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春の風と岬のブーマーに気をつけろ




 暇があれば海に出ているわたくしでございます。
 いい大人が何をやっているんだ。ちゃんと働いているのか。家族サービスはいいのか。日本や世界の諸問題を考えなくていいのか。などといったモロモロの批判などがありえますが、そういう自分に都合の悪い意見は聴かないで生きていく、そういうタイプのポジティブさを大切にしているわたくしです。

 春の気配を感じるこの時季もやっぱり海に出ます。
 この季節、海が穏やかならばスキューバーダイビングかシーカヤックをやり、東に波の立つところがあればサーフィンをし、西にいい風が吹くところがあれば行ってセイリングをする、そんな人にわたしはなりたい、っていうか、もうなっているわけです。

 で、春一番という言葉もあるとおりこの季節の注意点はズバリ風。
 突然強く吹く風に注意しなければなりません。

 ぼくんちのそばに長者ヶ崎という成金趣味みたいな名前の岬があります。
 岬ってのはだいたいどこでもそうなんですけど、そのあたりの水深が浅くなっていて、岩がゴツゴツとあります。海中にも同じように岩があるわけですが、これを「根」と呼びます。海中にあって見えない根を「かくれ根」と呼びます。
 で、根があるということはそのあたりの水深が浅くなっているということでして、たとえば同じ力の波が来ている場合、水深が浅くなっていると、それだけ波が立ちやすいということなのです。
 つまり岬のあたりの浅場は波が立ちやすいので要注意なわけです。

 さてさてシーカヤックには「ブーマー」という言葉がありまして、これは根などで浅くなっているところで急に波が立つことをいいます。ブーマーは危険なので注意せよ、caution!caution!というイメージもこの言葉にはまとわりついています。
 そういうところにシーカヤックで行くと、サーフィンしているみたいに波にもっていかれて、沈してしまうということになりかねません。最悪の場合、岩に当たって死んでしまうとか、カヤックが壊れてしまうということもあります。

 それで長者ヶ崎は、ぼくの海経験ではかなりブーマーが立ちやすいエリアなんですね。たとえばうねりの波長が長くて、一見それほど荒れていないような海況であっても、というかそういう時こそ、長者ヶ崎でブーマーが起こりやすいのです。
 そんな長者ヶ崎ですから、春のうららのある日、午前中穏やかだった海が、午後から急に吹きだした強い南風であっという間に荒れ荒れという時には、この長者ヶ崎を越えるのは特に要注意なのです。
 そういう時は航海の鉄則として、岸から離れるべし、というものがあるんですが、シーカヤックをしていると、不安感とか漕ぐ距離を最短にしたいという気持ちから、岸とか岬の突端に寄ってしまうことが多々あります。
 で、ブーマーにやられるリスクを自ら高めてしまうのです。

 げに恐るべき春の風。げに恐るべき長者ヶ崎のブーマーかな。






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