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うねりのあるときのパドリング




 さて、今回はうねりのあるときのパドリングについて書いてみます。
 うねりのあるときにわざわざ海に出ることもありませんが、海に出てから、うねりが高くなることもよくあることです。
 そんなときにどのようにパドリングしたらいいでしょうか?

 もちろん教科書的にダウド氏の本を調べてみるのもいいですが、ぼくの体験に基づいて書いてみたいと思います。何かの参考になればいいですし、「イヤ違う」という反論があってもいいと思います。



●うねりに向かっていくとき
 まずうねりに向かっていくときです。
 これは比較的楽でして、うねりが見えるので越えていけばいいだけのこと。もし越えられないくらいのうねりが入ってきてしまったら、そんな状況に遭遇するのはすごーく嫌ですが、一刻の迷いもなく最寄りのどこかにエスケープするべきです。
 べきですが、そんなうねりのときは、浜や磯に近づくとブーマーになっていて、それにヤラレてしまうのでやっかいです。
 一番楽なのは、前に進みつつ、遠巻きから岬の陰に入り、穏やかな海になったところで上陸というのが理想的です。


●横からうねりを受けるとき
 次に横からうねりを受けるときです。
 コースタルカヤッキングでは、よくある状況です。
 そんなときはうねりを横目で見ながら、注意しつつ、前進です。大きなうねりが来たら、艇をうねり側に向けて、真横からヤラレての沈を避けます。


●後ろからうねりを受けるとき
 次にうねりを後方から受けるときです。岸に向かうときにありがちな状況で、これが一番難しいですね。
 基本的な考え方は、見えない真後ろからうねりを受けるのは避ける、ということです。

 なぜか?

 それは大きなうねりが来て、艇がそれに乗ってしまい、サーフィン状態でバランスを崩しての沈やサーフィン状態でうねりに巻かれての沈を避けたいからです。あるいはダンパー気味の波にヤラレて艇が壊れかねない状況ですからね。ああー嫌ですねー。書いていてツライ思い出が蘇ってきました。これからは穏やかな暖かい優しい海で遊ぶようにしましょう。

 真後ろからうねりを受けないようにするためには、本来の目的地に最短距離で向かえないこともあると思います。
 そういう場合はセイリングのタックのようにジグザグでもいいから、うねりを斜め後ろに見ながら前進するのがいいと思います。
 わかりにくいから図で書きましょう。

 こういう状況のときって、岸や浜に向かっていることが多いわけですが、それは進むごとに水深が浅くなることを意味します。
 なので気をつけたいのは、後ろからのブーマーやダンパーです。
 浜が近いからって油断してダンパーにヤラレて沈というのは避けたいですね。
 当初の上陸目標地がダンパーだらけで、とてもじゃないけど上陸できないようでしたら、上陸場所を変える必要があります。
 先ほどのように遠目から岬の陰に入って、穏やかな岬の内側のどこかにエスケープというのがいいと思います。
 そして海が穏やかになるのを待つのが得策です。急いでダンパーにヤラレて命を失ったら何のために急いだのかわかりません。
 遠回りしてでも岬の陰から近づく理由は、うねりの当たっている付近から岬に近づいてブーマーにヤラレて、磯に艇がぶつかって大破、自分も磯に頭をぶつけて死亡という最悪の状況を避けるためです。

 ああっ、もうだめ、書いていてつらいですね。無理はやめて、慎重な海況判断をしてから海に出ることにしましょう。








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