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ぼくがこれまでスキューバーダイビングに行った中で良かった場所ベスト3



 このブログで、ぼくがスキューバーダイビングを20数年やっているとか、海遊びのことをやたら書いているので、これまで行った海でどこが一番良かったのかということを訊かれます。
 そのたびに答えに困るのですが、それは目的によって答えが違うからです。スキューバーダイビングしに行くのと、シーカヤックしに行くのと、サーフィンしに行くのとでは、それぞれいい場所が違うというのがぼくの正直な感想です。
 で、今回はスキューバーダイビングをしに行った中で良かった海をあげてみたいと思います。
1.モルディブ 北マーレー環礁
 ぼくが行ったのは10年以上前になりますが、サンゴの多さ、透明度、ドロップオフの雄大さ、魚影など、ぼくの好みに合った海です。ぼくが行ったリゾートは、ダイビング好きが集まる場所で、一般の観光客がほぼいなくて、世界中のタフなダイビング好きと交流できたのも楽しかったです。
 できればもう一度行きたいですし、行くなら1ヶ月くらいかけて、主だった島をひととおり巡ってみたいと思います。
2.多良間島
 これも10年以上前になりますが、当時石垣から沖縄本島にかけて、サンゴがかなりやられた時期でしたが、多良間島には豊かなサンゴが残っていました。
 サンゴの種類と面積の多さでは、これまで潜った中で一番だと思います。
 加えて、ぼくは離島好きでして、人口が千数百人の島はとても居心地が良かったのです。
 いろいろな条件を無視するなら、移住してみたいなあと思います。
 宮古や石垣から、船や飛行機で行けるわけですが、石垣や宮古がかなり市街化してしまったので、先島諸島の離島というのは、豊かな自然とのどかな生活を体験できるとても貴重な場所になりつつあります。
3.母島
 ずっと行きたかったのですが、途中世界遺産フィーバーで、船や宿が取りにくくなったり、プライベートで時間がとれなかったりでなかなか行けませんでした。
 父島が世界遺産指定後ずいぶん観光地化してしまったのに比べ、母島はまだノンビリしています。
 ボニンブルーといわれる海の色、大物の魚影の濃さ、ノンビリした島の雰囲気というのは、ぼくの感覚ではミクロネシアの雰囲気にかなり近いと思います。
 できれば年に1回は行きたいと思いますが、休みがとれない…ですね。
 というわけでベスト3をあげてみましたが、ぼくは月にだいたい1,2回のペースで伊豆半島に潜りに行きますが、行くたびに「やっぱり伊豆はいいなあ」と思うわけで、そういうなんとなく気が合う土地というのはあるような気がします。












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ダイビングコンピュータは何がいいでしょうか?




「ダイコンって何がいい?」ダイバーの間ではそんな話がでることがあります。ダイバーがダイコンっていうときは、たいていダイビングコンピューターのことです。
 ダイビングにコンピューターが必要なのかって?
 そうなんですよ。話が長くなりますが、ダイビングには減圧症にかかるリスクがあるんです。で、減圧症を防ぐためには、どのくらいの水深にどのくらいの時間潜っているかをキチンと把握する必要があります。それからできるだけゆっくり浮上する必要があるんですね。そのためにコンピューターを使うんです。
 ちなみ減圧症って何?って話なんですが、潜水中に体の中に窒素が溶け込むんです。急に浮上するとその窒素が体のいろいろ場所で膨張して、いろいろな病気を引き起こすんです。例えば体の末端のしびれとか不随とかいろいろです。
 今ではほとんどのダイバーがダイビングコンピューターを使っています。ダイコンなしのダイビングは考えられません。
 ダイブサービスでは一人ひとりがダイコンを持つことを必須にしているところもあります。
 ここまではたいていのダイバーは知ってることです。
 ダイコンといってもいろいろな製品があります。売れているのは見た目がかっこいいものとか、タンクの残圧がわかるものとかですが、注意したいのは外見ではなく中身です。どんな減圧理論に基づいているかということですね。
 今、売られているのダイコンはたいてい同じ減圧理論に基づいていますが、その減圧理論をどのようにモデル化するかという点に少し違いがあるようです。また、安全上どうような点を強調した作りにするかでもダイコンの特徴がでてきます。
 同じ理論に基づいた計算式を使っていても、基準となる数値がどう設定されているかによって、ある水深で潜っていられる時間に差が出ます。
 何人かのダイバーでチームを作って潜る場合、似たようなコースで潜っているのに、ある人のは早く浮上指示が出るのに、別な人のはまだだったりします。
 また、減圧理論は同じでも、ダイコンによって安全上注意する点が異なっているため、それがダイコンの特徴となっていることがあります。具体例で書いた方がわかりやすいかもしれません。
 現在S-PROが所有しているALADINブランドのダイコンは、マイクロバブルという血液中に生ずる小さな泡の発生に焦点を当てました。
 というのもダイブテーブルを守ったダイブプロフィールで潜っていても減圧症罹患者が減らない現象が話題になっていた頃です。そしてそうした減圧症患者を調べてみると決して、30mより深いディープダイブではなく比較的浅いダイビングをしていたことがわかったのです。
 そこで着目されたのがマイクロバブルでした。マイクロバブルは浅い深度での浮上速度に関係するといわれているので、ALADINは浮上速度のアラームが厳しめになっています。
 
 一方、 TUSAが開発したIQシリーズは、IQ-850から始まり、現在IQ-1203が発売されていますが、この機種はM値に焦点を当てました。詳しくはTUSAのHPの解説を読んでください。
 大雑把にいうと、リクリエーショナルダイブプラナーの減圧理論は、身体の部位を窒素の溜まりやすい場所とそうでない場所に分け(コンパートメントといいます)、それぞれにどの深度でどの時間だと減圧が必要なレベルに達するか計算するわけです。
 これまでのダイコンはある深度での各コンパートメントの窒素の蓄積量が無減圧限界に達するかどうかを表示して警告していました。そこに疑問を呈したのがTUSAの考え方で、各コンパートメントの窒素蓄積量をバーグラフで視覚化するという製品IQ-850を発売しました。
 ばくはこの製品を画期的だと思いました。
 おそらくインストラクターやダイブマスターといったヘビーダイバーがこれを使うと、かなり減圧症が減るんじゃないかと思いました。
 と、こんな感じで、ぼくがいいたいのは、ダイコンは見た目やデザインではなくて、その中身を調べて買った方がいいということです。
 減圧症になってその後ダイビングを楽しめなくなることを考えたら安い買い物ではないでしょうか。











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今日の海は荒れ荒れでしたが、波乗りして、気分スッキリ…




 雨風にもかかわらず、420で海に出ようと準備してましたが、さすがに荒れ荒れでやめました。
 そのかわり午後から波が落ち着いてきたので、サーフィン。
 うねりは強く、頭以上はありました。
 風でアタマが潰れ気味でしたが、ダンパーになっていなくて、まあまあ。
 少しでも海に入ると気分がスッキリして、やっぱりいいもんです。暖かくて、陽射しもあって、少し春を感じられる一日でした。




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海はテキトーでいられるからいいな




 ぼくは物心ついた頃から大雑把な性格のようで、よく周りの人からいわれてきました。よくいえば大らか、悪くいいえば大雑把・アバウト・テキトー。
 でも性格というのは直らないようでして、オジサンになっても相変わらず大雑把なままで、たぶんこのまま大雑把なまま死んでいくでしょう。
 一方、ぼくは海が好きでして、海が居心地がいいんですが、それは大雑把さを受け入れてくれるからかなーと思います。
 基本的に海は誰のものでもなく、って正確には国のものだったり、漁業権がありますが、私有地ではないという意味で自由です。それに自治体が管理している公園のように「あれは禁止、これも禁止」という何もできないような場所に比べると、はるかに自由です。
 アウトドアスポーツをする人による、アメリカなど海外に比べ日本の自然利用の不自由さを嘆く声はずっと続いてきましたが、まあそれはそうだと思いますが、「都会なんかよりもずっと自由だもんね。だから比較的ラクなんだもんね」とぼくは思っています。
 海という自然自体がたいていのものを受け入れてくれる感じがします。それはもちろん極少ない数の人間の場合ですが…
 たとえばぼく一人が海辺で海藻をとったり、おしっこをしたりしても(すみません。できる限り公衆トイレを使うようにしてます)、それはほとんど影響がないわけで、そういう感じが好きなのかなあと思います。
 短パンにビーサンにTシャツ、寝癖の髪の毛、髭ぼうぼうって都会だとヘンな人だと思われますが、海辺では別にどうってことありません。
 気候がよければ、砂浜で寝られます。
 砂浜で一日ボーッとしていても、誰も何とも思いません。
 大きな声を出したり、鼻歌を歌ったり、砂浜を走り回ったりしても大丈夫です。
 シーカヤックやボートで海の上に出ればもっと自由です。
 そういうのって大したことじゃないようですが、町ではできないことで、それができるっとやっぱり気が楽です。
 それから、死ななきゃいいみたいなところがあるのも、大雑把なぼくには好ましいですね。
 そう、海で遊ぶうえで大切なことは、この死なないで帰ってくるということで、とてもわかりやすいですね。そのわかりやすさがいいです。







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海の塩が好きです



 スーパーの棚を見ているといろいろな塩が売っていますね。
 以前は気にもしていなかったんですが…
 ネットで調べてみるとさらにいろいろな塩が売っています。
 ぼくが塩に引っかかるようになったのは、各地の海を旅するとその土地の塩がお土産として売られているのを見かけてからです。ぼくの海塩体験の最初は、宮古島の雪塩でした。
 雪塩をご存知の方は多いと思いますが、粒子が細かくて(まるで小麦粉か片栗粉のよう)、味がまろやかで、しょっぱすぎない塩です。これをサラダに振りかけたり、イカの刺身に付けて食べると、とてもおいしいのです。
 これがきっかけで、海を旅するごとに塩を買うようになりました。塩はお土産としてもかさばらなくて、ちょっと目先が変わっていて、しかも海っぽいのでちょうどいいのです。
 伊豆ではワサビ塩、戸田塩、地中海では岩塩(これは海の塩ではありませんが)、小笠原では島塩、瀬戸内海では昆布塩やえび塩といった具合の海塩遍歴です。
 それぞれに味が違っていておいしいし、合う料理が違うのですが、一番好きなのは小笠原の島塩です。うまみとしょっぱさのバランスがぼくの好みに合っていて、しょっぱさがとがっていないのがいいと思います。
 問題がありまして、塩はやたら買うものの、それほど消費できるものでもなく、塩分の摂りすぎは健康によくないといわれているので、やたら使うわけにもいかないので、どんどん溜まっていくことです。
 でも海に旅して土地の塩があると、どんな味がするんだろうと、ちょっと買ってみたくなります。
 旅先から帰ってきて、その土地の塩を料理に振りかけて食べていると、その旅のことを思い出して、楽しくセンチメンタルな気分に浸れるのもいいですね。












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ボーッとする時間って大切だなーって思います




 みなさん毎日忙しい日々をお過ごしのことと存じます。
 といいつつ通勤電車なんかで見ていると、ひとかどのサラリーマンが、本を読むわけでもなく、ボーッとしているんですよね。そういう人が圧倒的に多いんですよね。
 ボーッとしている人と何かやっている人の割合は、だいたい8:2くらいだと思います。
 別にボーッとしているように見えても、たぶん頭の中では、仕事のこととか家庭のこととか恋人のこととか考えていると思うんですが…
 ぼくは海遊びをしているときに、いろいろ考えたりボーッとしたりしています。いろいろ考えるというのは、風や波や潮の流れなどの自然条件が変化していないかとか今の自分の判断は適切なのかといったようなことです。安全に海遊びをするためのことを考えているわけで、仕事のことを考えているわけではありません。
 あとはボーッとしています。
 つくづく思うんですが、このボーッとする時間って大切ですね。
 仕事に集中したり、難しい本を読んだり、テレビを見たり、パソコンやスマホを見ていると、ぼくの場合結構疲れてきます。身体ではなく頭の芯が疲れる感じです。で、ある一定のところまでいくと頭が働かなくなる感じがします。
 そういうときにボーッとするのって大切だなと思います。
 ぼくの場合、海でボーッとするのが一番ですね。
 気分がスッキリします。頭もスッキリします。






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さすらいたい




 海が好きで、旅が好きで、そんな日々を過ごしていたらオジサンになってしまいました。
 日本の海を巡りたい。
 世界中の海を訪れたい。
 そんな気持ちがいつもあります。
 さすがに家庭があるので実際はできませんが、年に何日かは海辺の旅をします。

 そこには知らなかった美しい海があり、人々の暮らしがあります。
 できれば気の向くまま旅を続けてみたいと思うことはしょっちゅうです。
 暮らしやすそうな海辺があれば、半年か1年かわかりませんが、居たいだけ居てみたいと思うこともあります。

 旅から帰ってくれば、次の行き先を考えるともなく考え始めています。
 地図を眺めて、赤道や南回帰線のあたりの島々の情景を想像します。強い陽射し、熱い砂、見たことがないような青さの海。
 ぼくの旅への思いは止むことがありません。




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海辺の森を散歩する冬の一日




 ぼくは海が好きですが、植物をはじめとした森や林も好きです。なので高原も好きなのですが、海がないことが多いのでそこが残念です。
伊豆高原のように海が近くて山があるなんていう土地はとても好きです。
 ぼくの家のあたりは海べりなのですが、ただ海が近いだけでなくて、海のそばまで山が、山といっても低い山ですが、迫っています。珊瑚礁の海やカリフォルニアのような海ではありません。でもそんな海と山が近い景色が好きです。
 例えば出張や旅行で地元から離れていて、数日ぶりに戻ってきた時など、海と山の風景が目に入ると、なんとも懐かしい思いと共に肩の力が抜けていきます。
 美しい風景だなと、豊かな自然をありがたく思います。
 大雑把に日本全体が火山島だと考えれば、火山が噴火して、あるいは土地が隆起して陸ができているわけですから、それ以外は海というのがよくある風景なわけで、そうした場合カリフォルニアのように平地がノペーっと続いている土地の方が少ないのではないでしょうか。
 ぼくの家のそばに小網代の森というのがあって、雑木林や葦などが群生しているところです。
 たぶんこれはずっと昔、山の根と根の間に海が入り込んで、入江になって、それからまた海が引いて陸になったところに葦などが群生したんじゃないかなと思います。
 そういう海と山が近くて両方の良さを楽しめる土地が好きです。
 海況のいい日は海で遊び、海が荒れてたり、すごく寒い時は山を散歩するというのが、ぼくの休日の過ごし方です。三浦半島の名もない山(というか岡)なんて誰も登りに来ないので、人に会うとびっくりするほどです。そんな山道をポクポク歩いて、ところどころで昼ご飯を食べたり、コーヒーを淹れて飲むなんてのが楽しいです。
 冬だと空気が抜けていて遠くの景色まで見渡せます。木々は葉を落としていますが、幹や枝振りがはっきりわかります。シンとした森の中にぼく1人だけジッとしていると、何かしら木々の気配を感じるほどです。
 ぼくにとっては冬の風の強い日が山日和、そんな冬の一日も楽しいものです。





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霧笛楼の横濱煉瓦で海を眺めながらコーヒーを楽しんでいます




 親戚が横浜の山手にいる関係で、ちょくちょく横浜に行きます。
 行けば近くの店で食事をしたり、ちょっとしたお土産をもらったりしています。
 親戚にもらったお菓子でコーヒーに合うのがありましたので、ご紹介したいと思います。
 横浜では有名な霧笛楼の「横濱煉瓦」というものです。
 ケーキ、いわゆるガトーショコラっぽいんですが、ガトーショコラというのはブラックコーヒーに合うなあと以前から思っていました。
 ちょっと甘くて濃厚なんで、苦い手な方はいるかもしれませんが、ぼくはコーヒーのお茶請けとして、相方と半分こして食べるのでちょうどいい感じです。(1個だとちょっと量が多い気がします)
 冬の海が荒れている日に、海に出られないときは、デッキでコーヒーを飲みながら海を眺めることが多いんですが、おいしいお茶請けがあるとそんなコーヒーブレイクの時間が楽しくなりますね。






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海で使う腕時計について




 これまでこのブログでは海遊びやウォータースポーツに関する道具についてあれやこれやと書いてきました。そう、ぼくは道具マニアではないですけど、道具にこだわりがないわけでもないんです。
 そんなぼくがずっと書こうか書くまいか迷ってきた道具がありまして、それを今日は書いてみようと思います。

 それは腕時計です。ウォッチですよ。watch。なぜか突然英語…意味はありません。

 なぜ腕時計について書くのを迷っていたかというと、腕時計マニアだと思われたくないからです。世間に腕時計好きな人はたくさんいらっしゃいまして、ダイビングもしないのに高価なダイバーズウォッチをいくつも持っていたり、まったくインドアな人なのにG-SHOCKを集めていたりする人もいます。
 こういう人の世界観では、時計は道具ではなく観賞品になってしまっているんではないかと思えて、オレはそれが気に入らないんですね。
 300m防水で窒素ガス対策もされている高級腕時計が、一度も海水につけられず、鑑賞箱に入れられてだんだん古くなっていくのを見ると、腕時計が悲しんでいるのではないか、あるいはその腕時計を開発し作った人は悲しんでいるんではないかと、勝手に思ってしまうんです。
 集めている人は、お金があって好きなんだから、別に自由だということなんでしょうけど、物はそれが備えた機能を使い尽くすのが、本来のあり方ではないかと思うんです。武士も腕がないのにいい刀を持っている人は軽蔑されていたようですが、これは藤沢周平の読み過ぎでしょうか。
 もっとあからさまにいうと実力もないくせに高機能で高価なものを持っている男が、ぼくは人として男として嫌いだからです。ぼくはそういう男になりたくない。

 ぼくが今までしてきた海関係の時計は、ダイビングコンピュータの腕時計型のものとセイコーの自動巻のゴムベルトのダイバーズウォッチ(すごく定番なタイプです)とOMEGAのseamasterの自動巻の3種類です。
 なので海関係の腕時計についての経験は多くありません。
 だけど知らないかというとそうでもなくて、ウォータースポーツの雑誌で腕時計の特集があれば読みますし、メーカーや新製品もざっくり把握していると思います。
 欲しいなと思うことはありますが、でも、3つしか買いませんでした。というか欲しいなと思うことは結構ありますが、そのたびに我慢しました。

 替えた理由は、1つめはすぐに壊れてしまったから、2つめは何度目かのオーバーホールに出したところ、ついにもう耐水性能がないといわれた、最後のOMEGAは相方が結婚記念日にプレゼントしてくれたから、以上。

 そして欲しい時計を我慢したのは、時計というのは1つ持っていれば十分で、ぼくの場合、2つも3つも持っていても、するのはたいてい気に入った1つの時計ばかりということが多かったからです。それに面倒くさがりのぼくがTPOに合わせて時計を替えるということは、実際はあまりないのがわかっているからです。


 ぼくは仕事でも海でも同じ時計をします。
 電池交換が面倒くさいので、自動巻です。
 スキューバダイビングをするので、防水でダイビング仕様のものを選びます。えっーと、知っている方が多いと思いますが、防水仕様だからといってダイビングに耐えるわけではありません。仮にそれが50m防水であって、自分が20mしか潜らないとしても、ダイビング向けに作られたものとそうでないものは違います。時計内部の空気(主に窒素)ですが、それが収縮したり膨張したりすることに耐える性能があるものがダイバーズウォッチです。
 それからシーカヤックやセイリングで、知らず知らずにいろいろなところにぶつけるので強いヤツを選びます。
 針のヤツを選びます。針のヤツっていい方はないですかね。アナログですね。
 秒針が動くヤツを選びます。そしてすべての針に夜光塗料が塗ってあるのを選びます。
 日付表示があるのを選びます。
 バンドは長さ調節のできるものを選びます。素肌に巻くときと、ウェットスーツの上から巻くときがあるからです。
 時計を選ぶときの基準はだいたいそんな感じです。

 そんな使い方をするので、オーバーホールに出します。5年に1回くらい。自動巻ですからオーバーホールに出さないと誤差が大きくなります。
 それでもガラス面やステンレスは傷だらけです。別に気にしてません。というか、高そうなスーツにTUMIのバッグを提げ、ピカピカの高価なダイバーズウォッチをしている青白い顔のひょろっとしたサラリーマンは、ダイバーズウォッチが似合ってないと思いますよ。なぜ、そのファッションでダイバーズウォッチ?という感じがします。

 仕事でも海でも毎日同じ腕時計をしていると、なんというのか、簡単にいうと愛着が湧いてきます。ミネラルウォーターが手に入らないような海外でも一緒だったし、流れが速くて死にそうな海でも一緒だったし、仕事でヤバイときも一緒でした。子供が生まれたときも親族の葬式のときも一緒でした。
 そういう状況を踏まえると愛着という言葉は少し軽い感じがします。

 海遊びでも仕事でもすごくハードな状況のとき、ぼくは目先のことに意識を集中するように心掛けています。パニックにならないように、冷静さを失わず判断できるように、足下でやらなければいけない最重要な事柄に集中して粛々と行動することにしています。
 そのどんな状況下でも粛々行動しているときに、腕時計はぼくの左手にあり、やはり淡々と正確に動き続けていました。そのタフさと着実さがぼくの中では自分の行動とシンクロしているような気がします。
 ぼくにとっては腕時計というのは、そのような物です。





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