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みんながレポーター、みんなが他人事




 先日、町を歩いていてびっくりしたことがあったんですよ。

 巨大なスーパーマンが通りを歩きながらビルの窓ガラスを割って…

 いやいや、まあまあ。

 2台の車が追突したらしく、車道の左に寄せてあって、パトカーと救急車が来ていました。たぶん追突なんでしょう。後ろの車の前部がつぶれていましたし、フロントガラスも割れていました。前の車のトランクも潰れて、リアウインドウも割れていました。怪我人がいないといいんですが、そこまではわかりませんでした。

 びっくりしたのは、事故の様子をスマホとかipadなどで撮影している人が10人近くいたこと。
 それぞれがSNSなどに投稿するんでしょうか?

 この光景を見ていて思い出したのは、事件・事故の現場でレポートや撮影ばかりしているマスコミの人達です。結構な人数がいて、みんなで協力すれば、その事件・事故が解決するんでじゃないか、解決までいかなくても、少しは被害者の手助けができるんじゃないのって思うんだけど、マスコミの人はそういうことしないですよね。
 基本的に他人事。
 もともと新聞屋は野次馬だったわけで、いまだに政治家や経済人からは軽んじられていますから…


 そういえば、ぼくの知り合いや職場などで若い人は、ランチや飲み会の時に、料理の写真を撮る人が結構います。これもいわゆるライフログというヤツですかね?

 ぼくは海辺に住んでいて、海遊びが好きで、たまに都会の友人が遊びに来ると、ちょっとした海遊びやシーカヤックなどやるんですが、そういう人の中にも写真を撮ることに重点がある人がいますね。せっかくいい景色やいい海況でも、写真ばかり撮って、それをじっくり味わってくれないのは、ホストとしては少し寂しいです。

 芋づる式にダラダラ思い出しちゃいますが、そういえば昨年東伊豆にダイビングに行ったとき、ボートダイブで、ボートの中にipadを持ち込んでいたダイバーがいました。

 今やそんなこと当たり前で、違和感を持っているぼくが古い人間なのかもしれませんね。

 クラウドとかSNSとかがすごく広まって、ライフログが一般的になって、それをwebに残そうというのは、悪いことではないと思います。
 一方で、その瞬間瞬間を五感をフルに使って経験することも大切じゃないかなーって気がします。
 目前の事柄を、記録し誰かに伝えようとした時点で、さっきのマスコミの人達と同じようなスタンスになってしまうんじゃないか…ということを心配しています。
 撮影している時間があったら、被害者を助ける人でありたいと個人的に反省しました。




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