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過剰と蕩尽の順序とエネルギー量の非対称性について、海遊びをしていて感じたこと




 もうずっと昔のことになりますが、ぼくの学生時代に売れていて読んだ本がありました。栗本慎一郎氏の『パンツをはいたサル』です。氏は当時、経済人類学者です。
 その中のキーワードが過剰と蕩尽なのですが、要約すると人は生産をするけれどもそれと併せて蕩尽をするということだと思います。たぶんね。収穫と祭りがその典型であろうということです。

 ぼくはそれに賛成なんですね。小さな子ども、そうですね3歳~5歳くらいの特に男の子を見ているとすごく感じるのですが、ブロックやら線路やらですごく集中してコツコツ大作を作り上げると、それで何度も何度も遊ぶわけです。で、そのうち作った大作を壊し始めるんですよね。
 本能に近い部分で製作と破壊をやりたがっているのかな?という風に見えます。

 ぼくはやたら蕩尽の方に流されがちな人間なので、そっちに行き過ぎないように社会通念の範囲に収まるように、できる限り努めているんです。そんなぼくを誰も褒めてくれないから、自分で褒めちゃいますけど、ともかくそういう経緯で蕩尽については意識しているつもりなんですね。
 でも、こんなぼくでも過剰と蕩尽は、順番で行くと最初は過剰、次に蕩尽なんです。しかもどちらかというと蕩尽が少ないと思うんです。

 ぼく的には過剰と蕩尽には順序があり、しかもエネルギー量として非対称なのではないかと直感的に思っているわけです。

 えっと実感としてはですね、たとえば1週間のうち5日仕事をして、2日海で遊ぶとすごく楽しいワケ。で、たまーに特別休暇で2週間みたいなときにずっと海で遊んでいると飽きるというか、働きたくなります。不思議ですねえ。それからそういう何日も自分の時間みたいなときは、DIYしたり家のメンテをしてみたり、要は生産的なことをしたくなるんです。不思議ですねえ。
 これが、さっき書いた過剰と蕩尽のエネルギー量は非対称と考える身近な理由です。


 で、すごく拡大解釈しちゃうんですけどー
 戦争もね、歴史的に見るとなくならないけど、どちらかというと平和で生産的な時期の方が長いといえると思います。でなきゃ人はこれだけの文化を作り上げなかったでしょうから…






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