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青と緑の自宅から灰色の会社へ



 ぼくは相模湾に面した海辺の田舎町に暮らしています。職場は東京。毎日2時間近くかけて通勤しています。
 そんな生活を20年以上続けているので、今はそんな通勤時間にも慣れてしまい、遠いともなんとも思わなくなりました。電車は行きも帰りも座れるので、眠ったり、本を読んだりして、職場と家に次ぐ第三の居場所となっています。しかも電車の中は、同僚や家族に気を遣わなくてもいいので(周囲の乗客はいますが、他人なので…)、ぼくだけの時間を過ごせるんです。
 海辺の田舎町から東京に通っていると、途中からモードが切り替わるんです。自分の中の気分のモード。仕事の帰り、東京や横浜あたりでは、まだ仕事モードですが、家に近くなると、プライベートモードに変わります。まるでスイッチが入るようにパチンと切り替わります。移動中の電車の中が、ぼくの気分のスイッチなんですね。
 家では、自由、のんびり、ダラダラと海遊び中心の時間を過ごしていますが、東京では一応社会人としての時間を過ごしています。ぼくの場合、気分的にこの差がけっこう大きいんです。
 一例を挙げれば、家では、ほぼ1年中ビーサンかcrocsですし、真冬以外は短パン・Tシャツです。仕事では、スーツにネクタイに革靴。
 マインド的にも違います。
 家では必ずやらなければならないこと以外は、基本的にやりませんし、やらなければならないことの締切りだって、自分で調整できることはできるだけ先延ばしにします。仕事では、自分がやりたいとかやりたくないとかに関わらず、やらなければなりませんし、締切りも決められたものであって、自分でどうこうできるものではありません。
 周辺環境も違います。
 家は、海が見えて、家の裏が山になっていて、海の青さと木々の緑に囲まれています。波の音や鳥のさえずりに包まれて過ごしています。これが仕事となると、高層ビルばかりのコンクリートジャングル、灰色の高層ビルの間に、空が小さく見えるだけです。雑踏の音と車の音ばかり…
 こんな感じで他にもいろいろあるんですが、ぼく自身が感じる仕事モードとプライベートモードの差は結構大きいんです。それが通勤途上の電車の中でモードが変わる感じですね。
 もちろん自分が好きなのは、自由、のんびり、ダラダラのプライベートモードの方です。特に金曜日の夜、仕事から家に帰るときなんて最高ですね。電車に乗って自分の家の最寄駅が近づいてくるとパチンとスイッチが変わります。「あぁ、これから2日間、自由に海で遊べるぞ」って、短パン・Tシャツ・ビーサンモードの始まりです。家に帰れば、そこは、緑と青の自然の中。
 でも、ふと思うんですが、ぼくが自分の家の環境を楽しく感じられるのは、平日の灰色のコンクリートジャングルでの仕事の日々があるからかな?と思ったりします。いつも自然の中にいたら、それが当たり前になって、今ほど喜びを感じられないかもしれません。







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のんびりすることは、時間を自分の手に取り戻すこと



 海を眺めながらボーッとのんびりするのが好きです。
 もともと海が好きですし、好きな海を眺めながらのんびりできるなんて、ぼくとしては、最高の時間なのです。
 というわけで、日常生活の中で、のんびりする時間をなんとか確保したいと、常々心掛けています。
 それはぼくが生来の怠け者だからというのも理由としてありますが、ぼくとしては、のんびりした時間を過ごせているということは、時間を自分でコントロールしている実感があるからというのも理由のひとつです。
 仕事中はもちろん、日常生活では、生活するためや暮らしを維持するためにやらなければならない雑事がたくさんあります。というか生活というのは雑事でなりたっているとさえ、ぼくは思っています。それは、ぼくが自らやりたいことというよりは、生きていくためにやらなければいけないから、しようがなくやっていることです。
 仕事や雑事をやっている時は、ぼくは時間を自分でコントロールできていなくて、何かに、あるいは誰かに何かをやらされることで、自分の時間を使わされているのです。それがぼくがのんびりするのが好きで、のんびりできない時間が嫌いな理由です。
 特に嫌いなのは、仕事で、急に「今日の○時までに、この仕事やっておいて」という状況です。これはもう時間も仕事のやり方も何もかも、自分でコントロールできないわけで、とてもストレスを感じます。「オレって社畜だな」と感じる瞬間です。
 のんびりできる時間ができると、ぼくは嬉々として、のんびりします。のんびりするとき、ぼくは、本当に何もしないでボーッとするか、自分のやりたい趣味に関することを、ゆっくりと時間を気にせずやります。そうした時間がとれると、とても満たされた気持ちになります。
 今週末はどれくらいのんびりできるかな?







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旅先でどんなお土産を選びますか?



 ぼくは南方系の島、離島に旅するのが好きです。
 旅といえば、帰ってきたときに配るお土産をどうするかという問題があります。大したことじゃないけれど、やらなければいけないことです。
 お土産を買う側からすれば、もらってくれる人が喜んでくれて、値段が高くない割に見栄えがよくて、荷物としてかさばらないのがいいわけです。
 ぼくは旅の荷物はできるだけ少なくしたい派なので、かさばらないというのは最重要ポイントです。
 そんなぼくがお土産に選ぶのは、その土地で作られる塩か黒糖です。塩は最近どこの離島に行ってもそこの海水で作った塩を売るようになったので、わりとテッパンのお土産候補です。黒糖は沖縄方面の島に行くと、その島で作った黒糖が売っていますので、お土産の有力候補です。
 もらう側としても、塩は日常的に使うものですから、もらっても困らないようで、たいてい喜ばれます。その点、黒糖は好き嫌いがあるものなので、あげる人を選ぶ必要があります。
 それにしても、お土産っていう風習どうにかならないものでしょうか?






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のんびりやろう…



 ぼくは常々「のんびりやろう」と自分にいい聞かせています。
 というのも、ぼくは幼い頃からせっかちで、いつもやることをいっぱい抱え込んで、急いで、慌てて生きてきたんです。たぶん親の躾の影響だと思います。ボーッとしていたり、少しでも暇そうにしていると「勉強しなさい、勉強しないなら家の手伝いをしなさい」「さっさとしなさい」と、しょっちゅういわれてましたから…
 社会人になり仕事をするようなってからは、その忙しい性格に拍車がかかりました。
 仕事でも山のように案件を抱え、いつも遅くまで残業し、プライベートでも土日は、家族旅行や海遊びの予定をみっちり入れていたんです。そんな暮らしを何十年か続けていて、40代の頃に、疲れが溜まるようになってしまって、これまでの自分の暮らし方を見直した方がいいな、って思いました。
 それからは努めて、一生懸命、頑張って、のんびりやろうと心掛けています。
 のんびり過ごしてみると、今まで自分が見過ごしていたものが見えるようになりました。その日の天気、周囲の風景、季節の変わり目の雰囲気、人々の様子、草木の成長…どれも素晴らしいものばかりです。
 ぼくは何十年もの間、こんな素晴らしいものに囲まれながら、気がつかずに過ごしていたんだと思い、悔やみました。
 生き方として何が正しいのか分かりません。人は一度しか生きられませんし、複数の人生を生きることはできません。どの生き方にも、いいところと悪いところがあるのでしょう、おそらく…
 どんな人生を生きるかはその人の選択ですね。
 今では休みの日は、デッキのチェアに座って、海を眺め、空を眺めながら、コーヒーを飲むのが楽しみです。







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太陽の光を浴びているのが幸せ



 ぼくはいい歳して、ボディビルダーでもないのに日焼けしています。顔や腕にシミができていますが、まあしょうがないわな、と気にしていません。
 やっぱり太陽の光を浴びているのが好きなんです。太陽の光を浴びていると気持ちがいいというか、気持ちがスッキリするし、ほどよく疲れて、夜にはよく眠れます。
 広い海でウォータースポーツをして、太陽の光を浴びて、潮風に吹かれているときが、シアワセです。
 一応日焼け止めは塗りますが、それでもやはり焼けてしまいます。
 困るのは仕事関係で、社交辞令的な挨拶の時に「あっ、ゴルフなさるんですか?」「スコアは?」なんて具合にゴルフ焼けだと誤解されることです。いちいち否定しなければならないので、めんどくさいんですね。





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空気が動いているところが好きです



 ぼくの楽しみは、休日に、デッキで海を眺めながらコーヒーを飲んだり、ビールを飲んだり、本を読んだりすることです。夏の時期、蚊がすごいとき以外は、わりとデッキのチェアとテーブルにいることが多いんです。自宅でのぼくの定位置といったところでしょうか。家の中に居場所がないからというわけではないです。本当です!
 デッキが好きな理由は太陽の光を浴びながら、風に吹かれながら過ごすのが気持ちいいから。
 以前から感じていたことなんですが、ぼくは空気が動いているところが好きみたいです。なので、たとえばオフィスビルとか現代的なビルで窓が開かなくて、全館空調みたいな場所は苦手です。いつも窓が開いていて、外気が通っていて、空気が動いているところが好きです。
 そういう点では、ぼくにとってデッキは最高な居場所なのです。
 ぼくが友人などにそのことをいうと、アウトドアスポーツなどが趣味な人はすごく共感してくれるんですが、インドア派の人は???という感じで、なかなか気持ちが伝わらないようです。まあ、人それぞれ好みはあるし、快適さの基準も違うのでしかたないですね。







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圧倒的に違う海のキレイさ



 僕は相模湾に面した海辺の田舎町に住んでいます。それでも年に1回以上は島へ旅したくなります。伊豆七島や先島諸島や小笠原諸島などが、ぼくが好む島です。
 その理由はいくつかありますが、一番の理由は、海が圧倒的にキレイだからです。海の水がキレイなんです。
 相模湾でも、東京湾に比べたらずいぶんキレイですが、それでも島の海は全然違います。
 サンゴ礁であっても火山島であっても、それぞれに海の色は違いますが、海の水はキレイです。それを体験したくて、そしてそんな海でスキューバダイビングをしたくて、島へ旅したくなるのです。
 今住んでいる相模湾もいい面がたくさんあって好きですが、それでも海のキレイさだけはどうしようもありません。残念ながらその差は段違いです。
 できれば移住したいとさえ思っているのですが、仕事の関係で、今のところ移住はできません。いつか移住して、毎日あのキレイな海を眺めたいと思います







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ビーチでの居眠りがとても気持ちがいい



 ビーチにいて気持ちいい季節があります。それは春と秋。
 晴れていて、適度に風が吹いていて、暑くもなく寒くもない日。そんな日は、アウトドア用のチェアとテーブルを持って、ふらりとビーチに行きます。
 海風に吹かれながら、ガスバーナーでお湯を沸かし、コーヒーを淹れて、ゆっくり味わいます。
 そして本など読みながら一日中ビーチにいます。
 あまりに心地ちよくて、うとうとすることもあります。
 波の音が眠気を誘うのでしょうか。ビーチで眠るのはとても気持ちよくて、起きたときには、心身共にスッキリしています。太陽の光を浴びて、潮風に吹かれ、波の音を聞きながら眠るのは、普通にベッドで寝るのとは違う気がします。
 平和で、健康で、こうしてビーチで居眠りできるなんて幸せだなーって思うのです。








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防波堤へビールを飲みに…



 休日の夕方にときどきやることがあります。それはビールを持って防波堤に行って、防波堤に座って、海を眺めながら、ビールを飲むこと。家から防波堤までは歩いて3分くらいなので、寒くない季節以外はちょくちょくやります。残念ながら雲が厚い日や雨の日はやりません。
 ベストなタイミングは夕陽が沈む1時間くらい前。
 空の色がオレンジや紫などの複雑な色に、グラデーションを伴いながら移り変わり、次第に暗くなっていく、まさにマジックアワー。その時間をビールを飲みながら、ゆったり楽しみます。
 そんな自然の雄大な様子を見ていると、自分が日々の暮らしの中で四苦八苦していることなど、ちっぽけでどうでもいいような気持ちになっていきます。
 

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波をずっと見ていられるボク



 ぼくは波を見ているのが好きです。
 暇な休日には、ぶらりと海に行って、砂浜に座って波を見ています。
 他の人に話すとあまりにマニアックで引かれてしまうので、普段はあまり他人に話しません。
 正確にいうと、波よりもうねりの方が好きです。
 波というのは付近の強い風によってできるもので、表面がバチャバチャしています。うねりというのは、遠くの強い風などで、そこでできた波が伝わってやってくるもので、海全体が盛り上がったり、下がったりして、うねる状態です。見た目はうねりの方がカーブが美しいですし、砂浜でブレイクするときもキレイです。
 波の場合は、沖の方ですでに波立っていて、それが砂浜に近づくとバシャバシャのままブレイクします。うねりの場合は、一見すると波が立っていないように見えるんですが、海自体が大きな周期で上下動していて、砂浜近くになると急に盛り上がってブレイクします。
 波というのは不思議なもので、日によって波の状態が違いますし、同じ日でも時間によって波の様子が違います。同じ場所でもそのときの波の強さや海底の地形で波の様子が違います。よくあるのは台風などで海が荒れた日の後で、海底や砂浜の地形が変わってしまっているので、波の立ち方も違ってきます。
 波の部分によっても、サーファーは名前をつけていて、ショルダー、トップ、フェイス、リップという具合で、それぞれに美しさがあります。
 波が引いていくときも美しくて、砂浜に打ち寄せた波がスーッと海に引いていくときに、縦に何本かラインができて、その様子がキレイです。波の引き際の美しさは、砂浜の形状に左右されルンだと思います。遠浅とドン深だと波の引き方の美しさが違います。ぼくは遠浅の砂浜の引き際が好きです。
 荒れた日の波を見る(よい子は真似してはいけません)のも楽しいものです。力強く、暴力的、かつ破壊的で、改めて自然の力強さを感じます。
 そんな波の様子をボーッと見ていると、あっという間に2、3時間経っているという感じで、自分でも「オレって変わってるなー。こんなんでいいのかなー」と思ったりします。









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