海の贈りものを受けとる場所
海旅をしてみて、地方の暮らしを取り巻く環境について考えてみました
最近わけあって、海のある地方都市に行くことが多くなりました。地方都市でも県庁所在地とか、人口で2番目、3番目くらいの市です。
もともと海が好きで、海辺の町や離島を旅することはずっと続けていましたが、最近、わりと大きな町にも行くようになりました。
旅して思うのは、人の暮らしはどこも同じだなということです。
常々「海が好きで、海辺に住むことで人生が変わる」ということをいい続けているぼくとしては、矛盾しているようでもありますし、もちろんその土地の風土や文化が違うので、暮らしがまったく同じということではありません。寒く雪深い地域は暮らしそのものが大変でしょうし、天災が多い地域もたいへんだと思います。
とはいえ、人は、家族がいて、家があって、学校へ行って、働いて、(なぜか)男女が惹かれ合って結婚して、子どもを産んで、育てて、というのは、日本では、まあ同じです。そんなの当たり前かもしれません。
旅の途中、見知らぬ町の目抜き通りに佇んで、人はどこでもそんな風に、生まれて、生きて、死んでいくんだな〜と考えたりします
ポツンと一軒家とか離島などに住んでいるともう少し違った暮らしかもしれませんが、日本の大きな地方都市では暮らしぶりがそんなに違うようには思えないのです。
そんな根本的なところは世界中どこでも同じかもしれませんが、もう少し細かいレベルのことでも似ていますね。
電車が走っていて、車が走っていて、駅ビルがあって、駅前にはロータリーがあって、商店が並んでいます。道行く人は、ユニクロみたいな服を着ています。女性は喫茶店でおしゃべりをしています。メインの国道のロードサイドには、チェーン店が建ち並んでいて、それもどこも似ています。ガスト、マック、マックスバリュー、ユニクロ、眼鏡市場、オートバックス、ガソリンスタンド、ラーメン屋、医者…
似ていることが悪いことではないと思いますし、暮らしの環境が似ているから不幸だとも思いません。気候や風土や文化や歴史はそれぞれ違いますし、県民性もあると思います。そして人の人生はすべて違うので、環境が同じだからといって、そこに住む人の人生までが同じだなんて考えていません。
ただ日常の多くの部分を占める衣食住の店は似ているので、より一層自分らしく暮らしていくことが大事なんじゃないかな、と思うようになりました。その土地での暮らしをどう楽しむかとか、どんなふうに時間を過ごすかが大事だと思うようになりました。

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今度の休みは何をしよう?
ぼくは働くのが嫌いでなんです。
ぼくの好きな海辺の産地直売所・道の駅
今さらですが、道の駅などにある産地直売の店っていいですね。
品揃えも豊富で、お値打ちです。地元の野菜が中心ですが、魚も少しだけ売っています。ここ特有なのは、植木が売っていること。しかも少しお安いです。
下田や弓ヶ浜の先、下賀茂にある道の駅です。
松崎にあります。
いつも列ができているお店があったりして人気のある朝市です。
海辺に住むなら、海まで歩いて5分以内にした方がいいですよ
海辺に住むなら歩いて5分以内のところに住んだ方がいいです。
やらないなんてあり得ない

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海辺のおいしいビールの思い出
ぼくはウォータースポーツをした後に、シャワーを浴びてさっぱりしてから、海を眺めながらビールを飲むのが、とても好きです。
月の道、光の中に佇む…
伊豆の北川は月の道をウリにしている観光地です。ムーンロードといってPRしています。
月の道がきれいなのは北川に限ったことではありませんけど…
シンとした海、夜、月明かりに青白く光る海、そこに延びる月の道、月の道を横切る漁船…
そんな風景を小一時間も眺めていると、自分が風景の一部になってしまったように錯覚します。自分が海の上にいるんじゃないかって思えてきます。あぁずっとこうして海の上に浮かんでいられたらいいなぁ、なんて思います。
海辺暮らしの良いところ
以前「海辺の暮らしの良し悪し」という記事を書きました。
その際、ぼくの住んでいるところは、海辺というよりも海山辺だと書きました。それを「海山辺暮らし」と呼びたいと思います。
今回は「海山辺暮らし」の良いところをご紹介したいと思います。
【気軽にウォータースポーツが楽しめる】
ぼくはサーフィン、スキューバーダイビング、シーカヤックをやりますので、海まですぐの立地はありがたいです。
窓から海のコンディションをチェックしてすぐに行動を起こせます。
例えば金曜の夜飲んで遅く帰って、土曜の昼近くまで寝ていたとします。そんなときでも昼メシを食ってから、海に遊びに出られる、そんな気軽さがあります。
もしこれから海辺に住もうと考えていて、ウォータースポーツをする方は、立地には気をつけたほうがいいでしょう。
特に器材が重い、ウインドサーフィンやボート、シーカヤックをやる方は、以前の記事の分類でいうA-2やB-2にあたるところに住むと、あまりメリットがありません。
加えてカートなどで器材を運ばなければならない場合、家から海までの経路に階段などがないかも重要です。ぼくは家を選ぶ際、そのことは注意しましたので、家から海までの最短距離がすべてスロープです。
【自然に囲まれてる安堵感】
「海山辺暮らし」に暮らしてみて、 波の音、森の葉のこすれる音、リスの鳴き声、鳥のさえずり、風の匂い、潮の香り、そうしたいろいろな要素が人の心には知らず知らずに影響してくるということが、住み始めて良くわかりました。
そういえば都心に住んでいた頃は、割と気持ちがいらだったりして細かいことで腹を立てていました。 今はそんなことはありません。週末家にいると気持ちの奥のほうがほぐれていく感じが確かにあります。
そんな安らぎを手に入れたい方にオススメな立地は、道のどん詰まりで、奥に家がなく、自分の家が山際で、隣の家と距離があるところです。
プライベート感が高ければ高いほど、のんびりゆったり感が増します。少し高台になっていると海も眺められます。 「限られた人しか付近にいない」というのはなんとも安心できるものです。
ただこのような自然がたくさんある感じというのは、都心へ通えるエリア、例えば湘南エリアでは藤沢、辻堂、茅ヶ崎あたりでは味わえなくなりつつあります。 あのあたりはもう町でして、自然に接したい方は別なエリアを探した方がいいでしょう。
【アレルギー症状などの病気が和らいだ】
家族の一人がアレルギーの気があったんですが、それが和らぎました。
知り合いでも、子供のアトピーやぜんそくが軽くなったという人は結構います。
ただ夏の昼のような陽射しが強いときは要注意です。かえって症状が悪くなることもあります。穏やかな気候の日に適度に潮風を浴びるのが良いと思います。
海まで行かなくても、家の空気自体が湿気を含んでマイルドになっている気がします。それは特に冬に感じます。
【周りの人のゆるさ 】
ぼくの住んでいるあたりの人は、みんなノンビリしていて、極端にいやな人や変な人はいません。
以前都心に住んでいるときは、細かいことにうるさいとか嫌味な人がいましたが、そういう意味で暮らしやすいです。
それから、まわりにウォータースポーツをやる人が多いので、趣味の話で盛り上がれるのもいいですね。
例えばシーカヤックでちょっと離れたところまで行って帰ってきた話しをしますね。今だと「すごいね。やるね。海の状況はどうだった?」みたいな反応ですが、これがウォータースポーツをやらない人だと「えっ、いい年してそんな危ないことすんの?」というリアクションです。
そりゃ危ないけどさあ…
あとちょっとしたことですが、ラフな服でぜんぜん気兼ねないです。相手もダラっとした服装ですから…。
服装に構わなくてもいいのは、ぼくのようなズボラでファッションに興味のない人種にとっては、ありがたいことです。
些細なことですがラクです。
【空いている】
基本的に田舎でして、人口密度が低いせいか、郵便局、図書館、役場、病院、スーパーなどなど、そういう生活上のサービスがどこも空いています。
しかもどこも駐車場がたっぷりあって、車で行けます。
空いていて待たなくていいので、その点もストレスが少ないといえます。
まだまだ「海山辺暮らし」のいいところはあるような気がしますが、とりあえず今回はこのあたりまで。思い出したらまた書きます。

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自分の力だけで進む…あるいは把握可能な大きさの物と自分の関係…
ぼくはたまたまシーカヤックもやるし、小型2級船舶免許も持っているので、レンタルボートに乗ったりもします。それからちょっとワケあって、セイリングのレースのテンダーも操縦したりします。
気楽というのは、いくつかの意味を含んでいるんですが、人や物をあてにしていないから気楽だという意味と自分だけが頼りでいっそ清々しいという意味と自分のことは他人のことよりもわかるので安心だという意味です。
のんびりした暮らしの作り方
日々雑事に追われてバタバタしています。
自分としては、もう少しゆっくり、のんびり過ごしたいと思うんですが、気がつくとどこかしら焦っている自分がいます。