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ぼくのパドル遍歴に基づくパドルごとの特徴




 カヤックやカヌーをやる方ならご存知でしょう。
 今回はパドルの話です。
 パドルはリバーカヤックやシーカヤックで違います。
 ぼくはシーカヤックしかやらないので、シーカヤックのパドルに限って書きたいと思います。
 って前置きをしなければいけないほど、パドルには種類があって、リバーカヤックのパドルは、それはそれでひとつのカテゴリを形成しています。
 そもそもパドルとは…とか書き出すと長くなるし、他でも多くの方が書いていらっしゃることもあり、雑誌でも特集記事が組まれたりしているので、実際ぼくが使ったことがあるパドルの感想を中心に書いてみたいのです。
 シーカヤックを始めた頃は、よくわからなくて、シーカヤックを買った時にオマケでついてきたパドルを使っていました。スチール製の、角度調節ができない、2分割で、ストレートの、ブレードの大きさは中くらいで、ブレードの向きや形状は普通の、長さが220cmパドルでした。
 今思えばよくあんな重いパドルで何キロも漕いでいたなあ、すげえなオレ、って自画自賛風になっちゃうんですが、まあここで出てきたキーワードは「スチール」「角度調節」「2分割」「ストレート」「ブレードの大きさ」「ブレードの向きや形状」「長さ」です。これらの組み合わせでかなりの数のバリエーションが生まれます。
 次に買ったのはMarsyas(マーシャス)のグラスファイバーの角度調節ができるストレートのブレードの大きさが普通でブレードの向きや形状も普通の長さが220cmのパドルです。
 これは初心者向け定番パドルという位置づけで、クセがなく、多くの人に向いていて、値段も1万数千円程度です。
 このパドルを使って感じたのは、グラスファイバーというのはスチールに比べてずいぶん軽いな、そして軽さというのはすごく大切だなということです。そしてもうひとつ、ブレードの角度調節ができるというのは、パドリングしやすいなということです。
 ぼくが買ったマーシャスのパドルはブレードの角度が60度と-90度と0度(一直線ですね)の角度調節ができるのですが、60度にするとパドリングがすごく楽になることを知りました。
 なぜかというと身体全体の動きを説明しなければならず、言葉ではすべてを説明しづらいのですが、パドリングするときというのは、腕自体をいくつもの方向に複雑にひねったり、伸ばしたり、縮めたりする動作をします。その動きのひとつとしてパドルのブレードを入水させるときに、ブレード面が水をキャッチしやすい角度にひねるという動作が発生するのです。パドルの角度を調節することでこのひねりの動作が少なくて済むので楽になるということです。
 話が込み入ってきましたが、ぼくがこの初めてのパドルの買い替えでパドルの大切さに気づいたということをお伝えしたいのです。
 で、調子に乗ったぼくは、またしばらくして次のパドルを買いました。Werner Paddle(ワーナー)のCamano(カマノ)というパドルです。 
 このパドルはFRPで細かく角度調節ができるストレートのブレードの大きさが普通でブレードの向きや形状も普通の長さが230cmのパドルです。
 先ほどのマーシャスにしろ、ワーナーのカマノにしろ、シーカヤッカーにとっては、定番のパドルといえるもので、あまり極端な買い物をしないぼくの性格が出ているような気がします。
 ワーナーのパドルを使って気がついたのは、ぼくが好きなブレードの角度は30度から45度くらいだということで、マーシャスだと角度がつきすぎるんですね。角度調節は小刻みにできた方が、よりその使い手に合うということがわかりました。
 もうひとつわかったことはパドルの長さが230cmで、マーシャスよりも10cm長いのですが、こちらの方が漕ぎやすいということです。シーカヤックの艇の横幅や自分の体格なども関係しているのでしょう。より横幅の広い艇ほどパドルも長い方がいいようです。また、座高が高い人(つまりカヤックに座ったときの腕の海面からの高さが高い人)ほど長さは長い方がいいです。
 じゃあ、艇の幅がどのくらいだと220cmで、どのくらいだと230cmがいいのか、座高がどれくらいだとどっちがいいのかは難しいところですが、たとえばシットオンカヤックくらいの横幅であれば230cmのほうがいいと思います。座高はおそらく90cm以上、身長が170cm以上の方ならだいたい座高が90cm以上あることが多いと思いますので、パドルの長さは230cmでいいと思います。もちろん220cmでいけないわけではありません。ですが、たとえば身長が160cmの女性が230cmのパドルは長いかなという気がします。
 さらにワーナーで気づいたことがありまして、パドルの太さが少し太いんですね。直径が23mm。ぼくとしては、このくらいの太さの方がしっくりきます。
 さてさて、長くなりますが、もう1本だけ印象的なパドルについて書きたいと思います。
 このパドルはカーボンで無段階で角度調節ができるベントシャフトで、ブレードの大きさが少し細身でブレードの向きや形状は普通の長さが220cm~227cmまで無段階で調節できるパドルです。
 このパドルを使ってわかったこと、それは、カーボンというのはさらに軽いということ、そして軽さの大切さを改めて感じたことです。素材の軽さは、スチール>FRP>カーボンという順で軽くなっていきます。そして軽いパドルを使うと重いパドルには戻れません。ただ、ぼくの場合、トレーニングのときにはわざと重いパドルと重い艇で漕いだりしますけど…
 そしてこのアクアマリンのムスタングで初めてベントシャフトを使ったのですが、ベントは漕ぎやすいということです。ベントはシャフトが真っ直ぐじゃなくて曲がっているんですが、これが漕ぎやすさに関係しているんですね。
 パドリングするときは、身体全体を使うと疲れずパワーも出ます。そのとき足に力を入れながら上半身全体をひねるように、パドルを押し出すようにすると疲れません。つまりパドリングのとき、水をキャッチしたブレードの側を引くんではなく、水から出ているブレード側を押すような、極端にいうとそういうイメージなんですね。
 そのときベントシャフトだと、シャフトと腕の角度が直角に近くなるので押し出しやすいんです。このことによって身体の無駄な動きがより少なくなり、より力を入れやすくなります。
 というわけで、これまでのぼくのパドル経験とそれによるパドルの特徴と良い点悪い点を書いてきました。
 現時点でのぼくの気持ちとしては、次に買うとしたらカーボンでベントシャフトのパドルを買うでしょう。
 あと試してみたいこととして、ぼくはブレードの形状をいつも定番の普通のものにしてきましたので、大きいもの、細身のもの、より水をキャッチしやすいものを試すだろうと思います。








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夏のシーカヤックにはケツが痛くならないクルージングパンツが合いますねえ




 シーカヤックをする方にお尋ねしたい!
 ケツが痛くなりませんか?

 面の皮が厚いと周囲でも評判のボクです。ケツの皮も十分厚いと思っていました。
 が、長時間漕いでいるとケツが痛くなります。
 痛いというか痒いというか…

 たぶん少し濡れた状態で微妙に擦れるのを繰り返しているからだと思います。
 っていうか、普通でも何時間も座ってればケツは痛くなります。

 そんなわけでシーカヤックの道具メーカーからはクッションみたいなのがいくつか販売されています。
 クッションももちろん使うのですが、今回気がついたのは、セイリングで使っているクルージングパンツを使うと痛みが軽減されるということです。

 セイリング用のパンツというのは、少し厚めの生地-だいたいネオプレンですけど-を使っていて、ケツの部分のさらにクッション素材を縫い付けてあるものです。
 人によってはごわつくとか、厚ぼったいのがイヤとか、もっと優しくして欲しいとか、そこ!もっと!などなどの感想があるようですが、ぼくは好きです。
 もともと海パンが好きではなく、スキューバーダイビングでもシーカヤックでもセイリングでもウェット生地の短パンを穿いていました。
ウェット生地の短パンがいいのは、ケツが痛くない、寒くない、洗濯がラクというメリットがあるためです。

 そんなわけで、ボクにとってクルージングパンツというのはあまり違和感がありません。

 クルージングパンツには2系統ありまして、海パンにもなる短パンのケツの部分にオプションのパッドを付けることができるタイプと、ネオプレンの生地に最初からパッドが付いているものです。
 後者にあたるんですが、GillからImpact Shortsというものが販売されています。
 これはなかなかいいですね。

 基本ネオプレンなので厚い生地で丈夫であるということ、ケツにパッドが縫い付けてあってケツが痛くないこと、余計なポケットとかなくて砂が入ったり引っかけたりしないことなど、なかなか使いやすいのです。ぼくがウェット生地の短パンに求めている機能を備えています。
 前身頃の部分の生地はネオプレンの厚い生地ではなくて、どっちかというとラッシュガード風の生地です。そこがぼくは少し気に入りません。できれば全体が同じネオプレンの生地で、お尻の部分だけにパッドがついているというものが理想です。

 とはいえ、短パンにもなる海パンの濡れたときに肌にまとわりつく感じよりはずっといいので、これはこれで十分気に入っています。

 もし、シーカヤックをやる方で、夏のウェアに納得いかない方がいらっしゃいましたら、試してみてはどうでしょうか?





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シーカヤックの儀装手順につきまして




 シーカヤックの艤装は、セイリングなどに比べれば簡単で楽で短時間で終わります。
 それにぼくは海辺に住んでいて、家からシーカヤックをカートでビーチまで運べますから、車でシーカヤックを運ばなきゃいけない環境の方に比べればずいぶん楽なはずです。
 でも、それでもやっぱりより簡単な方がいいわけで…
 ぼくとしてはなんとか簡単に楽に艤装ができないかなーといつも思っていまして、手順を試行錯誤しました。もし、仮に、多少なりとも参考になればと思いまとめます。

□ ビーチに行って海の様子を調べる。
□ 天気予報をチェックする。
□ スマホを防水ケースに入れる。
□ シーカヤックグッズ(ドライバッグ・PFD・帽子・ウェア・サングラス・パドルリーシュ・カメラ・パドル・スプレースカート・ビルジポンプ・タオル・バーナーセット)を庭に準備する。
□ ボトルに水を入れる。
□ おやつやキャンディや軽食を補充する。
□ 帰ってきてすぐに風呂に入れるように風呂の準備をする。
□ 着替える。
□ 日焼けオイル・日焼け止めを塗る。
□ カートを庭に準備する。
□ シーカヤックを庭に準備する。
□ シーカヤックや器材に異常がないか調べる。
□ シーカヤックをカートに載せる。
□ PFD・スプレースカート・ビルジポンプ・ドライバッグをシーカヤックに載せる。
□ パドルにリーシュコードを繋いでシーカヤックに繋ぐ。
□ シーカヤックを海に運ぶ。

 車でシーカヤックに行く時のバージョンはまた今度作ってみようかなと思います。





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自宅にシーカヤックをおけない人のシーカヤックの始め方





「シーカヤックを始めたい」という人、ぼくの周りにけっこういます。
 でも…
 で、そのでも…の先を訊いてみると、シーカヤックを置く場所がないということなんですね。なるほどなるほど…

 最近ではシーカヤックもOKの安い艇庫もあるようですが、マリーナほど多くないわけです。
 料金はピンキリですが、安いところで3万円くらいから12万円くらい(月1万円という感じですね)、マリーナだと50万円くらいです。

 選択肢としてシーカヤックを持たないということもあります。
 シーカヤッククラブのメンバーになれば、シーカヤックを借りられて、シャワーも浴びられて月いくらという感じです。月いくらかは結構幅があって、まあ月1万円くらいからというのが多いようです。
 これだとその都度シーカヤックを選べていろいろな艇に乗れるのがいいですが、自分でシーカヤックを持って、それを車などで運んで好きな海まで遠征に行くということができません。
 自分の愛艇を持ってそれを自在に使いこなすという面でも難があります。

 シーカヤックって小さいのでも、3mくらい、長いと5m以上なんですよね。これだけの長さの物をやたら置ける環境というのは、確かに難しいかもしれません。マンション暮らしの方はキツいでしょう。

 フォールディングタイプのシーカヤックもあります。折り畳めるんですね。でもフォールディングタイプのシーカヤックは組み立てが面倒だったり、穴があかないように気をつけなきゃいけなかったり、強度が心配だったりで敷居が低くはありません。

フジタカヌー
Feathercraft(フェザークラフト)
ARFEQ(アルフェック)

 フォールディングカヤックは折り畳んで、電車などに乗りながら海をツーリングし、海から上がったら最寄の駅まで行って、また電車に乗って、手頃な海でまたパドリングして、という「オレはさすらいのシーカヤッカーさ」的なことができるのが魅力ですが、もしそういうスタイルに惹かれる方は、もう迷わずフォールディングカヤックを選ぶといいでしょう。


 そういう事情をメーカーが察知したのか、最近は分割できるシーカヤックもあるんですよね。それもシットオンで初心者でも安心なヤツもあるし、普通のシーカヤックも分割できるのがあります。

パドルコースト
Point65n

 最近は種類も多くなっているので、もし置き場所のことで、マイ・シーカヤックを諦めている方がいらっしゃれば、検討してみてはいかがでしょうか?






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春の風と岬のブーマーに気をつけろ




 暇があれば海に出ているわたくしでございます。
 いい大人が何をやっているんだ。ちゃんと働いているのか。家族サービスはいいのか。日本や世界の諸問題を考えなくていいのか。などといったモロモロの批判などがありえますが、そういう自分に都合の悪い意見は聴かないで生きていく、そういうタイプのポジティブさを大切にしているわたくしです。

 春の気配を感じるこの時季もやっぱり海に出ます。
 この季節、海が穏やかならばスキューバーダイビングかシーカヤックをやり、東に波の立つところがあればサーフィンをし、西にいい風が吹くところがあれば行ってセイリングをする、そんな人にわたしはなりたい、っていうか、もうなっているわけです。

 で、春一番という言葉もあるとおりこの季節の注意点はズバリ風。
 突然強く吹く風に注意しなければなりません。

 ぼくんちのそばに長者ヶ崎という成金趣味みたいな名前の岬があります。
 岬ってのはだいたいどこでもそうなんですけど、そのあたりの水深が浅くなっていて、岩がゴツゴツとあります。海中にも同じように岩があるわけですが、これを「根」と呼びます。海中にあって見えない根を「かくれ根」と呼びます。
 で、根があるということはそのあたりの水深が浅くなっているということでして、たとえば同じ力の波が来ている場合、水深が浅くなっていると、それだけ波が立ちやすいということなのです。
 つまり岬のあたりの浅場は波が立ちやすいので要注意なわけです。

 さてさてシーカヤックには「ブーマー」という言葉がありまして、これは根などで浅くなっているところで急に波が立つことをいいます。ブーマーは危険なので注意せよ、caution!caution!というイメージもこの言葉にはまとわりついています。
 そういうところにシーカヤックで行くと、サーフィンしているみたいに波にもっていかれて、沈してしまうということになりかねません。最悪の場合、岩に当たって死んでしまうとか、カヤックが壊れてしまうということもあります。

 それで長者ヶ崎は、ぼくの海経験ではかなりブーマーが立ちやすいエリアなんですね。たとえばうねりの波長が長くて、一見それほど荒れていないような海況であっても、というかそういう時こそ、長者ヶ崎でブーマーが起こりやすいのです。
 そんな長者ヶ崎ですから、春のうららのある日、午前中穏やかだった海が、午後から急に吹きだした強い南風であっという間に荒れ荒れという時には、この長者ヶ崎を越えるのは特に要注意なのです。
 そういう時は航海の鉄則として、岸から離れるべし、というものがあるんですが、シーカヤックをしていると、不安感とか漕ぐ距離を最短にしたいという気持ちから、岸とか岬の突端に寄ってしまうことが多々あります。
 で、ブーマーにやられるリスクを自ら高めてしまうのです。

 げに恐るべき春の風。げに恐るべき長者ヶ崎のブーマーかな。






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やったことないけどセイリングカヤックとは




 シーカヤックの種類のひとつにセーリングカヤックというものがあります。
 カヤックセーリングともいうようです。
 文字どおりカヤックに帆がついたもので、シーカヤックとOP(セイリング用の小型ヨット)の中間という感じでしょうか。

 シーカヤックをしたことがある方ならおわかりでしょうが、追い風の時セイルがあったらどんなに楽だろうなと思うことがしばしばあります。カヤックセーリングはこれを実現できます。
 ただ、ブローが横から当たればすぐに沈してしまいますから、アウトリガーをつけて安定性を確保しています。となると双胴船に近くなってきます。そうするとシーカヤック本来の持ち味である取り回しの良さが失われてしまうということでもあります。

 なんでもそうですが、装備が大げさに、そして複雑になるほど、艤装やメンテがたいへんになります。シーカヤックの良さというのはそのシンプルさにあるわけですから、いろいろなものがひっついていくというのはちょっと矛盾しているのかもしれません。

 ただウインドサーフィンもそうですけど、サーフィンをしていてセイルが付いていたらおもしろいだろうな的な、○○にセイルが付いていたら…というのは海遊びではどうしても出てくる発想のようです。
 現代のウォータースポーツに限らず、昔の帆の付いた漁船やカヌーなどでもそういう発想は見られますから、人は昔からそういう考え方をしていたようです。








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パドリングジャケットがなぜあるのか、わかりませんでした




 パドリングジャケットという服があります。って変な言い方ですが…
 よくパドジャケと略されて呼ばれます。
 パドジャケがどういうものかというと、首と手首と裾が防水や水が浸みないようになっていて、生地全体も防水性があり、ジッパーがなくて頭からすっぽりかぶって着ることが多い服です。

 ぼくは以前、この服の必要性がよくわかりませんでした。

 水しぶきがかかるんなら、ヘリーハンセンやGillなどのマリンウェアメーカーが出しているセイリングジャケットでいいじゃないかと思っていました。防水性能はバッチリですし、前身ごろがジッパーになっていても防水処理がされているので心配いりません。

 それに前にジッパーがある分、脱いだり着たり、ベンチレーションできたり、いろいろ便利だろうと思っていたのです。
 だけれどシーカヤックで長い時間パドリングしてみると、これはこれで必要なんだなと感じるようになりました。

 その理由は丈ですね。丈が短めにできているので、座った状態でも裾が邪魔になりません。
 ジッパーがないので動きがスムーズです。
 でもまあそれくらいかな?
 もちろん袖や裾や首周りがゴムかネオプレンで防水なのはいうまでもありません。
 かなりスプレーを浴びるリバーカヤックなどだと、さらにその良さがわかるかもしれません。

 想像ですが、おそらくドライやセミドライの服はジッパーが大袈裟なものになってたいへんである。それでジッパーがない服なら防水性能も落ちず、動きも楽でいいんじゃないかという発想で生まれたのかなーなどと思います。

 まあ早い話、値段が高いものでなければ1着くらいあったら便利だと思います。









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カーキャリアにシットオン・カヤックを積むときどうしてますか?




 遠くの海でシーカヤックがしたくなります。
 地元の勝手知ったる海もいいですが、やはり違う海に行ってパドリングしてみたいと思います。
 そういうときぼくは車にキャリアを付けて、それにシーカヤックを積みます。まあたいていの人が同じようにすると思いますけど…

 カーキャリアについては以前にも書きましたので、もしあれでしたらあれしてください。
海道具を運ぶには カーキャリアは何を選ぶか


 んで、カーキャリアにシーカヤックを積むときに、みなさんどうしているのかなあというのが気になってしかたがありません。
 というのも、ぼくは1人で行動することがわりとあるのですが、そういう時はキャリアにシーカヤックを積むのも1人でやらなければなりません。
 軽いシーカヤックを積むときは、エイヤッと持ち上げて積むわけですが、シットオンの重いシーカヤックを積むときはなかなかたいへんです。下手をすれば、車もカヤックも傷つけてしまうから…

 ぼくはTHULE(スーリー)の横に伸び縮みするエクステンションアタッチメントを10年くらい前に買いました。今は日本の正規代理店からは手に入らず並行輸入だけになってしまいました。
 THULE OutriggerⅡ カヤックキャリアという商品です。

 これですと、カヤックのバウをとりあえずエクステンションに載せておいて、それを梃子にカヤックを持ち上げられます。それでカヤックを奥にズズッと押し込むという方式をとっています。
 このやり方だと30kgくらいのシットオンも積めます。

 今は別のタイプの積み込みやすいオプションがTHULEから出ていますし、innoからはカヤックリフターが発売されています。

 まあ、似たようなモノを自作している人もいるので、自分で使いやすいものをDIYするのもいいかもしれません。








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やっぱり海をなめてはいけない




 海遊びを何十年もやっていて、さんざん怖い目や危ない目に遭ってきたのに、全然学習していません。

 もちろん「危ないな」とか「止めておこうかな」というのは察知できるんですが、「エイ!やってしまえ」でやってしまうことがあります。
 で、やってから「しまった!」と後悔するんです。後悔するならやっちゃダメですよね。そういうところがなってないと思うわけです。

 先日もシーカヤックで海に出ました。波がありましたが、出られないというほどでもありません。風も吹いていましたが強いというほどでもありません。
 今考えれば、風が結構あったんだから、しばらくすれば波が上がってくることは予想できました。風も波も午後になれば強く高くなる可能性が高いことは経験的にわかっていたのです。
 でもぼくは「なんとかなるだろう」と判断して、海に出ました。

 結果1時間くらい漕いだところでウネリが強くなり、波の陰になる小さな砂浜にエスケープしました。
 小一時間ほど状況が好転するのを待ちましたが、よくなりませんでした。
 ぼくはしばらく悩みましたが、カヤックをなるべく高台まで引き上げて、砂浜から岩場を登って道路に出て、そこから家まで歩いて帰りました。
 翌日に、海が穏やかになったので、また歩いてカヤックを置いてある場所に行き、カヤックで自宅近くの浜まで戻ってきたのです。

 最初の判断が甘かったのは先ほど書いたとおりです。ただあえて過去の経験が活かされている点を探せば、エスケープした際に、天候がよくならない様子を受けて、カヤックを残して歩いて帰る判断をしたことでしょう。

 ただ何十年も海遊びをしていて、似たような経験をたくさん経ているのに、また同じ事をやってしまったわけで、こんな調子では、ぼくはいつ海で死んでもおかしくはないでしょう。
 いやはや。





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うねりのあるときのパドリング




 さて、今回はうねりのあるときのパドリングについて書いてみます。
 うねりのあるときにわざわざ海に出ることもありませんが、海に出てから、うねりが高くなることもよくあることです。
 そんなときにどのようにパドリングしたらいいでしょうか?

 もちろん教科書的にダウド氏の本を調べてみるのもいいですが、ぼくの体験に基づいて書いてみたいと思います。何かの参考になればいいですし、「イヤ違う」という反論があってもいいと思います。



●うねりに向かっていくとき
 まずうねりに向かっていくときです。
 これは比較的楽でして、うねりが見えるので越えていけばいいだけのこと。もし越えられないくらいのうねりが入ってきてしまったら、そんな状況に遭遇するのはすごーく嫌ですが、一刻の迷いもなく最寄りのどこかにエスケープするべきです。
 べきですが、そんなうねりのときは、浜や磯に近づくとブーマーになっていて、それにヤラレてしまうのでやっかいです。
 一番楽なのは、前に進みつつ、遠巻きから岬の陰に入り、穏やかな海になったところで上陸というのが理想的です。


●横からうねりを受けるとき
 次に横からうねりを受けるときです。
 コースタルカヤッキングでは、よくある状況です。
 そんなときはうねりを横目で見ながら、注意しつつ、前進です。大きなうねりが来たら、艇をうねり側に向けて、真横からヤラレての沈を避けます。


●後ろからうねりを受けるとき
 次にうねりを後方から受けるときです。岸に向かうときにありがちな状況で、これが一番難しいですね。
 基本的な考え方は、見えない真後ろからうねりを受けるのは避ける、ということです。

 なぜか?

 それは大きなうねりが来て、艇がそれに乗ってしまい、サーフィン状態でバランスを崩しての沈やサーフィン状態でうねりに巻かれての沈を避けたいからです。あるいはダンパー気味の波にヤラレて艇が壊れかねない状況ですからね。ああー嫌ですねー。書いていてツライ思い出が蘇ってきました。これからは穏やかな暖かい優しい海で遊ぶようにしましょう。

 真後ろからうねりを受けないようにするためには、本来の目的地に最短距離で向かえないこともあると思います。
 そういう場合はセイリングのタックのようにジグザグでもいいから、うねりを斜め後ろに見ながら前進するのがいいと思います。
 わかりにくいから図で書きましょう。

 こういう状況のときって、岸や浜に向かっていることが多いわけですが、それは進むごとに水深が浅くなることを意味します。
 なので気をつけたいのは、後ろからのブーマーやダンパーです。
 浜が近いからって油断してダンパーにヤラレて沈というのは避けたいですね。
 当初の上陸目標地がダンパーだらけで、とてもじゃないけど上陸できないようでしたら、上陸場所を変える必要があります。
 先ほどのように遠目から岬の陰に入って、穏やかな岬の内側のどこかにエスケープというのがいいと思います。
 そして海が穏やかになるのを待つのが得策です。急いでダンパーにヤラレて命を失ったら何のために急いだのかわかりません。
 遠回りしてでも岬の陰から近づく理由は、うねりの当たっている付近から岬に近づいてブーマーにヤラレて、磯に艇がぶつかって大破、自分も磯に頭をぶつけて死亡という最悪の状況を避けるためです。

 ああっ、もうだめ、書いていてつらいですね。無理はやめて、慎重な海況判断をしてから海に出ることにしましょう。








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