店がありました。しばらく行ってないのでまだあるかわかりませんが…
 あの時気になったブルーマーリンのオーナメント買っておけばよかったなー。







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デッキチェアへの憧れ




 デッキチェアつうのは、ぼくの若い頃は憧れでした。1980年代、ぼくは中学生でしたが、海外旅行には周りの人がポツポツと行くくらいで、今のように年に何回も行くという時代ではなかったと思います。ぼくのうちが貧しかったからかな?

 一方で、海外リゾートの情報は雑誌などでどんどん入ってくるわけで、そこには南国の海辺のリゾートホテル、ビーチやプールサイドにデッキチェア、欧米人のリゾートトラベラーがデッキチェアに寝転びながら、トロピカルドリンクを飲みつつ、ペーパーバックを読んでいる、という典型的な海外リゾートの光景が掲載されていました。

 当然海好きだったぼくは、そういうことをしてみたいと思ったわけでありますね。

 で、自分が大学生になり、サーフィンやスキューバーダイビングをするようになって、海外リゾートに行くようになりました。
 バブルと円高で海外旅行は国内旅行よりも安くなっていたのです。
 時が経つと世の中の様子はずいぶん変わるものですね。

 ぼくはもう当たり前のように、かつて憧れだったデッキチェアに寝転ぶようになりました。
 そうするとあれですね、人というのはどんどん贅沢になるもんなんでしょうか?
 デッキチェアにも座り心地のいいのと悪いのがあるんですよねえ。
 高級リゾートに行くと、デッキチェアにマットレスが敷いてあって、まるでベッドのよう。そしてマットレスも当然濡れるので、ホテルの方が定期的に交換するわけです。いつもサラッといい寝心地。
 あまり高級でないリゾートだと木製のデッキチェアだったりしてね。
 さらに高級でないリゾートだと白いプラスチックのだったりします。

 さて、次に自分の家を建ててデッキを作ったとしたら、やっぱりデッキチェアを置きたいと思うわけですが、それってあまりにもステレオタイプな願望でしょうか?






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青い木の玄関ドア





 木の玄関ドアに憧れます。
 ぼくの小さい頃は玄関ドアというのは木が多かったです。引き違い戸で、古くなったり雨が降ったりすると開けづらかったのを覚えています。その頃はアルミサッシ玄関ドアの家が新しくていいなあと思いましたが、ボクというヤツは無いものねだりなんでしょうか…

 うちはよくあるアルミサッシの玄関ドアです。これはこれで耐久性もあって間口もあって満足しているんですが、次に家を建てるなら木の玄関ドアにしたいなあと思います。
 できればアンティークのしっかりした感じのものに…
 最近はサッシのドアでも木製調のものが出ているんですが、どうせこだわるなら本当の木製のものにしたいなあと思います。

 ドアの色も以前は銀、茶、黒か白というのが多かった気がしますが、最近は黄色、青、レンガ色といろいろな色のドアを見かけます。
 この家のドアは青ですね。
 ガラスがはまっていて、黒いアイアンの格子のデザインもアクセントになっています。
 エントランスの小物にもこだわりがあって、植栽はオリーブ。
 南欧風のいい感じがでています。

 玄関ひとつとっても住み手の楽しんでいる様子が伝わってくるような感じがします。





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アメリカっぽい芝の庭がある家




 以前、藤沢の海の近くに住んでいました。
 そこは住宅街だったんですが、最近の建物は敷地面積が30坪とか50坪程度が多かったですね。でも、以前からある建物は200坪とか何百坪とかっていう広い家がありました。

 これは湘南といわれる地域全般でよく見られる現象だと思います。
 戦前、戦後しばらくは別荘地だったわけで、宮家や政財界人がこのあたりにおそらく千坪単位で別荘を持っていました。それが相続で税金を払う必要からだんだん細分化されてしまったのですね。

 町の景観からすると、チマチマした家がぎっしり建つようになるので、せせこましい町並になるような気がします。

 その鵠沼にあった何百坪という家々は、低い生け垣があってその向こうには広い芝生の庭があって、さらにいろいろな木が植わった庭があって、母屋が見えないというのがよくある作りだったのです。
 古き良き日本というか…古き良きアメリカに憧れてそれを日本の湘南という土地に持ち込んだ頃の日本の建築様式だったように思います。

 広い芝生というのはなんとも大らかで伸びやかな感じがするものです。
 実際は広ければ広いほど手入れが大変で、暇かお金がないとなかなか維持できないですよね。

 芝生の広い家を見つけると嬉しくなってしまいます。







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海の際の丘の上にある家




 この家、故フローレンス西村さんが生前お住まいだった家です。
 その後人手に渡ったと聞いています。
 フローレンス西村さんがこの家を手に入れる前の持ち主は外国の方だったそうで、基本は洋風建築。それをフローレンス西村さんが改装し、洋風でありながら味わいのある家にされたようです。
 その経緯は、著書『ようこそ海辺の田舎暮らしへ』に詳しく書かれています。


 和風ではない家、特に明治、大正、昭和中期までに建てられた洋風建築は、日本の伝統的な建築様式ではありません。そういう点でぼくはあまり好きではないんですが、不思議なことに年月を経てその土地に根付いているという例を見かけます。
 間取りについても、純洋式ではなく、和室や床の間などが配されていて、和魂洋才的な工夫が見て取れます。

 歴史的に見て、やはり日本は基本的な文化を外国から輸入し、それを改良して自分達のものにしてきたといっていいと思いますし、その自分達のものしていくプロセスのところに日本人らしさが、比較的はっきり表れるのかもしれません。
 建築でいえば、そこのプロセスがはっきり出ているのが、大正、昭和中期までの洋風建築なのかなーと思ったりします。

 いずれにしろこの家、ぼくは中に入ったことがなく写真でしか見たことがありませんが、とても味わいのある家のようですので、一度拝見したいと思っているんですよ。
 外観からしていい感じでしょう?






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海辺の山あいに建つ家

 



 相模湾東岸は海辺でありながら、山が海の際まで迫っていて、その山間は里山の風情を漂わせています。
 さてこの家、うろ覚えでは高名な方(芸能人とかじゃなくて、ちゃんとした方)が住んでいたと聞いたことがあります。

 芸能人の話で思い出しましたが、ビーチでよくロケをやっています。昔のことですが、あるロケをうち子供が近所の子供達と見に行って、芸能人のサインをもらったんですが、その際ぼくもそばにいたので(っていうか、ぼくはたいてい海にいます)「お父さんもサインしましょうか?」っていわれちゃいました。
 ぼくは「ありがとうございます。でも結構です」と苦笑しながらお断りしました。
 才能で一代で有名に成られたのは素晴らしいですが、当方としては、一応それなりの一族なので、そんなどこの馬の骨ともわからない方のサインなんてとてもとても…
 うちの子供には今後そういう、はしたない真似をしないように注意しました。
 ああいう無思慮な自信はどこからくるんでしょう?
 テレビに出ている→有名→偉いということなんでしょうか?
 だとすれば世の中のことを知らなすぎますね。

 話が外れてしまいました。

 うろ覚えなんですが、たぶん外国人の方で知識人の方が住んでいたような気がします。
 で、家はけっして豪華ではないんですが、というかとてもこぢんまりしていますが、そこかしこに手が入っていて、品のいい小物も配されていて、庭もセンスよくまとめられています。
 ぼくはこういう家が好きです。
 ル・コルビュジエでしたでしょうか? 自分用のとてもミニマムな別荘を建てて、それが機能的で、居心地が良さそうな写真を見たことがあります。
 ぼくの理想とする住処は、必要最小限で、無駄なものがなく、自然との調和や暮らしやすさに智恵を注いだ設計がなされた家です。







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無造作にボートが転がしてある家





 都会とか海に縁がない暮らしをしているお客様が我が家に遊びに来ると、たいてい最寄りの駅まで車で迎えに行きます(不便なんですよね)。
 で、観察しているとたいてい似たような反応をします。

 海が見えると「わあー海だー」という。
 サーフボードを積んで、ウェットを着たまま自転車や原チャが走っているのを見てびっくりしている。
 家々の3割くらいにボートかOPかシーカヤックかサーフボードかウインドかSUPか、まあとにかく海遊び道具が転がしてあって「この辺の人はみんな持ってるの?」って訊く。
 女性が水着姿(ビキニ多し)で道を歩いていてびっくりする。(夏季限定)
 その他いろいろある。

 この観察結果はノート4、5冊にまとめてありますが、公開は差し控えさせていただきます。

 と、事程左様に海辺の町ではボートなどが庭先に転がしてある風景は、庭にツツジが植わっているのと同じくらい見慣れた風景なのです。
 ちょっと大袈裟にいうと、
「お宅はボートないんですね?」
「ええ、海は危ないですから」
「なんで海辺なんかに住んでらっしゃるですか?」
というくらいのものなのです。(だいぶ大袈裟にいってます)

 そんなわけで、海辺を象徴する庭先にボートがある家をご紹介。
 この家のいいところはボートが無造作に、というかちょっと邪魔気味に転がしてあるところ。この雑さ加減が好きです。
 サーフボードを使わないで部屋に飾っている勘違いサーファーはなんて思うでしょうか?






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