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経験と想像力と恐怖ー八幡暁さんの記事に共感ー

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 カヌーライフ7号だったかな?八幡暁さんの記事が載っていて、まあ概要としてはまだ八幡さんがシーカヤックを始めた頃、海の怖さを知らないまま海に出てしまって危ない目に遭った経験談なのです。


 それがすごくわかるんですね。ぼくもシーカヤックで同じような経験をしたし、スキューバーダイビングでも同じような経験をしました。
 海遊びを始めた頃って、今ほど怖さを感じなかったなあと思うんです。
 ある状況に対して怖いという認識ができなかったと…
 だんだん経験を経て、いろいろなケースに遭遇するにつれて、これはヤバイということを学習してきました。

 経験を重ねるうちに想像力が働いて「こういう状況で、仮にこんなことが起きたら結構ヤバイ」というような感じで、想像力が働くんですね。たとえばシーカヤックでいえば、「岬の岩場近くを通ると、ブーマーが来て沈するかもしれない。結構波があるから沈するとリカバリーは難しいかも…下が岩場だからロールするとき頭を打つかもしれない。もしかしたら岩場に引っかけてパドルを折るかもしれない」ってな感じです。
 おそらく経験の多さと想像力とリスク管理と恐怖ということは、一般的にあり得ることなのかなーって思います。

 スキューバーダイビングでも似たようなことがあります。
 たとえば「今は残圧120。水深25m。戻るのに最低10分はかかる。これからもう少し先に行きたいけど、そこは潮の流れが強い時がある。だとしたら、行ったらかなりヤバイ。それに今日はオクトパスから微妙にエアが漏れている。もしかしてフリーフローするかも…それに今日はいつもよりも疲れていてエアの消費が速い気がする…」というような状況です。


 で、今度は怖さと、どう向き合うかという問題が出てきます。

 まずは怖さを引き起こす状況をあらかじめ回避するということですね。
 器材を点検し、気象条件を十分把握し、自分の体調を見極めるなんていう、いわば事前準備です。それはこれまでの経験を踏まえて想定されることに準備をするわけで、まあ合理的なことだといえると思います。

 でも、実際海に出ると、たまに怖いという感情が起きます。
 怖いというのは、自分の頭の中で起きていることです。昔は同じ状況でも怖さを感じなくて、なんてこともなくやれたことが、今は怖いと感じるために、躊躇してしまうということが起きます。

 そういう時は「怖さは自分の頭の中で形成されたことで、まだ現実になっているわけではないし、それが起きる可能性を冷静に見極めればいい」という具合に、怖さという感情を論理的に検証します。そうすると怖さという感情は多少薄れます。

 最後は確率的にすごく低いけれど、とんでもない状況が起きるかもしれない。そのときはしょーがないと腹をくくるようにしています。世の中に絶対安全なことなんて、おそらくひとつもないと…そう自分にいい聞かせます。

 たまたま海遊びについての話ですが、これって仕事でも日々の生活でもいえることかもしれません。





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