海の贈りものを受けとる場所
「海辺で毎日をていねいに大切に暮らしたいな」と思い続けてきました。
海辺の暮らしの中で気づいたこと
海のすばらしさ・楽しさ
ウォータースポーツの楽しさ
などなどをご紹介できたらいいな。
スキューバーダイビングの楽しさを、今さらですが、まとめてみました
ウォータースポーツにはそれぞれ楽しさがあります。
まあ、楽しいからやってるんでしょうね。
ぼくはスキューバーダイビングを始めて、えーっと、二十数年になるんです。あーあ、だいぶ歳とっちゃいましたね。
長い年月続けるということは、それだけ楽しいワケです。
その楽しさはサーフィンともセイリングともシーカヤックとも違っています。
何がそんなに楽しいのかなあ?って自分でも不思議です。今回はそこんところを考えてみたいなあなんて思っています。
こういうことをビールを飲みながらダイニングテーブルで真剣に考えていると、相方に「どうしたの?」なんて訊かれます。「いや、スキューバーダイビングの楽しさを洗い出してるんだよね」なんて答えたりすると、表情というか、間というか、人の持っている圧というかが急速に変化したりするのがわかったりして、「あっ、しまった。本当のこといっちゃった」とか悔やんだりしますが、そういうイヤなことはさっさと忘れて本題に入りましょう。
・異世界を体験できる
海中というのは陸上とは違う世界です。そのような異世界を(制限はありますけど)自由に動けるというのはすごいことだと思います。ぼくは小学生の頃、初めて水中映像をテレビで見たんですが、そのときの衝撃は今でも忘れません。「おおっ、水中ってこんなんなの? 人間って水中にいられるの?」ってな感じでした。
そして初めてスキューバーをつけて海に潜ったとき、映像で見たものが3次元で目の前に広がっている、そしてその中を自分が動いている、ということに感動しました。陸上とは違う世界に自分が一歩足を踏み入れたんだと感じました。
自分でいうのもなんですが、なんてぼくはロマンティックで、純粋な動機でスキューバーダイビングを始めたんでしょう。
・重力から(少し)解放される
水中では浮力さえ確保すれば、重力から解放されます。無重力ではないけど、地上のように地面の上だけを移動しなければならないという制限はありません。上下左右前後に動き回れます。
ぼくは、経験本数30本くらいのときモルディブでリーフのドリフトダイブを経験しました。
30m以上の透明度の青い海で、珊瑚礁の環礁のドロップオフに沿って、潮流の流れに乗って移動するのです。
そうすると上も下も横も前も後ろも海、そして魚!自分は中性浮力だけを気にしていればいいわけで、それはあたかも空を飛んでいるような感じでした。
そんなのを経験したらハマります。
・生物などがすごい
海中には魚をはじめいろいろな生物がいます。海藻などの植物(ではないという分類もあるようです)もあります。その種類は陸上の生物よりも多いんじゃないかと思えるほど多様です。
なぜこんな形態に進化したんだろうなんて思いながら生物観察をしていると、進化の歴史にワクワクしてきます。
・地形がすごい
ブラタモリが好きな全国の地形好きな方にお伝えしたい。海中も陸上以上に地形はおもしろいのです。
陸の地形を見るためには、道なき道をかきわけていったり、山を登ったりしなければいけないこともあったりします。海の中では、上下の移動はとても簡単です。
それから波の浸食でできる地形、海底火山の溶岩が海水で急速に冷えてできる地形、珊瑚でできた地形など陸上ではお目にかかれない地形を見ることができるのが、地形好きにはたまりません。
たとえば西伊豆に雲見というダイブスポットがあります。そこは洞窟や穴が複雑に入り込んでいて、軽めのケイブダイブができます。太陽の光が降り注ぐ岩穴があったりすると、フォトジェニックな光景に出会えます。
陸上ではできない地形体験ができるのもスキューバーダイビングの楽しさです。
・知的なところがある
スキューバーダイビングは安全に潜るために理論を学びますし、生物や地形についても詳しくなります。極端にいうと、ハゼの種類の違いに興味が持てるような人がスキューバーダイビングを続ける人です。生物で新しい種を見つけたりできるのも、好きな人にはたまらない世界だったりします。そういうことに前のめりになる人を知的といってもいいなじゃないでしょうか? もちろんオタッキーといってもいいかもしれません。
ぼくはサーフィンやセイリングやシーカヤックもしますが、やっている人の層でいうと、スキューバーダイビングが知的な人が多いです。
ちなみにウォータースポーツごとに微妙にやっている層が違っていまして、サーファーというのは、若くて、体力があって、ちょっとヤンキーっぽい人が多いです。こういうのもなんですが、比較的お金がない人が多いです。別に悪い意味ではなく…
セイラーはお金持ちで、知的で、体育会ノリで、スノッブな人が多いです。
シーカヤッカーは、ロマンティックで、体力があって、アウトドア指向が強い人が多いです。
サーファーとセイラーはほとんどかぶりませんが、サーファーとマリンジェットをやる層はかぶることもあります。シーカヤッカーはセイラーともかぶりますが、どちらかというと登山やワンダーフォーゲルをする人とかぶったりします。
ぼくは若い頃から、どんなグループにも馴染んでしまうところがありまして、それぞれのグループの特徴みたいなものを「へぇーおもしろいなあー」なんて思っていたりしたので、たぶんそういうところもあって、いろいろなウォータースポーツをやってそれぞれのグループの人達と楽しくやっているのかなあ、なんて思います。ウォータースポーツごとの、やっている人のカラーというのは実際見ていると、結構おもしろかったりします。
・冒険的な面もある
スキューバーダイビングは潜る場所によって、難易度が変わります。それは山登りでK2に登るのと高尾山に登るのとでは、同じ登山(高尾山は登山でしょうか?)でも内容がずいぶん違います。スキューバーダイビングも同じことがいえます。
穏やかな海で潜るとレジャー的ですし、難しい海で潜ると冒険的です。
ぼくは以前から難しいポイントが好きですが、そういうポイントを潜るときの緊張感と無事生きて戻ってきたときの達成感は、なんともいえず、癖になります。
そういう面だけをとりあげると、冒険的な要素があるんじゃないでしょうか。
・アフターダイブが楽しい
スキューバーダイビングにはアフターダイブという言葉がありまして、文字どおりダイビングの後のことですが、ダイビングの後に仲間と楽しく過ごすことを指します。アフターという言葉には、何かしらぼくをワクワクさせるイメージがあるようです。
スキューバーダイビングでは潜った後にログをつけます。これは潜った海況やウェアや見た生物を記録するもので、後で見返すと参考になります。たとえば6月に潜った大瀬崎で水温20度のとき、どんなウエアを着て、ウェイトはいくつつけて、どんな生物がいたかということがわかるので、次に似た状況で潜るときの参考になるわけです。
このログは、一緒に潜ったチームやバディでつけることが多いのです。まずそこでワイワイガヤガヤと楽しいです。
泊まりの場合は、これに加えて、夜に飲みますし、ショップによっては温泉に行ったりもします。そういうこと全般が楽しいわけです。ダイバーみんなが泊まりなのが当然のリゾート(八丈とか石垣とか小笠原とか)のダイビングショップでは、潜った後に、宿の食事を食べるために一旦解散して、改めて、夜集まって飲み会を開きます。そういう場で、初めて会った人とスキューバーダイビングというキーワードで楽しく飲めるというのも、なかなか楽しいものです。
・温泉がいい
アフターダイブのひとつですが、特に切り分けて書きたいのです。
日本でスキューバーダイビングができるポイントには、温泉があることが多いんです。
潜る→温泉に入る→ビールを飲む
これは好きな人にはたまらない組み合わせです。
・魚がうまい
魚を見た後で、魚を食べるのってグロテスクかもしれませんが、スキューバーダイビングができるポイントは、たいてい漁場としてもいいところです。で、お魚がおいしいのです。
というわけで、しつこいよいうですが、
潜る→温泉に入る→ビールを飲む→おいしいお魚を食べる
というプロセスは好きな人にはたまらないわけです。いいですねえ、おいしいお魚とおいしいお酒…
ぼく的にはこれにプラスで、整体をセットにしていて、「デトックス」とか「リフレッシュ」とか「レストア」とか「身体を全体的に調整する」とか称して、定期的にスキューバーダイビングに行くようにしています。相方に伝えるときとか職場で有休を取るときに、疲れがたまってきたから、そろそろ身体を全体的に調整してくるよ、なんて使います。
・旅行ができる
世の中には旅行好きな方も大勢いらっしゃいますよね。って、「よね」じゃないですよね。いっぱいいるに決まってます。
で、スキューバーダイビングというのは旅行とセットなことが多いです。国内・海外と行き先はいろいろですが、「旅行+スキューバーダイビング」です。
普通の旅行もいいものですが、大好きなスキューバーダイビングが思いっきり楽しめる旅行はさらに楽しいのですね。
・ココロが落ち着く
ぼくはスキューバーダイビングをしていると、気持ちが落ち着きます。高揚するとか、ワクワクするというよりも、落ち着いて自分の見つめるようなことが多いのです。なぜかなあと考えていたんですが、この間やっと気がつきました。海の中は静かなんです。
実際は波の音や自分の吐いた空気のアブクの音がするんですが、それら全般が気持ちを落ち着ける効果があるような気がします。
なのでぼくは状況が許せば、海の中で動かずに中性浮力を保ったまま、ボーッと海中風景を見ていたりします。静かであることと海の真ん中に浮かんでいることで、なんだか不思議な安らぎがあります。
・海が好き
海というのはいいものです。
子供の頃、夏休みに家族で海に行って大喜びして以来、海に行くと楽しいワケで、海は広いな大きいな、波の音、潮風、太陽など、海という自然が好きな人はそれだけで癒されるのです。
そして定期的に海に行って遊ぶ手段がスキューバーダイビングであってもぜんぜん構わないでしょう。
実際、ぼくが知っているダイバーは、ほぼみんな海が好きです。当たり前かもしれませんが…でも自分が好きな自然が自覚できているってシアワセなことだと思うんです。
・出会える
もうオッサンなぼくにとっては、どうでもいいんですが、やっぱり若い人はスキューバーダイビングがきっかけで出会いがあったり、話が盛り上がったりします。ダイバー同士で結婚した人も多々見てきました。
そういう期待があってスキューバーダイビングを楽しんだっていいんじゃないか、だって人間だもの、という気がします。
ぼくが思いつく、スキューバーダイビングの楽しさはだいたいこれくらいです。人によってはもっといろいろ楽しさを見出してスキューバーダイビングに日々いそしんでいらっしゃることでしょう。
経験的にいって、こういうことにヨロコビを感じる人と感じない人はハッキリ分かれるものです。
そうですねえ、たとえば宇宙旅行ができるなら行くか?とか、世界一周旅行をしてみたいか?とか、百名山を制覇したいか?とか、世界の巡礼地ををすべて行ってみたいか?などと、そういうある意味ロマンティックなことに反応する人は、たいていそういう類のことに興味を示すし、反応しない人は「はあ?」ってな感じで、株価のチャート眺めながらデイトレードをしていたりします。
それと同じように、海とか水中世界とかそういったことに興味が持てる人と持てない人というのは、かなり違う人生観で生きているんじゃないかなあって思うんです。
スキューバーダイビングがある人生、そして海で遊ぶ人生を生きる人というのは、ぼくの知っている範囲ではとても楽しそうでいい顔をしているのでした。
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