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Buena Vista Social Club 『Buena Vista Social Club』



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この間増えに増えたCDを整理しました。よく聴くCDは出しやすいところにあるので、もっと聴くようになりますし、あまり聴かないCDはだんだん出しにくいところに入り込んでいってしまいます。
ただ、たまーに聴きたいCDが埋もれてしまうこともあります。

今回ご紹介するCDがそうだったんです。長いことケースの奥のほうに放置されていました。
久しぶりに取り出してプレーヤーにかけると、何とものんびりした海辺の田舎の雰囲気が部屋中に広がりました。なんていうんでしょう、潮の香り、砂ぼこり、痛いほどの日差し、風が肌に当たる感じ、浜辺の草の匂い、気だるさ・・・そういうものの雰囲気です。

いやー、いいですね。

ぼくの頭の中では、なんとなく沖縄民謡と繋がるんですよね。よくわからないけど。聴いてて呼び起こされる感情が似ています。

これはジャンルでいうとキューバ音楽です。同名の映画がありまして、それのサウンドトラックなんです。
それでですね、自分の経験からいって、これは映画を見てから、CDを聴いたほうがいいですね。
キューバの生活、音楽、風景がずっとよく伝わってきます。飾り気のない気持ち-喜び、悲しみ-をそのまま音楽に。ぜひ見て、聴いてください。




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リングリンクス 『小笠原古謡集』

小笠原古謡集 -リングリンクス-




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 離島が好きなぼくとしては、その島ごとの島の歌、島の踊り、神事などにも興味があります。
 沖縄の島唄は比較的有名になりましたが、それでもそれは沖縄本島の話でして、離島の島唄だってあります。

 ハワイアンだって島唄ですし、タヒチアンだってそうです。

 ぼくが好きなのは、小笠原の島の歌。
 沖縄のと少し雰囲気が違います。どちらかというとポリネシアとかミクロネシアの雰囲気が感じられます。
 不思議なものですね。
 立地からいえばたしかに小笠原はどちらというとミクロネシアの方が近いので、あちらの文化が入ってきたのかもしれません。沖縄が昔、九州や大陸と陸続きだったことを考えるとそちらの文化が入ってきていたとしても納得できます。

 とにかくノンビリ、穏やか、沖縄の島唄が感情を強く歌うのに比べて、小笠原の民謡はあっさり、淡々としています。
 そのあたりがぼくが心地よく聴ける理由なのかなって思います。

 休日に、1週間の疲れを癒して、ホッとしたい、そんなときにおすすめです。





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Marcia Lopes 『LP』



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ジャンルは正確なところは知りません。ブラジリアンだと思います。
ボサ・ノヴァよりも現代的な感じがします。

柔らかくて少し憂いのある声は、空間の雰囲気を和らげる力があります。ぼくがもし女性でこんな声だったら、やっぱり歌手になりたいと思うでしょう。
ブラジリアンだけど、パンチが効いている・ビートが効いているというような一般的なイメージからは反対側です。リズミカルでないわけではありませんが、そんなに濃くありません。くつろげます。和めます。

自由が丘のカフェでお茶を飲んでいる20台後半の女性の二人組み。その一人がとてもきれいな足をしていました。象牙色で薄地のフレアスカートから伸びた、細くて少し肉感があるふくらはぎの線。
このアルバムを聴いて頭に浮かんだ風景です。
ぼくは突然何をいってるんでしょうか…


海辺のカフェの窓。
静かに打ち寄せる波。
白い小さなカップのコーヒー。
昼下がりにゆっくり流れる時間に、このアルバムがかかったらうれしいですね。


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Paul Davis 『Cool Night』



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大学生の時には、疲れたサラリーマンを見るたびに、「あんな大人になりたくない」とか「企業とか金儲けとかクソくらえ」などと思っていましたが、そんなぼくもすっかりヨレたおじさんです。

ぼくはAORが好きです。
大学生の時には、AORというジャンルの音楽はすでに古臭くなっていましたが、飽きずに聴いていました。
よく友達に馬鹿にされましたけど…

で、今でも聴き続けていまして、この人のアルバムもずいぶん聴きました。

いくつかヒットした曲が入っているんですが、長く聴き続けているわけを考えてみると、アルバムとして出来がいいんだと思います。

西海岸的な抜けの良さが強調されているわけではなく、少し哀愁があるお手軽なポップスよりは、もっとこだわって作ってある。そんなところがいいのです。

目立たないけどいい味だしてるアルバム。

昔のような反骨精神は、なくなっちゃったかもしれませんが、せめて「いい味だしてるオヤジ」でも目指しましょうか?



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David Pomeranz 『The Truth Of Us』



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またまた懐かしい音楽をひとつ…

このCDのライナーノートによると、映画「なんとなくクリスタル」、ドラマ「成田離婚」の主題歌とか挿入歌に使われたそうです。
ぼくはどちらも見てませんでしたが、そう聞いて「ああ、あの曲かあ」と思い出される方もいらっしゃるでしょう。

映画やドラマで使われているといえば、日本人受けしそうなアルバムなんだろうなという想像はつきます。
確かにその通りで、甘目の声、哀愁系の曲、まあまあ粒のそろった曲ばかりでアルバムとしても悪くないできだと思います。哀愁のあるソフトロックが好きな方は、一度聴いてみてはどうでしょうか?

海で聴くとしたら秋の夜がピッタリくるでしょう。
別れた彼女のことでも思い出しながら・・・


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Chicago 『Chicago 16』



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ときどきCMでなつかしい曲が使われることがありますね。
そういうのを見ると「わあーなっつかしいなー」といいつつ、収納ケースからCDを探し始めてしまいます。

先日、我が家に友達が遊びにきました。彼は20代後半なんですが、その時何気なくBGMでChicagoをかけていまして(我が家では音楽がかかっていない時が珍しいんです)、彼が反応したんです。
「この曲知ってる」ってね。

Hard to Say I'm Sorry。すごく定番です。邦題「素直になれなくて」。
そうかこの曲が流行った時、彼らは何歳だったんだろう?

さて、Chicagoの音楽的な位置付けを、ぼくはあまり知らないんですが、何ロックなんでしょうか?
曲調でいえば、さわやか、軽い、明るい、クセがない、というワードが思い浮かびます。少しはイメージが伝わりましたか?

そんなわけで、海には合います。
耳あたりのいい曲が多いので、Chicagoを聴くオススメの状況としては、初夏、遅く起きた土曜日の午前中、パンとカフェラテでブランチしながら聴くと合うのではないでしょうか?
窓から流れてくる海風を感じながら、この後、海で何して過ごそうか、なんて考える時間は幸せですね。



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Jim Messina 『Oasis』



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いっつも古い曲をご紹介していますが、今回も昔のアルバムです。

ラテン系の音楽と西海岸の洗練された音楽をミックスさせた雰囲気がアルバム全体に漂っています。
いわゆるAORよりもリゾートっぽいし、こってりしたラテンほどクドくない、すごくビミョーなバランスを保っているアルバムです。

ぼくとしては、アルバム全体の海を思い出させるような雰囲気が好きです。
ゆるい空気・波の音・パームツリーを抜ける風の音。

とにかくCDをテーブルに乗せて、Playボタンを押してください。すぐに部屋の雰囲気が変わりますから。


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Janet Kay 『LOVIN’YOU』



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「なつかしいなー」と思われたあなた、「フフフ」ぼくと同世代とお察しします。
あの頃は良かったですね。溜池のJトリップで踊ってたあの子に声をかけとけばよかったなあ。


曲のベースは、ラテンなんだと思うんです。それにアメリカの商業的なプロデュースが加えられて、ポップでソフィスティケートされたと思いたいです。
もしかしたら逆のプロセスでできたのかもしれません。
ともかく明るくて、聴きやすいアルバムです。

ぼくは土曜日の朝起きると、このアルバムを引っ張り出すことが今でもたまにあります。

このヴォーカルの声は、明るいのです。そして抜けが良くて、くもりがありません。
悩みがあるけど、いつも笑っている強い女の子、そんな女性をイメージさせます。
そこにズンチャカズンチャカ、ラテンのリズム。
部屋の空気が明るくなります。時間がゆったり流れます。休みの日の午前中にぴったりです。


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Daryl Hall 『soul alone』



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ダリル・ホールといえばホール&オーツの抜けのいいポップなメロディが頭に浮かぶ人が多いのではないでしょうか?

ところがこのアルバムは渋いです。

その中でも4曲目「i'm in a philly mood」が好きです。
曲調がけだるい感じです。しかもアーベインな雰囲気です。でも海に合います。

ぼくはダリル・ホールってこういうイメージじゃなかったんですけど、いい意味で。



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Akiko Grace 『from New York』



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Jazzと海は合う!というのぼくの持論です。
もともとJazzはアメリカ南部の暑いエリアから生まれた音楽でした。
夏の暑い夜、深い闇、遠くの潮騒、Jazzのスウィング。
どうです、海辺でJazzが聴きたくなりませんか?

今回ご紹介するのは日本人の女性ピアニスト。このアルバムは彼女が初めて出したアルバムです。
もともとピアノトリオが好きなんですが、このアルバムもピアノトリオ。しかもベースとドラムは有名どころです。
スピード感、女性とは思えないパワー、そして女性ならではのやさしさ、それらを全部含んだピアノに惹かれます。
聴き惚れてしまいます。

全体として的な雰囲気があるアルバムですから、海辺で聴くならもっと濃いのがいいと思うJazz通の方もいらっしゃるでしょう。
ただ、東京から首都高湾岸線→横横→134と走る車の中では、このアルバムはピッタリです。


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