海の贈りものを受けとる場所
「海辺で毎日をていねいに大切に暮らしたいな」と思い続けてきました。
海辺の暮らしの中で気づいたこと
海のすばらしさ・楽しさ
ウォータースポーツの楽しさ
などなどをご紹介できたらいいな。
ある海バカおやじの思い出話
暇なとき、ボーッと海を眺めながら、「自分はいつから海がこんなに好きだったんだろう」と記憶をたどることがあります。
思い出せるのは小学校2年生の頃、海水浴に行ったこと。その類の経験は、たぶん多くの人が持っているんじゃないでしょうか?
子供の頃、楽しい夏休みと海へ遊びに行った記憶…
その後も家族でちょくちょく海へ遊びに行きました。それ自体もありふれた経験で、ぼくが今、人並み以上に海が好きなことの理由とはいえないんじゃないかなあと思います。
よくよく振り返ってみると、ぼくが小学生の頃というのは、70年代の後半から80年代の前半で、音楽はサザンや松任谷由実が流行り、TVでは、大学生くらいの大人がサーフィンやウインドサーフィンを楽しむシーンが流れていました。
ぼくは小学生の頃から音楽好きで、誕生日に買ってもらったラジカセで、FMの音楽番組をエアチェックするのが好きでした。(このあたり言葉自体が古いですね)
サザンの歌詞で湘南とか茅ヶ崎という言葉を知ったし、松任谷由実の歌詞でサーファーやゴッデスという言葉を知りました。
友達の家に遊びに行くと、そいつの兄貴が雑誌のポパイを読んでいて、それには四駆のピックアップトラックに乗っている大学生の様子が書いてあったりしてね。
そういうマリンっぽい情報が身の回りに溢れていて、ぼくはそういうのをかっこいいなあと感じていました。
なにせ海が近くもない地方都市の小学生だから、自分が実際にサーフィンすることはできません。すぐにできないことや手に入らないことって、すごく憧れてしまうんですよね。
今でも強烈に記憶にあるのは、あるTV番組のこと。
それはスキューバーダイビングをして、水中の景色を映し出すという番組で、初めて見る水中の景観の珍しさと美しさと、スキューバーダイビングという、変わった道具を使って水の中を自由に動き回るスポーツのことを初めて知りました。道具のものものしさとちょっと冒険っぽいところがすごくかっこよかったんです。
それから同じくTVで見たんだけど、アメリカの明るい陽射しの中、楽しそうにサーフィンをしている若者の映像のこと。
今思えば、それはカリフォルニアのマリブあたりの景色で、海外に行くのが普通のことになった今では、それほど珍しくない景色なんだけど、当時はサーフボードやピックアップトラックや海岸のシャワーやまぶしい陽射しや白いビーチというのは、豊かさと余裕の象徴で、そうした映像自体がまだまだ貴重な感じでした。
そんなこんなで、だいたい小学生の高学年の頃には、海っぽいスポーツや暮らしに憧れていました。
中学生くらいになると海っぽい音楽、例えばビーチボーイズなんかを好んで聴くようになりました。
当時はFMラジオをつけるとAORというジャンルの音楽が流れていて、そういうのもよく聴きました。
ボビーコールドウェル、TOTOなんか…
こう書くといかにもオジサンっぽいんだけど(実際オジサンなんだけど)、ぼくが小・中学生の頃は、音楽を聴くこと自体がカッコイイことだったし、洋楽を聴くことが今よりもずっとカッコイイことでした。
逆に中学生くらいになると、サザンとかユーミンとか聴いているとダサい感じでした。友達が知らないようなアメリカやイギリスのアーティストを知っていることが、そしてただ洋楽を聴いているだけでなくてその歌詞を理解していることが、知性とそいつの家の暮らし向きがわかる感じで、特にかっこよかったんです。
当時の地方都市では、洋楽が好きで詳しい友達なんてかなりレアで、しかもAORが好きなヤツなんてベリーレアでした。
アメリカンポップスは聴いている人が多かったんで、ぼくも話を合わせるために聴いていたんですが、実は、家で、独り、ラジカセの前で、何かに憑かれたように集中して聴いていたのは、AORのような垢抜けた海っぽい音楽でした。
その音楽の向こうにまぶしい陽射し、サーフィンなどのウォータースポーツ、切ない恋、楽しい暮らしを想像していたんです。
本や映画やTVも海っぽいものが好きでした。
南の島の人々の暮らしが出てきたり、湘南のシーンが出てきたりするもののにはかなり惹かれました。
でもすべては憧れでした。ぼくの周りに海はないし、サーフィンやスキューバーダイビングをやっている人なんて誰もいなかったんです。
ぼくが実際にサーフィンなどのウォータースポーツをやるようになるのは、遙か後、大学生になってからです。
東京の大学に通うようになって、最初に行ったのは鵠沼でした。
大学のときは暇さえあると、小田急や京急に乗って(JRは高いので)、東京近郊の海に行くようになりました。
海それぞれに雰囲気が違うことも、だいぶわかってきました。
当時よく行っていたのは、茅ヶ崎、鵠沼、七里ガ浜、三浦海岸などの、わりと有名な電車でアクセスしやすい海でした。
あるとき、ヨット部に入っている友達に練習を見に来ないかと誘われて、三戸浜へ行ったんですが、そのノンビリした、だけど少し洗練された雰囲気には衝撃を受けました。
当時三戸浜にはSurfSide Villageというのがあって、ちょっとした有名人の溜まり場みたいになっていました。
大学生の友達の多くは、渋谷、代官山、六本木に足繁く通っていたんですが、もちろんぼくもそういうところへ行きましたけど、それよりも海に行く方が好きでした。
海辺のレストラン&バーみたいなところに行くのが好きでした。
SurfSide Village。今はもうない。
それからやっぱり友達に連れていかれた葉山、佐島、大磯といった、あまり人が来ないんだけど雰囲気のいい海を知るようになりました。
今でも茅ヶ崎、辻堂、鵠沼、七里ガ浜、由比ケ浜よりも、少し落ち着いた葉山、和田浜、三戸浜、大磯、国府津なんかが好きです。
大学生の時にスキューバーダイビングをやろうと思って、おもいっきりバイトをしてオープンウォーターのCカードをとりました。
その講習が東伊豆であったんですが、その時にぼくは伊豆に目覚めました。ダイビングではもちろんダイビング以外でも伊豆のいろいろな海に行くようになりました。
社会人になってからはダイビングにどっぷりはまって、沖縄や海外にも行くようになり、ぼくの海バカっぷりは最高潮を迎えることになりました。
何せろくに貯金もせず毎週末海に行ってましたから…
でもぜんぜん後悔していなくて、あのときやれることを思いっきりやっておいて良かったなと思います。
海にはそれぞれの景色があって、それぞれの空気があって、それぞれの雰囲気があります。まったく同じ海というのはひとつとしてないんです。当たり前ですけど…
それぞれの雰囲気を味わうのが好きなんですね。
なんだか長い話になりましたが、ある海バカの思い出話でした。
ちゃんちゃん。
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