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ミニライトがキーホルダーについていることと、本能について



 ぼくは海辺の田舎町に住んでいます。
 街灯はたまにありますが、基本的にはありません。
 そんなわけで夜道は暗いのです。
 特に月が出ていない夜はとても暗いのです。もう真っ暗。
 自分の家に帰っても門灯と玄関灯はありますが、やっぱり暗いのです。
 なので、ずいぶん以前からキーホルダーに小さいライトを付けるようになりました。まったく当たり前のことになっていて、毎日使っているんで、気にもしていませんでした。

 先日、友達(都会暮らし)と会って、ふとしたときに鍵を出す場面があって、そのとき友達がそのキーホルダーのミニライトに気がついたんです。
 なんでそんなのついてるの?と…
 重くてうっとうしいじゃんと…
 そんなの使わないだろうと…

 なるほど確かに…
 ぼくはこれから家に帰って起きることを友達に説明したら…
 笑われました。
 笑うこたあないだろうといいましたが、まあ都会暮らしの人からすれば笑えるんでしょう。
 今どきライトが必要なくらい暗い状態がずっとあるところってあまりないですもんね。

 でも、ぼくからすれば、夜の暗さがわからないのは不幸とまではいわないまでも、不自然であろうと思えます。それはぼくが常々注意した方がいいと考えている、人の本能を鋭くしておくために必要なことなのです。ぼく的には、そういう不自然に慣れてしまうことで、本来生きるのに必要な大切な感覚が鈍っていくと思えます。
 似た例として、家から会社までまったく雨に濡れないで行ける、つまり気温や風やそもそも晴れなのか曇りなのかも気にせず暮らせるということがあります。
 逆に海辺の暮らしや自然が豊かな土地の暮らしでは、朝起きてまず確認するのは天気であり、風向きであり、雨の強さだったりします。それが頭に染みこんでいるのとそうでないのとでは、おそらく何かが違うと思うのです。
 もっといえば、天気の先には、海の音だったり、雨の時の崖の音だったりがあるわけで、それは津波や崖崩れといった自分の命を脅かす可能性への想像につながっているわけです。
 そういう自分の周囲の環境に対する大前提というものがあるのとないのとでは、だいぶ違うのではないでしょうか。





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