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海辺暮らしの日常生活~散歩編~



 海辺の暮らしのよさをしみじみと感じられるのは、散歩とビーチでボーッとする時間ではないかと、歳をとってきたぼくとしては思うのですね。
 旅先の海では時間を惜しむように観光し、地元にいるときは朝からウォータースポーツをしてきたぼくです。若い頃はただの海水浴客をバカにし、海に来てBBQしかやることがない奴を無能呼ばわりしていたぼくですが、そんな以前の自分を反省し、悔い改めている今日この頃です。ああ神様…
 最近の我が家のよくあるパターンは、相方と一緒に、チェアとテーブルとお茶とお菓子とアウトドア用のバーナーと水を持って地先のビーチに行きます。
 それも突然。散歩は突然やって来る、とは相方の言葉です。
 天気がよくて、用事がなくて、ちょっと時間が空いたときに、ちょっと海に散歩に行ける、というところが海辺の暮らしのとてもいいところです。そういえば昔都会で暮らしていたときは、今度の週末は海に行くぞーと計画を立てて、出かけていましたっけ。
 ビーチの風の来なさそうな、日当たりのよさそうな場所(季節やその日の風向きによって違います)にお店を広げます。
 とりあえずチェアに座ってボーッとします。
 といいつつ、ぼくは海を見ると反射的に風向きとかうねりとか波とか潮流が気になるので、そういった海況を観察してしまいます。
 目の前は海と空、そして海と空、やっぱり海と空。
 海と空しかないのが、海好きじゃない人にはつまらないようですが、ぼくにとっては、だから落ち着けるというわけです。
 海と空を眺めながら、相方ととりとめのないことを話したり、話さなかったり、景色を見たり、見なかったり、そんな時間が流れたところで、ビーチを散歩します。広げたお店はそのままです。別に誰かが盗るわけもなく、片づけるのも面倒ですから。
 ゆっくりのんびりビーチの端まで歩きます。相方はときどき流れ着いたガラスの破片や貝殻を拾っています。
 散歩が終わって、またチェアに座ってボーッとします。なんだかやたらボーッとしてますが、実際そうです。海と空を眺め、木々の色合いで季節の移り変わりを実感します。潮風を深呼吸します。空を舞う、鳶やカモメや海鳥を眺めます。
 なんとなく頃合いを見て、ぼくはバーナーをセットし、ヤカンに水を入れて湯を沸かします。ぼくはドリップコーヒーを淹れ、相方は紅茶を淹れます。わざわざ湯を沸かしてお茶を淹れるのは、淹れたてがおいしいからですが、やはり温かい物を飲むとホッとするということもあります。
 お茶を飲みながらお菓子をつまみます。
 ゆっくりお茶を味わう時間。しかも屋外で、海のそばで、ゆっくりお茶を味わう時間。お茶を味わうことに集中する時間。お茶を味わうこと以外しない時間。そんな時間を1日に30分でも1時間でもとれたらいいのになと思ったりします。今は何も用がない週末になんとか時間がとれる程度です。
 そんなことをしていると家族で散歩している知り合いがとおりかかったりして、世間話をします。一緒にお茶を飲んだりします。
 海辺ではみんながのんびりしていて、いつもより和気あいあいとした雰囲気になるような気がします。もしかしてみんながこんな気持ちで暮らせれば、世の中は平和になるのかも、いやいやそんな単純なことではないでしょう。
 空はどこまでも広く、海もずっと先まで広がっています。
 毎日やらなければいけないことはたくさんあります。先々を見てもやることはたくさんあります。やってもやってもやるべきことは、また新たに発生します。目標を立ててたどり着いても、次の目標があらわれます。お金を貯めてもさらに貯めたくなるでしょう。会社を興して、順調でも、もっと大きくしたくなるでしょうし、業績が悪くならないように日々気にしなければならないでしょう。
 なんとかこれまで生きてきました。今のところ、家族は健康で、今日明日、とりあえず食べることに不自由はなさそうです。
 それでじゅうぶんではないか、と自分に確認します。これまでも何度も思ったことですが、もう一度確認します。
 そう、それでじゅうぶん。








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SPDCの意義について



  SPDCという組織があります。正式名称は「特定非営利活動法人 静岡県ダイバーズ協議会」というそうです。その存在を知るようになったのは、ぼくがやたら伊豆でスキューバーダイビングをするわけで、そうすると利用するダイビングショップやサービスのHPにSPDC加盟などと書いてあるためです。
 そう、スキューバーダイビングを20年以上やっていると、自分もダイビング事故に遭いそうになったヒヤリハットは結構ありますし、潜っているポイントで他のグループが事故を起こしいるのに遭遇したこともありました。
 スキューバーダイビングはもともとリスクのあるスポーツですが、事故を減らそうとする努力は必要です。
 SPDCはスキューバーダイビングの事故をインストラクターやガイド側の力量のアップによって減らそうという試みです。これはとても意義のあることですね。
 まあ、20年以上スキューバーダイビングをやっていて、ダイブマスターの資格を持っていますと、若手のなりたてのガイドに引率されるときには、「大丈夫か?」「それって違うだろ」って感じることが、たまに、いやときどきあります。そういうときにぼくは意見をいうか、「ぼくは○○するからよろしく」っていうようにしています。ガイドはいるにしろどちらかといえばセルフダイビングに近い感じです。
 でもスキューバーダイビングの基本は自己責任。自分の命は自分で守らなければならないし、体調や体力は各自違うわけですから、結局自分で判断するしかありません。
 ツアーでみんながやるというのに自分だけやらないのは勇気が要りますが、そういうときは「ぼくはついていくけど、残圧が○だったら、水深○mまでしか潜らないから、浅いところでで見てるね」とかなんとかいっておけばいいと思います。
 また、インストラクターやガイドの方にとっては、お客さんにもいろいろな方がいるわけで、中には困った方もいるでしょう。そういう場合の対処方法の情報共有においても、このSPDCのような意見交換の場は意義があると思います。
 リスクのあるスポーツですから、できる限り安全に楽しみたいですね。







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日々を、丁寧に、充実して、過ごしたい



 蓼科のハーバルノートシンプルズの萩尾エリ子さんの書かれた本、『八ヶ岳の食卓』が好きで、何度も読み返しています。
 特に仕事が忙しいとか、追い込まれた局面で読むと気持ちが落ち着くのです。
 日々、起きることが淡々と丁寧に書かれていて、本を読んでいると、その落ち着いた雰囲気に、自分の気持ちがシンクロするような感じがします。
 生きていれば、楽しいことも悲しいこともあります。そうした出来事を喜んだり悲しんだりするのも、人である以上仕方のないことです。ですが、そうした出来事はあっという間に過ぎ去り、忘れられていきます。なので、あまりそうした感情に流されすぎないようにした方がいいような気がします。
 人生は、長いようで短いようにも思えます。ただ、何十年という人生は、毎日の積み重ねなのですね。その毎日を丁寧に過ごす、楽しむ、充実して過ごす、ことに集中できれば、それが後で振り返れば充実した30代とか○○代だったり、思い出に満ちた人生だったりするのかなあと思います。
 そうした心持ちが本として読み手の目の前に提示されるのが『八ヶ岳の食卓』です。
 萩尾エリ子さんはハーブを育て、ハーブに関する商品を作っていらっしゃいます。ぼくは以前から感じていたのですが、ガーデニングとか林業などといった植物を相手に仕事をする人というのは、なんとなく落ち着いた、穏やかな方が多いような気がするのです。
 植物というのは自分では動きません。じっとその場所に根を生やし、春夏秋冬が過ぎ去ります。それを自分が動くことなく、ただ受け入れているだけなのです。自分が生きるために、他の動物を襲ったり、争ったり、殺し合ったりもしません。それでも自身は少しずつ成長していくわけです。
 そういう植物を相手に仕事をしていると、人間の方も何らかの影響を受けるんではないか、というのがぼくの推測です。
 暑い日も寒い日も、楽しさも辛さも、やって来る人も去る人も、自分の身に起きることを受け入れて、自分らしさを見失わず、日々を充実して過ごす。そして年月を重ねていく。そんな生き方をされている方が多いような気がします。
 ぼくもそんな生き方ができればいいな、なんて思いながら、もうずいぶん歳をとってしまいました。






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海ではとにかく目立つ色



 ウォータースポーツ全般にいえるかもしれませんが、特にスキューバーダイビングではハッキリいえることがありまして、それはプロとかダイビング歴の長い人は黒っぽい器材を選ぶということです。
 なぜかはわかりませんが、ぼくも気がつくと器材全体が黒っぽい感じになっています。
 もともとウェットもBCも黒い製品が多いんですよね。
 で、ダイビングのうまい人が黒っぽい器材でカッコイイから自分もそうしようと思っている方がいらしたら、それはちょっとよく考えてからにした方がいいかもしれません。
 ダイビングを始めた頃教わったように、はたまた数々の経験でわかっているように、海では目立つ色を身につけた方が万が一のときは安全だといえます。レスキューイエローやレスキューオレンジといった色が視認性が高いことは、科学的にも検証されているようです(その根拠を確かめたことはありませんけど、たぶんなんちゃら研究所で検証しているんではないんでしょうか?)。
 インストラクターやガイドの方なら、うねりの高い日のボートダイブで波のまにまにダイバーが見え隠れして、ふとした瞬間、海面のダイバーを見失いそうになったことはあるんではないでしょうか?そんなときもっと目立つ色を身につけてくれたらわかりやすいのにと思った経験をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
 安全面だけではありません。プロのインストラクターやガイドの場合、自分の受け持ちのグループのみんなからよく見えたり、あの人が自分のガイドだとわかったほうがいいわけですよね。これはわりと起こりがちなことですが、透明度が悪くて、グループの最後尾のダイバーから、先頭のガイドが見えなかったり、大瀬崎やIOPのようにいろいろなグループが大勢いるところだと、他のガイドと間違えたりということがあります。それを防ぐためにも、目立つ、わかりやすい色の器材というのは重要です。
 というわけで、なるべく目立つ色の器材を選ぼうとするわけですが、先ほども書いたように、表面積が大きいウェットとかBCというのは黒っぽい製品が多いわけですね。特に男性ものは、黒っぽいです。以前ぼくの友人のインストラクターが全身オレンジ色のウェットをオーダーしたことがありましたが、それぐらい思い切らないとなかなか目立つ色にはならないものです。その人は目立つには目立つわけですが、行く先々で話しかけられたり、ウェットの話題を振られてました。
 で、あと表面積の大きい器材はフィンですが、フィンもダイビング歴の長い人だと、ミューを使っていることが多くて、ミューのイエローとかオレンジというのもありがちで、他のガイドも使っていたりします。目立つには目立つけど、他者との差別化ができにくい点が課題のようです。
 ぼくの経験からいって、ダイビングで海況が悪いときは、洒落にならないくらいなわけで、もうそれは死と隣り合わせといってもいい状況です。そんなときには、結構本気で目立つ色にすればよかった、全身オレンジのウェットでも、全身蛍光生地のウェットでも、小林幸子さんの電飾ハデハデウェットでも、もしそんなものがあれば、目立つものならなんでも選べばよかったと自分の行いを後悔することもあります。
 もしスキューバーダイビング歴が浅くて、なんとなく格好いいから、うまそうに見えるからということで、黒っぽい器材を選ぼうとしている方がいたとしたら、少しでもいいのでイエローかオレンジの器材を混ぜることをオススメします。





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早朝散歩・砂浜・霧



 賑やかな夏が終わり、落ち着いた秋の海辺になりました。
 夏のあいだ、我が家のそばのビーチは海水浴場になります。海水浴場になるということはどういうことかというと、ビーチのある部分はブイとフロートで区切られ「海水浴エリア」が儲けられ、ライフセーバーの方々が常駐し、海の家が建ち、海水浴客の方々が来る、ということです。
 ご近所の逗子の海水浴場で飲酒やドラッグ、大音量の音楽、海水浴客同士のトラブル多発などで、海水浴場のルールが厳格化されたことからわかるように、海水浴場ができるといろいろと問題が発生するのです。
 なので、ぼくは日中はなるべく海水浴場の方へは近づかず、遠巻きから海の端っこから海に出て、ずっと海の上にいたり、ひっそりとした入江で一日過ごすことが多くなります。
 ぼくにとっては、海で遊ぶことの重要さのかなりの部分を「ヘンな人に会わない」ことが占めるからです。
 そんな風に地元の海なのに肩身狭く海遊びをしていると、顔なじみの地元の友達も同じような行動パターンを取っているらしく、海の上で遭って苦笑いをしたりして、夕方海から上がったら一緒に飲む約束をしたりします。
 うむうむ今日もうまい酒を飲んで一日終われそうだ、などとうれしくなります。
 海水浴場問題は避けがたくぼくの前に立ちはだかっていますが、でも夏の海辺というのはやはりいいものでして、それを楽しめるのは、早朝です。
 我が家は5時くらいに起きますが、それからぼくは砂浜を散歩します。Tシャツ・短パン・漁サンで…
 早朝の海は、昨日の喧噪が波と一緒に洗い流されているようで、スッキリしています。真新しい一日が始まる感じが漲っています。
 遠くの山には霧がかかり、森の緑が少しぼやけています。
 波の音と遠くの漁船のエンジン音が聞こえます。
 いつも会うご近所のオバサンが犬の散歩をしています。いつものように挨拶します。
 砂浜についた自分の足跡をときどき振り返ります。
 遠くの江の島や葉山の岬を眺めながら、「たぶんこの風景は200年前も500年前もそんなに変わっていないんだろうな。人はどんどん代わるのにな。しょせんぼくだってそうした入れ代わる人の1人なんだよな。入れ代わって、ぼくはどうなるんだろう。往生っていうからあの世へ往って生きるんだろうか?オヤジやじいちゃんやばあちゃんは、どうしてるだろうか?」なんて漠然と考えを巡らせたりします。
 ぼくはこうしたノンビリ、マイペースで、ときどきボーッとしながら過ごす時間が好きです。何か目標に向かって、時間を気にしながら、慌てながら、追い立てられるように過ごす時間が嫌いです。よく自分が社会人をやってるなあ、とつくづく不思議ですが、それは世を忍ぶ仮の姿といっても過言ではありません。
 朝の散歩の時間は、ぼくが素のぼくに戻れるとても大切なものなのです。






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いつも海の気配を感じていられる暮らし



 海バカを自認しているぼくとしては、海辺で、海の近くで暮らせているのは幸せなことです。都会に住んでいる人には、通勤に時間がかかるでしょうとか、別荘を持って週末通うようにしたらとかいわれますけど…
 朝、目が覚めるときから、波の音が聞こえ、それでその日の海況がなんとなくわかります。
 ベッドサイドの窓を開けると朝日にきらめく海が見えます。
 朝の光と波の音と潮の香りを感じながら朝ご飯を食べます。
 デッキに出て海を眺めながらコーヒーを飲みます。
 その日の海況をチェックして、その日に合ったウォータースポーツをします。波があるときはサーフィン、海が静かなときはスキューバーダイビング、少し涼しい日はシーカヤック、風があるときはセイリング、どれもできないときはビーチを散歩します。
 一度海に出ると夕方まで遊んでいます。
 帰ってくると、海遊び道具を洗って、メンテします。
 そしてシャワーを浴びます。
 さっぱりしたら、デッキでビールを飲みます。潮風を浴びながら、波の音を聞きながら…
 夜は音楽を聴きながら、窓の外の海灯りを眺めています。海岸線の車のライト、漁船の灯り、灯台の明滅…眺めながらボーッとしていると、昔旅した海のことがいろいろ思い出されます。
 そして波の音を聞きながら眠りにつきます。
 朝から晩まで海の気配を感じながら暮らせるのは、海好きなぼくには何ものにも代えがたいことなのです。







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駅・空港・港 旅立ちの場所はいいですねぇ



 旅立ちの場所というのは、なんだかドラマティックな感じがします。
 駅のホーム、空港…
 非日常と日常の境界だからでしょうか?別れの場所だからでしょうか?それとも新しい未来を感じさせるからでしょうか?
 ぼくはこうした場所が好きです。旅の行程はいろいろありますが、旅の出発の場所にいるときが一番好きかもしれません。
 海を旅行することが多いぼくにとっては、空港なんて懐かしい思い出がありますが、海旅行で特に印象的なのは、港です。
 離島の旅行をするときに船旅はつきものです。船旅はぼくにはとっては特別なものです。
 伊豆七島への旅、石垣島から離島への旅、宮古島から多良間島への旅、どれも楽しい思い出です。
 ここで豪華客船の船旅とか、リゾートアイランドへの旅の話を書かない(書けない)ところが、自分らしいなあと、思ったりするわけです。
 離島への船便というのは、地元の人の生活の足であったり、日用品の運搬手段であったりもするわけで、そういう暮らしと密着した人間くさいところもいいですね。ぼくはそういうところに垣間見える人々の暮らしに興味があるんですね。この人はどんな暮らしをしているんだろう、この人はどんな人生を過ごしてきたんだろう、なんて想像したりするのが好きだったりします。旅で地元の人の日常に接することができると、「ああいいなあ」と思ってしまうんです。自分は非日常の旅の途中なのに、この人は日常的な暮らしの中にどっぷり居て、それが同じ場所で交差する不思議さに惹かれるのかも知れません。
 とても個人的な好みの話を書いてしまっているので、そういうことに全然興味がない方にはつまらないかもしれませんが…あぁ、ぼかぁロマンチストかもしれないなぁ…あぁ海はいいなあぁ…
 さあ、ここで問題です。こんな感じで、海が好きなうえに、旅が好きなぼくは、このまま普通の社会人を続けられるでしょうか?
 答えはCMの後すぐ…





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社会という複雑さから、少し距離を置くために…



 ウォータースポーツが好きで、海辺に日がな一日いるのが好きです。
 潮風に吹かれて、波の音を聴きながら、ボーッとしていると、あっという間に時間が経ってしまいます。
 仕事上の知り合いで、休みが1週間もあると時間を持てあましてツライという人がいたりしますが、ぼくにはそういう気持ちはわかりません。1週間だろうが2週間だろうが、やることがたくさんあって時間をもてあますことはありません。
 先日テレビを見ていたら、大学3年生が「就活を頑張ります、やるぞー」みたいなことをやっていましたが、たいへんだなーと思います。えらいなーとも思います。ぼくが大学生の頃は就職活動というのは、イヤだけどしょーがないからやるかという感じでした。友達で実家が豊かで、別に無理して働かなくてもいいというヤツがいましたが、マジメに羨ましかったです。
 働いて、税金を納め、選挙に行き、パートナーを探し、結婚し、子供を産み・育て、親の介護をする…ということで、一人前の社会人として振る舞うのは、ぼく的には「めんどくさい」のでした。
 人によっては、貯金をしたり、流行の服を着たり、見栄えのいいマンションに住んだり、高級車に乗ったり、浮気をしたり、いろいろ熱心にやっている方もいるようですが、そのマメさに感心してしまうぼくなのでした。
 いい歳した男が引きこもりで、親の年金で暮らしていますみたいなドキュメンタリーをやっていますが、他人事ではありません。ぼくももう少しやる気がないタイプに生まれていたら、あるいはちょっとした育てられ方の違いで、そんな風になっていたかもしれません。もともとぼくはだらしのない、やる気のない人間なのだと思います。
 ウォータースポーツをしていると、海というのは一応ルールがありますが、それは死なないための最低限のルールです。ウォータースポーツをするときに考えているのは、いかに死なずに楽しむかだけでして、一人前の社会人として振る舞うためにやらなければいけないことの1000分の1くらいしかやることがありません。とてもシンプルです。たぶんぼくはそういうシンプルさと、そのシンプルさからくるであろう自由さが好きなんだと思います。
 沖縄の離島に行くと、島のオジサンは、日中はサトウキビを刈ったり、漁に出たりしますが、後はテレビを見ながら酒を飲んでいます。年中、Tシャツ・短パン・ビーサンです。そういう温暖な海辺がもたらすであろう暮らし方も好きです。たぶん生きるために必要なこと以外がほとんどないから、ぼくは好きだと感じるんだと思います。
 生きるということは、もともとは今日一日健康で食べていけるかということでいいはずですが、社会に出るとか、社会で周りの人と比べてどうとか、自分達でいろいろと複雑にしちゃって、よけいに面倒にしちゃっているんじゃないかなあと思います。
 海辺で暮らすというのは、多少なりともそういった複雑さから遠ざかるひとつの手段なのかもしれません。




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海辺の日常生活~買い物編~

 海辺に暮らし、海辺を旅していて見聞きしたことをまとめてみようかなと、なんとなく考えている今日この頃です。
 ぼくが海辺に暮らしているからかもしれませんが、旅して気になるのは、その土地の人が日常生活を送るうえで大切な、買い物とか医者とか学校のことです。
 たとえば八丈島とか三宅島とか行くと、スーパーというか雑貨屋さんは島に数軒、学校も2~3校、医者も一応あるけれど、複雑な病気になったら東京に行くという感じです。沖縄の離島の場合、もっと店が少なかったり、複雑な病気になったら沖縄本島に行くという暮らしです。本島や石垣島や宮古島の中心地に住んでいれば、生活はほとんど日本の町で暮らすのと変わらないくらい便利だと思います。
 ぼくは地方の日常生活のある面での不便さを当たり前、どちらかというと自然の豊かさの裏返しだと思っていますが、ずっと都会で暮らしてきた人は、その状況を不便と感じるようです。
 ちなみにぼくは三浦半島の西岸の田舎町に住んでいますが、日常生活に不自由はありません。
 スーパーやドラッグストアやコンビニには車で行きます。歩いて行けなくはないですが、帰りに荷物を持って来るのはキツいかなという感じ。もちろん自転車でも行けます。まあ、だいたいみんな車で行動することが多いです。
 多くの店の値段や品揃えを比べて選ぶというワケにはいきませんが、一通りのものが手に入ります。それに今は生鮮品でなければ、通販で買えるので、まあ何かに困るということはありません。通販でまかなえない肉野菜類は、生協や大地の会みたいな宅配を使えば週に1回届けてくれます。こういう宅配は余程田舎に行かなければ、たいていのところまで届けてくれるので、そういう点では、ぼくの今の暮らしは、どこに引っ越しても変わらないんじゃないかと思います。
 学校は歩いて20分とか30分とかかかる子が多いです。遠い家の子は、車で送り迎えしてもらってます。
 医者は個人病院が内科、外科、小児科など一通りあります。大きな病院は車で何十分かかけて、鎌倉とか横須賀に行きます。もっと複雑な病気になると電車で横浜まで行く人がいます。
 だいたいそんな感じで日々は回っています。
 今の暮らしで不自由はないというのはウソではないんですが、100%正直に不自由でないかというとそうではなくて、ごめんない。正確にいうとひとつだけ不便だと感じることがあります。それは最寄りのホームセンターまで車で30分くらいかかることです。
 田舎の暮らしというのは、庭の手入れや、害虫予防や、畑仕事(うちは家庭菜園をやっています)や、家の修理みたいなことがあって、割りとホームセンターが必要です。ネット通販でも手に入りますが、どうしても現物を見てからじゃないと買えないこともあります。なのでホームセンターに行く時は、用事を全部書き出して、二度手間三度手間にならないように注意します。野菜や花の肥料や土、家を補修するための接着剤とか塗料とかシーリング材とかネジなどは、1年分くらいまとめ買いします。
 以前、浄化槽のブロア(浄化槽には空気を入れるための電動ポンプが必要なんです。ちなみに田舎はたいて浄化槽だと思います。でも今の浄化槽は改良されていて、ニオイはないし、排水も町の下水道並みかそれよりもキレイだといわれています)が壊れてしまって、分解してみたら、部品を交換すれば直りそうだったので、その部品を買うためにホームセンターに行ったことがありました。部品は数百円で、無事交換終了、ブロアは復活しましたが、数百円の部品のために往復1時間移動するというようなことがありました。まあそんなことは何年かに1度のことですが、そんな類のことがちょくちょく起きたりはします。
 だいたい海辺の日常生活はそんな感じなのです。
 田舎だから不便だとか、そういうことを気にする方はその時点で、田舎に引っ越さない方がいいのではないかなーと思います。田舎暮らしは、都会的な便利さはなくても、豊かな自然、ノンビリした暮らし、大らかで広々とした土地の使い方、その地域の人との交流があって、それは何ものにも代えがたいものだからです。
 それにだいたいどんな田舎に行っても何千人規模の住人がいれば、基本的な社会インフラは整っているわけで、それで暮らしている人がいるんだから自分が暮らせないわけはないのだと、ぼくは考えるようにしています。






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海辺の日常生活~季節の境目編~



 都会に住む知り合いによく訊かれることがあります。
 それは「観光地だから混雑してたいへんでしょう?」ということ。
 そういう問いに対しては、その場で適当な答え方をしていますが、そのあたりの実際を、自分の記憶の整理も兼ねて振り返ってまとめてみたいと思うのです。
 夏の間は確かに他の季節よりも混雑するような気がします。それはたとえば冬などに比べれば、ビーチは人がいなかったりまばらなんですが、それに比べれば混雑しています。よくよく思い出してみると、ああ人がいるなあと感じるのは5月のゴールデンウィークあたりからでしょうか。でも、遠くの方でバーベキューしていたり、ウォータースポーツをする人がいたりです。
「混雑している!すごい!」と感じるのは、で、海水浴場がオープンする7月上旬以降の学校が夏休みに入ってから…しかもピークはお盆の1週間くらいです。
 ざっくりまとめると「8月が混雑。お盆はかなり混雑。」です。
 海辺の町も、まあだいたいビーチの混雑に比例して、混みます。なので道が混雑するのはお盆の1週間くらい。9月になると土日でも夜の町は閑散として寂しいくらいです。こんなに人がいなくてお店は経営が成り立つのかと心配になったりします。
 これは自分が観光地に行っても感じることですが、8月が終わると結構空いているんですよね。で、またシルバーウィークとか紅葉の時期に混むと…まあだいたいそんなのが世間多くの人の動きな気がします。
 ぼくは物心ついた頃から人混みが苦手なので、当然ながら空いているビーチが好きです。不思議ですね。ウォータースポーツをする友人の中には混雑しているのはイヤだけど、あんまり寂しいのもイヤという人がいるんですが、ぼくは誰もいなくても平気。というか自分独りの方が好きです。広ーいビーチに自分独りだと「これぞプライベートビーチだ」と嬉しくなります。
 そんなぼくですから、ビーチは秋から春が好きです。夏は季節としては好きですが、混雑したビーチは苦手なので、なかなか切ないところです。夏の真っ只中は、わざと早朝海に出たり、人がいない海に遠征したり、シーカヤックで誰も来ない入江にエスケープします。夏のお盆と8月はエスケープ強化期間に指定しています、個人的に…
 そんな感じで混雑をかわすコツをつかめば、海辺の暮らしも年間通して、まあだいたい快適です。





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