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ぼくの住みたい海辺は、田舎の漁村



 ぼくは海辺に暮らしています。
 東京に通わなくてはいけないので、日本全国どこの海辺でも住めるというわけではありません。
 せいぜい神奈川とか千葉とかなんです。それでも住みたい海辺というのはあって、できる限りそういうところに引っ越してきました。
 ぼくが住み心地がいいなあと思う海辺は、もう、まさしく、ジャストで、ザ・昔からある日本の漁村、というところです。たとえば寅さんが訪れそうな…古いですね…浜ちゃんが行きそうなところ…です。
 小さな漁船が港に上げてあって、漁師小屋があって、季節の海藻や魚が干してあって、軽トラが停まっていて、猫が日なたぼっこしているような漁村が好きなんです。
 ぼくは漁村の生まれ育ちではないんですが、子供の頃から漁師さんとか農家のオジサン・オバサンと打ち解けるところがあって、それは成長しても変わらず、自分がオジサンになった今となっては、漁師さんと話がはずんで意気投合するようになりました。今では「アンタはいい漁師になれるよー」とまでいっていただけるようになりました(ちょっとウレシイ)。
 そんなぼくにとって漁村というのはすごく住みやすいんです。
 以前、湘南の鵠沼というところに住んでいましたが、ちゃんとした町で、ちゃんとした住宅街で、どちらかというとちょっと洒落ていて、住んでいる人も中流以上の暮らしをしている場所でした。そこはあまり住み心地がよくなかったんです。なんか気取った雰囲気に馴染めませんでした。
 鎌倉にも一時期住んでいましたが、芸術家っぽい人とか、会社員でも高給取りっぽい人とかが多くて、ちょっとなあと感じました。
 漁村の何が暮らしやすいかというと、気取らないでいいというところです。
 たとえば休みの日に髪の毛ボサボサで、安物の短パン・Tシャツ・ビーサンの黄金の海辺セットで道をブラブラしていても、郵便局に行っても、スーパーに行ってもぜんぜん平気です。
 家族で大声でケンカしても、別に近所の人は笑ってますし、ときにはどうしたどうしたと話を聞いてくれたりします。
 お祭りや子供の運動会も町中で一緒にやりますし、ぼくはそういうのが好きみたいです。
 そういうのって人それぞれの好みなので、たぶん苦手な人は苦手でしょうね。
 そんな田舎の海辺の漁村を転々としながら暮らせたらいいなあ、なんて思ってます。






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