海の贈りものを受けとる場所
「海辺で毎日をていねいに大切に暮らしたいな」と思い続けてきました。
海辺の暮らしの中で気づいたこと
海のすばらしさ・楽しさ
ウォータースポーツの楽しさ
などなどをご紹介できたらいいな。
海に降りる道は全部降りてみる ~無駄な行動の先にあるもの~
何度も書いていて今さらですが、海が好きです。友人は遠慮なくぼくのことを海バカと呼びます。
そんなぼくですからヘンな癖は山ほどありまして、たとえば初めて訪れる島や海辺の町では、海に降りる道は全部降りてみるのです。
海好きな人はわかってもらえると思いますが、もうちょっと説明しますね。
海辺って、幹線道路がたいてい海から少し離れたところを通っています。そうするとそこから漁港だとか畑だとか人家に降りる細い道が枝分かれしているんです。降りるというのは、海とか漁港ってたいてい標高が低いから…当たり前?…
たとえば伊豆七島の三宅島を例にとりましょう。ぼくが初めて三宅島に行ったとして(というか三宅島は何度も行っていて、わりといろいろ知ってますけど)、まずレンタバイクを借ります。で、島をぐるっと一回りするわけです。島というのはたいていメインの道路が一本島を一周するように走っていて、そこから枝分かれする道があります。で、一回りする間に海に降りる枝道の目星をつけておきます。海に降りる道も太い道もあれば細い道もありますから…で、2周目は一本一本全部降りていくんです。
どうしてそんなことをするかというと、島の全貌がわかるから、海の様子が分かるから、そして思いがけない、いい風景やいい場所が見つかることがあるからです。現にそういうことをしていて、石垣島では誰も人がいないサンゴがびっちり繁ったビーチに出会えて、そこでスノーケリングをして素晴らしい時間を過ごすことができました。八丈島では島の人が使う無人の共同温泉(島の人は無料・観光客は寸志を箱に入れる)を見つけて、海を見ながら温泉に浸かったりしてました。
もちろんミスもあります。海に降りる道が、個人宅の私道で、降りていったら犬に吠えられたりしたこともありました。でも、それくらいかな…
最近は便利になったので、グーグルマップの地形が出てくるヤツがありますね。あれで、事前に海の地形をチェックして、よさそうかどうか、道がついているか調べておきます。いやー便利になったもんですね。でも、たいていすべての道を降ります。それはやっぱり行ってみて見てみないとわからないから…
こういうぼくの行動を馬鹿げたこと、無駄が多いことと批判するのは簡単ですけど、もしかしたらそこに教訓らしきものがあるかもしれません。とういのも、すごくいい状況、めったにお目にかかれない風景、感動する場面に出逢うということは、気になる枝分かれした道を一本ずつ降りるような行為によってしか達成できないんじゃないかってぼくは考えているからです。
それはwebで検索して、人気があるとか評価が高いところを押さえて、最短のルートをとり、無駄のない行動をすることとは正反対にあります。他の誰かが通った道を要領よくなぞっているだけの、そんなできあいのありがちな行動なんて意味ないし、つまらない、とぼくは考えるんですけど、たまにぼくと似た価値観の人が、要領悪く、試行錯誤しながら何かをやっているのを見るとうれしくなって、応援してしまいます。
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