海の贈りものを受けとる場所
「海辺で毎日をていねいに大切に暮らしたいな」と思い続けてきました。
海辺の暮らしの中で気づいたこと
海のすばらしさ・楽しさ
ウォータースポーツの楽しさ
などなどをご紹介できたらいいな。
好きな人と海辺を散歩
海辺を散歩するのは気持ちいいものです。
今回オススメしたいのは、仲のいい人同士での、海辺の散歩。
恋人同士で、夫婦で、子供達と、孫達と、友人と海辺を散歩するんです。たいしたことではありません。それだけ。
でも、これいいんですよ。散歩の時間って普段できない話がいろいろできます。歩きながらだと、不思議なことに話題が次々出てくるんですよね。それから気分も爽快。
ぼくの場合、何か時間をかけて話さなければいけないときは、散歩に誘います。砂浜を端から端までゆっくり歩いて往復するとだいたい40分くらいなんですが、40分って、けっこういろいろ話せるんですよ。
こんな風にちょっと海を散歩というのも海辺暮らしのよさですね。
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海の男が海で死ぬということ
海遊び友達と飲んでた時の話です。
もうみんなオジサンなので、飲むと、病気だとか、身体が痛いとか辛気くさい話になりがちです。
そのうちどういう死に方がイヤかという、かなり後ろ向きな話題で盛り上がってしまいました。
やっぱり寝たきりとか痴呆とかやだよね、というのはみんな一致してました。
海で死にたいね、という話になりました。
そのあたりは海の男が集まっているだけにさっぱりしたものです。
人は必ず死ぬ、どうせ死ぬなら好きな海で、それだけのこと。
藤沢に佐賀和光という方がいまして、もうお亡くなりになりましたが、建築家でかつ地元では有名なサーファーでした。ぼくも何度か海で会いましたが、その頃はもうオジサンというかおじいさんといった感じでした。
その佐賀さんが海でサーフィン中に亡くなったんですね。
それは人の死ですから悲しいことなんですけれど、海の男にしてみればとてもカッコいいことではないかと思うんです。
ぼくとしては、ダイビングしている時に脳溢血とか心不全かなんかでポックリというのがいいですね。
周りは迷惑かもしれませんが、海が好きなヤツが海で死ぬのは最高の勲章なんじゃないかと思います。
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海から何かをもらっている、ワタクシ…あるいは海はパワースポットかも
ぼくがサーフィンを始めたのが1990年代前半、それからしばらくしてスキューバーダイビングのCカードを取得しました。そんなわけで、もうかれこれ20年以上海遊びをしています。
オジサンになり、家族なども一応いたりして、それでも若い頃と同じように遊んでると、全然成長しとらんなーとちょっと思いますが、すぐ忘れることにしています。
んで、20数年海で遊んでいて感じるのは、海で癒されるなあということです。
まあこれは海好きの多くの人がそうなんじゃないかなあと思うんですが…
たとえば久しぶりに海に来た人のはしゃぎようは半端じゃないですから…
でもそれは癒されるというのとちょっと違うかな?
ぼくの場合は、気分転換にもなるし、ストレス解消にもなるし、落ち込んだとき気分をアップすることにもなるし、自分を振り返る時間にもなるし、家族や友人とゆっくり語らう時間にもなります。
そういうのをひっくるめて、癒されるという言葉を遣いました。
それが何かはわからないものの、ぼくは海から何かを受け取っているようです。
それによってぼくは、元気になったり、気分が変化したりというような変化を起こしているようなのです。
「気」かもしれませんし「パワースポット」かもしれません。
そんなことはよくわかりませんし、科学的に立証するのはたいへんそうなので専門家に任せることにしましょう。
ただ、確かによい影響を受けているのは実感としてあります。
海に行くことは、ぼくにとっては、日常的で、習慣的なことなので、そんなに大げさに考えてはいなかったんですが、やはりとても影響を受けていると思うのです。
もしこの文章を読んでいる方で、最近元気がないなーとか気分転換したいなあという方がいらっしゃいましたら、海に遊びに行ってみてはどうでしょうか?
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湘南は逆の灯台?
これから夜の街灯りがきれいな季節がやってきます。
海も同じです。
空気の透明度が上がるので、遠くの灯台などの光がよく見えます。
ぼくの住んでいる三浦半島からは湘南といわれるあたりが見渡せるんですが、あの一帯は市街化されているだけに、街灯りもきれいです。周囲と比べて際立って明るいのです。
湘南というのは国道134号線が海沿いを走っていて、海ぎわに建物が立ち並んでいます。そんなわけで国道を走る車のライトと建物の照明が帯のように連なっています。
ただところどころ黒い、明るくない場所があるんです。それは岬と江ノ島です。たとえば大崎とか稲村ヶ崎といった岬には建物も建っておらず、道路も陸側を通るので、灯りがなくて、そこだけ黒くなっているんですね。
だから三浦半島側から見ると、あそこは黒くて逗子よりだから大崎だとかわかるんです。
でもこれって、灯台のしくみと逆に場所がわかってしまって、おもしろいなと思いました。
灯台というのは、障害物や重要な岬など船に現在地を知らせるためにライトを灯すわけです。海から見ると、黒い陸地にポツンと灯台があって、あの灯りは剱崎だとか江ノ島だってわかるわけですね。
なのに湘南の場合は、一帯が明るくて、黒いところがあるから、あそこが大崎だってわかる。灯台と逆になっているわけですね。
そこがおもしろいなと、ぼくは思いました。
海辺の暮らしの小さな楽しみのひとつに、夜景を楽しむというのがあります。夕ご飯を食べ終わって、お茶でも飲みながら、窓の外の夜景を見ていると、あっという間に時間が経ってしまいます。
灯りの一つひとつに人々の暮らしがあるんだなーなんて思いながら、秋から冬の夜長を過ごすのは、思いの外、楽しいのです。
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細かいことは気にせず気楽にね
まあ世の中いろいろあります。
日々の生活もいろいろあります。
そんなのは当たり前ですよね。
でもまあ、あんまり細かいことを気にせず、気楽にやっていきたいなと思う今日この頃です。というか、いつもそうなんですけどね。
どうせ1回きりの人生ですもんね。自分らしく楽しくやりたいなーと思うわけです。
朝起きて、海を眺めて、「ああいいなー」なんてつぶやいて、今日1日元気で楽しく過ごせればいいやって思います。
過去に起きたことはどうしようもないし、未来のことを心配してもしようがないしってな感じです。
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たいていのことはどうでもいい、わたくし…
まあいろいろ心配なことがありますよね。それから悩んだり、ウジウジ考えたりすることもあります。
その程度のことで思い悩むかは人それぞれ基準が違って、それが良いとも悪いともいえなくて、その人らしさなわけですけど…
ぼくは海辺の町に住んでますけど、近所の漁師のAさんはおおらかです。
朝早くに起きるから、夕方の5時くらいに遊びに行くともう酔っぱらってるし、自分ちの車がぶつけられてへこんでも、しばらく(って何週間も)気がつかないとか、約束なんかかなりの確率で忘れるし…
でもぜんぜん普通に生活してますからね。別に殺されたりとか、飢え死にするわけではないんです。
周りの人は困ってるかもしれませんけど、本人は楽しそうに暮らしてるんですもん。
Aさんを引き合いに出すのは良くないかもしれませんが、たいていのことはなんとかなるもんです。
こんなこというと台無しですが、出来事の98%くらいはどうでもいいんですよ。
あと100年もしたら、自分のこと知っている人なんて誰も生きてないし、お墓が残ってればまだましなくらいです。
10年くらい前かなー、ぼくんちのそばの海辺に豪華な邸宅が建ったんです。別荘っぽい感じでした。で、竣工して2ヶ月くらいして大きな台風が来て、その家壊れちゃってね、土台のコンクリートがやられちゃったんで、その家は放置されてました。今は更地になってますけど…
なんかヘンな話になってますけど、いくらお金があって、いくらすごい建築物を建てても、自然の前ではゴミみたいなものなんだなあーって、ぼくは、ひがみもあるかもしれないけど、そう思ったんですよ。
それで、うーんと、なんとかならないとか、何々しなきゃいけないとか、自分が頑張らなきゃいけないなんて思っているのは、自分の錯覚というか、認知の歪みかもしれないわけで、ぼくもそれはたまに疑うようにしてます。
どうせ暮らすんなら楽しい方がいいですからね。
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豊かな人生って、どういうもんなのでしょうか?
島が好きでよく島に行きます。島が好きな理由はいろいろありますが、その上位にくるのが島の人の魅力です。
優しくて穏やかでマイペースでのんびりしている人が多いような気がします。
少なくとも首都圏で仕事をしている我が身から見れば、そう感じます。
表面的には楽しそうに見えます。
もちろん島の人や島の暮らしにもいろいろな問題があるのは、うすうすは想像がつきますし、島の人からの愚痴やニュースで多少はわかるんですが、そういうのって多くの地方でもあることですし、それでも楽しそうに暮らしているように見えます。
島の人の生き方を見ていると、ぼくらも気持ちの持ちようで、そんなにガリガリやらなくても楽しく暮らしていけるんではないか?と思うことがあります。
特に沖縄の離島が好きです。
さとうきびを刈っている島の人の笑顔が目に浮かびます。
舟で港に戻ってくる漁師さんの日焼けした顔が忘れられません。
先日、恵比寿でお年寄りが横断歩道を渡ろうとしているのに出くわしました。ゆっくり歩くので歩行者用信号の青いランプが点滅し始めました。右折しようとしている大きめのベンツが、何度もクラクションをそのお年寄りに鳴らしていました。
豊かな幸せな人生というのは、どういうことを指すのでしょう?
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自分の思うままにならない状況を楽しむ楽しみ
海遊びに限らず、自然を相手にするスポーツは、どうしても自分の思うままにならないことがあります。
ぼくはそのことからずいぶんいろいろなことを学んだなと感じています。
というのもですね、以前一緒に仕事をした人で、非常に細かいことまでこだわって、すべてがきちんと自分の思うまま、計画どおりでないと気が済まない人がいたんですね。
いやー、その人はいろいろな人とモメモメしてましたね。
ぼくは大雑把&お気楽なんで、適当にハイハイなんていい返事ばっかりしてましたけど…
海遊びって、自分の思うようにならないことばかりじゃないですか。
自然がどんどん変わっていくのに合わせて、自分がその状況でも楽しいことを見つけるわけで、まあそこがおもしろいし、頭を使うところですね。
それに刻々と状況が変わるのもいいですよね。同じパターンというのがないですから。
善悪がないのもいいですね。海はただ存在してるだけです。ぼくが楽しかろうが苦しかろうが、関係なくずーと以前から存在してるだけです。
そういう海という場で、自分の経験を踏まえながら、先に起きることを予想して、最悪の事態にどう対処するか考えつつ、楽しく過ごすというか、海に合せて楽しく過ごさせてもらうというのが、海遊びの醍醐味だと思うんです。自分の思うままにならない状況を楽しむことに楽しみを見いだすといいますか…
所詮長い時の流れの中では、ぼくなんて、ちっぽけな取るに足らないものだと思います。
砂浜の砂粒、よりは少し大きいけど、まああんなもんです、自然から見たら…
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海で慌ただしい気持ちをリセット
毎日やることはたくさんありますね。ぼくは昔っからじっとしていられない性質もあるせいか、何かしらやることがあります。
ビジネスマンはもちろん主婦の方も忙しいでしょうね。
「時間に追われている」感を持っている方はけっこういらっしゃるんではないでしょうか?
ぼくの場合、できる限りノンビリするようにしているんですけど、セカセカするスピードから抜け出して、ノンビリしたスピードにシフトチェンジするのが難しかったりします。
たとえば日中慌ただしくて、そのまま夜になって、慌ただしい気持ちのままベッドに入ってもなかなか寝つけないというようなときがあったりします。
あるいは忙しい日が続いていて、急に暇になってもやることがないときに、手持ち無沙汰で、やらなくてもいいことをやってしますようなときもあったりします。
そういうときは海、です。ぼくの場合。
時間を見つけて海遊びをするとか、ちょっと海辺を散歩するとかで、ノンビリスピードに切り替えることができます。
よくおばあちゃんに「忙しいという字は心を亡くすと書くんだよ。忙しいと感じたときは気をつけなさい」といわれましたが、本当にそうで、忙しいときほど自分のペースに戻すことを意識した方がいいと、オジサンになって実感します。
ノンビリスピードに切り替えて、来し方行く末を考えると、自分の良いところ悪いところにも気づくことができるし、これからやらなければならない本当に大切なことがハッキリわかることもあったりするのではないかなーと思います。
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海遊びをして昔のような無邪気な気持ちを取り戻して…
できるだけ、いつも楽しくしていようと思います。
ぼくも一応オジサンになりまして、公私共に良識ある判断や行動を期待されますし、いろいろな物事がキチンと進んでいるか見る立場であることが多くなります。そうするとどうしても視点が粗探しっぽくなってしまって、それが進むと他人の欠点ばかりが目につくようになります。そして「まったくなっとらんな」が口癖になります。
それから人の発言の裏の本音を考えるようになりますね。
一種の職業病というか年代病ですかねー。
てな、立場的な変化のせいか、加齢のせいか、以前は天真爛漫さがあったと思いますが、それが次第に少なくなってきたように思います。
そんなぼくも海遊びをしているときは、粗探し的視点からわりと自由になれて、若い頃のような無邪気さを取り戻すことができます。
ぼくにとって海遊びをする時間は、気持ちをリセットしたり、リラックスする、change of pace的な役割を果たしているのです。
ちょっと温泉に行くとか、映画やコンサートに行くとか、てもみんに行くとか、そういう役割を果たしています。
そこで気持ちがリフレッシュしたら、なるべき楽天的に物事や人のいい面を見るように心掛けて、能天気な抜けてるオジサンになるように心掛けております。
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