海の贈りものを受けとる場所
「海辺で毎日をていねいに大切に暮らしたいな」と思い続けてきました。
海辺の暮らしの中で気づいたこと
海のすばらしさ・楽しさ
ウォータースポーツの楽しさ
などなどをご紹介できたらいいな。
旅先にスキューバーダイビング器材を送るときの注意点あれこれ…修正版
以前にも少し書いたことがあるんですが、その後状況も変わってきましたので、改めてスキューバーダイビングの器材を宅配便で送るときの注意点をまとめてみます。
今回修正したところは[ ]で書きますね。
まあ、ぼくもこれまで国内のいろいろな海でダイビングをしてきましたよ。その多くの場合、スキューバーダイビング器材を事前にダイブサービスに送っていました。
これ自体は多くのダイバーがやっていることですよね。
で、料金面でも、そしてたいていの田舎でも離島でも届くことからゆうパックを使ってきました。他の宅配便の会社だと支店がないこともあり、運んでくれない島もあるのです。
これも多くのダイバーが賛成してくれるのではないでしょうか?
ただ宅配便が行くようなある程度便利なところだと、サービスや宿の関係(懇意にしているとか集配にこまめに来るとか…)で宅配便の方がいいときもありますけど…
[2024年に郵便局はゆうパックの料金を大幅に引き上げました。というわけで、宅急便が届く島なら宅急便を使った方がいいかもしれません]
[2024年に郵便局はゆうパックの料金を大幅に引き上げました。というわけで、宅急便が届く島なら宅急便を使った方がいいかもしれません]
で、つくづく思うんですが、郵便局でスキューバーダイビング器材を発送するときの確認というのはしつこくてめんどくさいですね。
まず、基本的なルールなんですが、送り状の但し書きには、ダイビング器材と書いてはいけません。内容物をひとつひとつ書かなくてはなりません。
スキューバーダイビング器材と書くと、内容物をひとつずつ書いてくださいと窓口の人にいわれます。
それから高圧ガスボンベを含まずという言葉も必要です。高圧ガスタンクとかタンクという表現だと窓口で確認されます。タンクといわずボンベといわないと通じないようです。ダイバーはみんなタンクっていいますけど…
入れるものは電池ものはNGです。ダイブライトを持っていく人も多いと思いますが、ライトは手荷物で持っていった方が無難です。ライトが入っていると、電池を抜いているか確認されたり、運搬中に中を開けられて電池を抜かれたりします。
ちなみにダイコンも入れない方が無難です(入れない人の方が多いと思いますが…)。それは壊れる可能性があるのと、ダイコンは自分のそばにおいて状況をウォッチする使い方が基本だとされているからです。帰りの残留窒素の量や減圧状況を確認したときいときをイメージしてもらうとわかりやすいでしょう。
【記入例】
ウェットスーツ・マスク・フィン・スノーケル・ブーツ
(高圧ガスボンベは含まず)
[内容物についてはさらに郵便局のチェックが厳しくなってきました。上記の記入例は以下のように修正します。]
【記入例】
ダイビング器材一式・ウェットスーツ・マスク・フィン・スノーケル・ブーツ・BCD・レギュレーター・ダイブナイフ・ダイブライト(アルカリ式乾電池はライトから外してバラで別ケースに入れてある)(高圧ガスボンベは含まず)
[充電池を入れていると送れないときがあるので、アルカリ式乾電池と明記します。]
[充電池を入れていると送れないときがあるので、アルカリ式乾電池と明記します。]
上のように伝票に記入しないと窓口の人になんかいわれるので気をつけてください。
細かい話ですが、送り状は専用の紐付きのビニール袋をもらってそこに入れて、ビニール袋を器材を入れるケースに括りつけます。ぼくはメッシュバッグを使ってパッキングするので、貼る場所がないためです。あと濡れるのを気にしてなのか郵便局の人は専用のビニール袋をつけてくれます。
あとパッキングのしかたですね。
大事なものが壊れないようにすることを念頭にパッキングします。ぼくが過去に器材を送ったときに壊れた経験のあるものは、レギ&ファーストステージ、BCのインフレーター、マスクです。ぼくの場合、レギ&ファーストステージとBCのインフレーターは、プチプチで包みます。マスクはスノーケルをはずして100均で買ったタッパーに入れます。それぞれ市販のかっこいいケースも売っているので買ってもいいかもしれません。プチプチは現地滞在中も捨てないでおいて、帰りのパッキングのときにも使います。送り状を入れる袋も捨てないでとっておいて、帰りも使います。
器材を入れるケースですが、ぼくはメッシュバッグを使っています。友人はホームセンターなどで売っているプラスチックケースを使っている人もいますし、ダイビング用のトロリーケースを使っている人もいます。
いずれにしろダイビングが終わって現地から自宅に送る際に、ギリギリまでダイビングをしたりするので、どうしても濡れた状態になりがちですよね。郵便局の人に嫌がられるので、ある程度乾かしてからパッキングした方がいいと思います。サービスや宿で洗濯機を使える場合は、ウェットスーツなどは脱水をするのがいいでしょう。
ダイビング器材の送り方はだいたいこんな感じでしょうか…いちいち何かいわれるのも面倒くさいし、器材が壊れるのもイヤなので、参考にしていただければなあ、なんて思いますけど…
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伊豆 赤沢、スキューバダイビングの思い出
ぼくがスキューバダイビングを始めたのは大学生の頃でした。
たぶん中学生くらいの頃からスキューバダイビングというものをやってみたいと思い始め、貧乏学生だったぼくは、大学時代にやたらバイトを入れまくって、やっとスキューバダイビングのオープンウォーターのコースを受講したのでした。
ショップはいろいろ調べた結果、東京ダイバーズ(残念ながら今は閉店してしまいました)というところで講習を受けることにしました。理由は、お店の人の雰囲気がいいのと、その頃スキューバダイビングの講習を受けるためには、軽器材とウェットスーツとブーツは絶対買わなければならなくて、店によっては重器材もマストで購入しなければ講習が受けられないような、売り手市場だったのです。東京ダイバーズは、軽器材を買わなくても講習を受けさせてくれる店だったので、決めました。
そう、ぼくが講習を受けようとする何年か前に「彼女が水着にきがえたら」という映画がヒットしていて、OLや女子大生の間でスキューバダイビングがブームになっていたんです。そのためダイビングショップ側もずいぶん強気な商売をしていました。
今はフルレンタルで講習可能な店も多い状況ですから、思えば、あの頃のダイビング業界は異常な時代だったかもしれません。
ぼくの場合は大学の友人が、やはりスキューバダイビングのCカードを持っていて、流行に乗ってCカードをとったけれどあまり面白くなくてもう潜らないというので、軽器材とウェットスーツとブーツをただで譲ってくれたんです。そんなぼくにとって、東京ダイバーズの営業姿勢というのは、ぴったりでした。他の店で「軽器材は持ってるんだけど、講習だけ受けたい」といったら、たいてい断られましたから…
東京ダイバーズは、東伊豆の赤沢という港をダイビングスポットにしていました。その頃赤沢には東京ダイバーズしかショップがなかったので、赤沢は貸切状態でした。
そして民宿も東京ダイバーズと提携していたのでほぼ貸切。というわけで赤沢自体が東京ダイバーズの占有みたいな状況でした。
東京ダイバーズでオープンウォーターのCカードを取るわけですが、ぼくはその後もダイビングにハマリ続け、なんだかんだいって、ほぼ毎週のように赤沢に行っていました。大学4年生から社会人になってしばらくするまで、そんな週末を過ごしていました。
東京ダイバーズの東京のショップは高円寺にあって、金曜日の夜7時にショップに集合して、店のハイエースに乗って、赤沢に連れて行ってもらいました。夕飯はたいてい東名の海老名のサービスエリアでとることが多かったです。で、金曜日の夜は赤沢の民宿に着くとそのまま寝るという感じでした。そして土曜日は3本潜って、民宿で食事をして、夜はみんなで宴会をして寝ます。日曜日は早めに起きて、やはり3本潜って、夕方東京に向けてハイエースで出発し、高円寺で解散でした。
金曜日の夜に東京から赤沢に向かう時に、小田原あたりから海が見えるんですが、そうすると照れくさい言い方ですが「胸が高鳴り」ました。
そんな風にしてスキューバダイビングにどっぷり浸かる週末生活を何年か過ごしているうちに、ぼくは伊豆に対して、第2の故郷のような感覚を持つようになりました。
ダイビングが上手くなるうちに赤沢以外でも潜りたくなって、他の店を利用したり、現地のダイブサービスを使ってビジターで潜ったりして、伊豆のいろいろなダイビングポイントを潜りました。そういう状態は今でも続いていて、月に2回以上は伊豆のどこかに行っています。
よく考えたらぼくは、青春時代ともいえる大学生の頃から、赤沢に通い、その後社会人となってから現在まで、30年以上、伊豆に通っていることになります。
こうしたことを考えると、先ほど伊豆はぼくにとって第2の故郷のような場所だと書きましたが、多くの方がそれに同意していただけるのではないでしょうか?
実際、何かの用事ができて、長い間伊豆に行けないと、なんだか寂しいというか、体がウズウズしてくる感じでして、あの火山がベースになってできた地形や、太平洋に洗われる海の風景がとても懐かしく感じられるのです。
女性ダイバーはすごいなあーと思います
スキューバダイビングに行くと、女性も来ています、もちろんですが…
ぼくのように単独でダイビングサービスに申し込むタイプのダイバー(ショップやクラブに所属して、仲間と一緒にダイビングに行くダイバーもいます)は、当日、全然知らない人と同じグループになって、その日一日ダイビングを楽しむわけです。もちろん男女の構成比は、まちまちなわけですが…
女性ダイバーを見ていて思うのは、女性ダイバーはたいへんだなということです。
ダイビング当日、朝はお化粧もして、髪の毛もきちんとして現地に来ています。ダイビングをするときには、水着の上にウェットスーツを着て潜ります。海に潜って上がってくると、髪の毛もビショビショで、お化粧もたぶん少し落ちているんだと思います。ダイビングはたいてい一日に2回か3回潜るんですが(ダイビングでは、ダイビングの回数をタンクの本数で数えるので、実際は2本か3本といいます)、全部潜り終えると器材の片づけをします。シャワーを浴びて、着替えるわけですね。たいていのダイブポイントにはドライヤーなんてものは置いてないので、女性はどうやって髪を乾かしているのかわかりませんが、ぼくがみる限り普通に乾いています。お化粧もきちんと直っています。
話しが長くなりましたが、それがすごいなあーと毎回思います。同じダイビングをするにも男と女では、手間とかやらなければならないことがだいぶ違うんですよね。それでもダイビングする女性ダイバーは偉い!
なんだかやっぱり伊豆が好き
ぼくはスキューバダイビングが好きで、月に少なくとも2回以上は伊豆に潜りに行きます。かれこれ30年以上そんな暮らしを続けています。
ぼくは海辺に住んでいて、自分の家のそばの海でも潜れるんですが、やっぱり伊豆がいいなあ、と思って通っています。
それには理由がありまして、ぼくがPADIのオープンウォーターのCカードをとったのが東伊豆の赤沢なんです。そこから始まってDM(Dive Masterというランクがあるんです。一応プロとして活動できます。)をとるまでずっと東伊豆に通っていたからです。ちょうど大学生から社会人になってしばらく経つまで、毎週のように東伊豆に通っていました。
DMをとり終わって、自分で好きな海で潜るようになっても、やはり伊豆比率というか、ぼくが行くダイビングポイントの伊豆のシェアは高い状態が続いています。
伊豆は地形が面白いですし、ポイントによっては、伊豆七島並に魚影の濃いところがあります。それになにより、ぼくの中に伊豆の風景が刷り込まれてしまったというか、第2の故郷化してしまったといいますか、しばらく伊豆に行かないと、なんとなく寂しいというか、伊豆の風景を見るとホッするというか、いわゆる伊豆中毒というんでしょうか、そんな感じで、月に2回くらいは伊豆に行かないと落ち着かない身体になってしまいました。
もちろん沖縄や海外にもチャンスがあれば行きます。行ったら行ったで、そちらの海の方が圧倒的にきれいなんですが、沖縄や海外に行くのって、1週間以上の休みがとれないと行った甲斐がないといいますか、割に合わないですし、旅費も高くつきます。ぼくにとっては、年に1度か数年に1度のハレのダイビングです。日常のダイビングはやはり伊豆なんですね。
ダイビングコンピュータの電池には注意した方がいいですよ
スキューバダイビングにおいて、ダイビングコンピュータは必須の物になりました。
そのダイコンなんですが、ぼくはこれまで10年以上前(細かい年数は忘れてしまうくらい以前です)に買った電池式のダイコンを使っていました。
で、このダイコン、2〜3年に一度くらいのペースで電池交換をしなければならなかったんです。それも自分では交換できないので、メーカーの日本代理店に送って電池交換をしていました。送料と電池交換費用込みで、8000円くらいしていたんです。
それに懲りてというか、これまで使っていたダイコンがついに壊れてしまったので、新しいダイコンを買いました。そのダイコンはガーミン(GARMIN)のDESCENT MK2iという機種で、電池は充電式です。これであの高価で面倒くさい電池交換から解放されるなあと嬉しくなりました。
よくよく調べてみると、今のダイコンはたいてい充電式か、太陽電池で自動で充電するものが多いんですね。やっぱりどんどん便利になっていますね。
そのダイコンの電池なんですが、以前の古いダイコンを使っていたときは、ダイビングに行く前に水に入れて、スイッチが入るか、操作してみて問題なく動作するか、確認していました。
そのときは問題なく動作していたんですが、いざ海に入るとブラックアウトしてしまいました。浮上後に確認したら、電池切れでした。ダイビング前にチェックして問題なく動作していたんですが、ダイコンというのは潜水してから、演算などで電力を使うので、そのときに本当に電池が十分にあるかわかるということだったのです。
大学時代の友人とスキューバダイビングを続けられる喜び
ぼくは大学生の頃にスキューバダイビングを始めて、今まで続けています。途中、子育てや仕事が忙しかった時期は、年に1本も潜らないときもありましたが、とりあえず、止めずに続けています。
ぼくがスキューバダイビングを続けているのは、潜ることが楽しいからですが、それ以外にも理由があります。
ぼくには大学時代から一緒に潜っているダイビング友達がいて、彼もスキューバダイビングを続けているので、予定を合わせて年に何度か一緒にダイブトリップに行きます。
旧知の親しい友達と、若い頃から続けているダイビングをしていると、自分が大学生の頃に戻ったような気分になれます。それがぼくがスキューバダイビングを続けている大きな理由です。
お互いに歳をとったとはいえ、学生時代のようなバカ話と、学生時代の思い出と、これまであったおバカな思い出を語りあうのは楽しいものです。
潜るときも、お互いあうんの呼吸で、何もいわなくてもサポートし合えるので、安心ということもありますし、以心伝心の他人がいるということ自体が嬉しいんです。
ぼくには、何かを始めるまではいろいろと考えてすぐには始めないんですが、一度始めるとグッとのめり込んで、ずっと続けるという特徴があります。
友達については、数は少ないんですが、一度仲良くなるとずっと付き合い続けるという特徴があります。
おそらくこの両方の特徴が典型的に表れているのが、大学時代の友とのスキューバダイビングなんだと思います。
歳によってスキューバダイビングの楽しみ方が変わってきた気がします
ぼくはスキューバダイビングをします。地元でも潜りますが、伊豆半島や伊豆諸島に行くことが多いです。そしてたまに沖縄の離島とか海外に行ったりします。頻度としては月4日くらいでしょうか…隔週で土日に行くというペースです。
歳をとった今となっては、それくらいの頻度が体力的にちょうどいい感じです。
ぼくがスキューバダイビングを始めたのは20歳の頃でした。その頃はダイビングが楽しくて、いくらでも潜りたかったんです。ただ大学生でお金がなかったので、バイトをして、ダイビングに行くお金が貯まると潜りに行ってました。
社会人になると金銭面で余裕ができたので、ほぼ毎週、伊豆半島や伊豆諸島にダイビングに行っていました。1日に3本とか4本とか潜っていました。とにかく、たくさん潜りたかったんですね。体力もまだまだありましたからね。
今でも覚えていますが、金曜日の夜、仕事を早々に終わらせて、竹芝桟橋に向い船(当時は「たちばな丸」だったかな?)に乗って三宅島に行ったものです。帰りは日曜日に三宅島を昼過ぎに船に乗って、竹芝に7時か8時に着いて、それから自宅に帰っていました。
その後、結婚して子どもができた頃は、しばらくスキューバダイビングから遠ざかっていました。家族と長い時間一緒にいたかったのと、子育てでダイビングどころではなかったんです。
子どもも大きくなって、子育てでぼくの出る幕はなくなってきたので、またダイビングを再開しました。40代の頃です。
今は、1日に3本とか4本といった、本数を追いかけるような潜り方はしなくなりました。それよりもダイビングの行き帰りに立ち寄る食事を何にしようとか、お昼ご飯においしいものを食べたいなとか、ダイビング後に入る温泉をどこにしようかとか、アフターダイブでのグループのみんなとの会話とか、そういうもの全般を楽しみにしています。
ダイビング器材のヒヤリ・ハットをまとめてみました
スキューバーダイビングって、油断していると事故に結びつくスポーツだといえると思います。いろいろな事故があって、それは海上保安庁のレポートやDANの事故分析などで知ることができます。本や雑紙でも特集があったりして、事故に遭わないためにも知識として知っておいた方がいいでしょう。
今回はスキューバーダイビングで、器材の準備とかメンテの面で、ぼくが体験した、あるいはぼくが見かけた「危なかった。もう少しで事故になるところだった」といういわゆるヒヤリ・ハット事例をまとめてみたいと思います。器材の面に限定したのは、数が多すぎるからで、気象や天候やダイビングスキルまで含めると、ちょっと書く気力が続きそうもないくらいの数になります。それらは追々書いてみたいと思います。
▼BCDの給気・排気口のバルブの締めがゆるかった
○状況
BCをオーバーホールに出した後、何のチェックもせず、そのままパッキングをしてダイビング当日になりました。何も気がつかずダイビングをしたのですが、BCにエアを入れても浮力が確保できないのです。
おっかしいなあと思いました。BC関係のトラブルが思い浮かびました。
チームとの距離があまり離れないようにしつつ、深場に行かず、下が抜けていない岩場や砂地を選んで潜りました。
こういうときの対処手順はなんだっけなあと考えたのです。不思議にパニックにはなりませんでした。
・浮力がこれ以上なくなったら、ガイドを呼んで、浮力を分けてもらおう。
・ウェイトを外す。
・先に浮上する。
結局、それからチーム全体が浅場をたどりながら、地形づたいに浮上したので、事なきを得たのです。
○原因
原因は、BCの給気・排気ホースのBCとの接続部分(左肩のところですね)のネジになっているところが緩んでいたのです。すごく単純なトラブル。なのでエアがそこから抜けるし、水も入るしという状態になっていました。BCが浮力確保の道具ではなく、逆にウェイトになっていたのです。
大きなトラブルにならなかったのは、ビーチダイブで水底伝いに潜るダイビングプランであったこと、プランの最大深度が15m程度でそれほど深くなかったことです。
○防止策
防止策としては、
・ダイビング前にBCの給気・排気バルブのネジの締まり具合をチェックする。
・BCにエアを入れて空気の漏れがないか確認する。
・その2つをダイビング前の器材のチェックリストに追加する。
というものです。
ダイビング前のチェックはやはり大切です。
▼マスクフレームの割れ
○状況
IOPのダイビングで一本潜った後、浮上して、2本目の準備としてタンクを付け替えて、器材をまとめて水面休息していました。2本目は昼メシを喰ってからエントリーというよくあるパターン。
2本目も普通に準備して潜りました。IOPのビーチエントリーで、浅場をぐるっと一周するプランです。
潜行して水底に着いた後、マスクに水が入っているなあと思い、普通にマスククリア。でもまた水が入ってくるので、マスククリア。髪の毛がかんでいるかなー?(ぼくは短髪)と思い、額のあたりをチェックしても、まだ水が入ってきます。おっかしいなあと思い、マスクを一旦全部外し、もう一度装着しました。それでも水が入ってきます。
そうやってマスククリアを繰り返しつつダイビングを終えました。
陸でマスクを確認するとマンティスのフレーム部分のプラスチックにヒビが入っていました。
昨日パッキングしたときにも、1本目開始時に器材をチェックしたときにも異常には気がつきませんでした。フレームは2年ほど前に度付きレンズに替えたときに一緒に交換しました。
○原因
フレームの劣化か、ぼくの使い方が荒っぽかったのか、あるいは水面休息中に誰かに踏まれたのか、原因はわかりません。ぼくは長年マンティスのマスクを使っていてこういうことは初めてなので、よほど強い力が加わったんではないかと思います。IOPのダイビングの前の直近のダイビングで、飛行機や船などで移動するとか宅配便で器材を送ることはなかったので、輸送中に手荒に扱われたということも考えにくいです。
○防止策
原因が特定できないのですが、防止策はあると思っています。
ひとつはダイビング前の器材チェックでマスクもちゃんと見るということ。器材チェックはどうしてもレギュレーターとかBCDのチェックを優先しがちですが、マスクのチェックも大切だと思いました。
もうひとつはダイビングバッグをそれまでのメッシュバッグからハードケースにすることにしました。そしてマスクは別のプラスチックケースに入れることにしました。
三つ目は水面休息中にマスクも含め大切な壊れそうなものは置きっ放しにしないようにしました。特にIOPとか大瀬崎のようなダイバーが多いポイントは要注意だと思います。
人のせいにするのはよくないと思いますが、誰かに踏まれたんじゃないかなあーなんて気がしています。
▼マスクストラップの切れ
○状況
これはぼくの経験ではなく、ぼくの友人と一緒に潜ったときに、友人に起きたことです。八丈島で潜ったとき、友人が島に到着して最初のダイブで、器材の準備をしているときにマスクのストラップが切れました。
ダイビングショップでレンタルのマスクを借りて潜って事なきを得ましたが、あれが水中で起きていたらちょっとしたトラブルになっていたと思います。
○原因
友人のマスクは10年以上は使っていたそうなので、ストラップの劣化だと思います。
○防止策
「マスクのストラップって切れるんだ」って思いました。いい経験させてもらいました。
当たり前ですが、マスクもやはり経年劣化します。先ほどのフレームが割れるというトラブルもあるので、定期的(5年?10年?ぼくの感覚では10年はもつんじゃないかと思います)に更新したり、メンテする方がいいんだと思います。
▼フィンのストラップの切れ
○状況
これもぼくの身に起きたことではなく、ぼくと同じチームの人に起きたことを目撃しました。どこか忘れましたが伊豆のビーチダイブでのことです。女性でダイビング経験があまりない方のようでした。器材はフルレンタルでした。
で、潜り始めて10分ほどしてその女性のフィンが脱げてしまったのです。脱げたフィンをたまたまぼくがキャッチ。女性は落ち着いていたようなので、そのまま止まっているようにサインを出し、ガイドを呼びました。
ガイドが自分のフィンを女性のフィンと交換し、ガイドは片足フィンでダイビングを続けました。脱げたフィンはダイビング中ガイドがずっと持っていました。
陸に上がって確認するとフィンのストラップが切れていました。
○原因
フィンのストラップの劣化だと思います。
○防止策
第一にレンタル器材は要注意ということかもしれませんが、ぼくは自分の器材で潜りますから、この事例から学ぶことは、ストラップも劣化するので、チェックして定期的に交換した方がいいということです。
定期的といいつつそのスパンがどの程度か難しいですが、5年ごと・100~150本ごとくらいかなーなんて直感で思います。メーカーの取説にかいてあるのかな?
大雑把にいってプラスチックのフィンの場合5年程度でヘタりますから、そのくらいの間隔でフィンごと更新した方がいいかもしれません。
このダイビングの後、早速、自分のフィンの予備のストラップを買いました。それ以後、ダイビングに行く時は予備のストラップを持っていくようにしています。
あと少し想定を広げて考えると、旅先のダイビングで同じ事が起きたとして、フィンは特殊なメーカーよりも普及しているものを使った方が、現地でストラップの部品を手に入れやすいということはいえそうです。
ちなみに自分の備忘もかねて、ぼくがダイビングに行くときに持っていくようにしているメンテグッズをリストにしておきたいと思います。
・フィンのストラップの予備
・1stのポートに合う六角レンチとスパナ
・ダクトテープ(たいていのものが接着できて応急修理に便利)
・タンク用のOリング
・よくあるアーミーナイフ(ナイフとかはさみとかドライバーを使います)
・風でも消えないようになっているライター
・セイリング用の3mm経くらいのロープを1mくらい
▼コンソールと高圧ホースの接続部分からのエア漏れ
○状況
これもぼくの身に起きたことではなく、友人がそうなったときに一緒に潜ってたんです。
しかし20年もスキューバーダイビングをやっているといろいろ経験するものですね。
長く使っていた器材らしく15年くらいは経っていたそうです。よくある残圧計と深度計とコンパスがひとつになっているコンソール。それと高圧ホースの接続部分からエアが漏れていました。
八丈島のナズマドのビーチダイビングでだったと思います。潜り始めてすぐに、バディであるぼくがエア漏れに気がつきました。ナズマドでしかも潮が流れている様子だったので、無理をせず、すぐに引き返しました。
高圧ホース側でエアが漏れるとあっという間にエアがなくなります。
すぐに引き返したのに、陸に上がって残圧を確認したときには30くらいでした。
○原因
器材の経年劣化と考えていいと思います。
○防止策
器材のチェックはきちんとやるべきだということ。そして器材、特に高圧側(1stステージとゲージですね)は、ちょっと早めに器材を更新した方がいいのだということを教訓として学びました。高圧側のトラブルは、タンクのエアを短時間で空にしてしまう、対処するための時間が短い、応急処置が難しいという点で、重大だと思いました。
また、器材のチェックをしていても潜ってみないと異常がわからないこともあると思いますので、久しぶりのダイビングの1本目にチェックダイブをするというのは、よくいわれていることではありますが、やはり大切なんでしょう。
▼1stステージからのエア漏れ
○状況
これはぼくが経験したことです。1stステージからエア漏れがしていました。潜ってからガイドが教えてくれました。潜ってしまうと1stは自分では目視できないので、異常に気づくのに時間がかかりました。
このときもビーチダイブでしたので、すぐに引き返しました。
○原因
ぼくのミスです。ドライからウェットに切り替えた最初のダイビングでした。ドライに給気するホースを外して、1stのポートをふさぐわけですが、ふさぐ際、ねじ込みが甘かったためエアが漏れていたのです。
○防止策
1stステージをいじるときには、念入りに作業をして、作業が終わったらもう一度チェックした方がいいですね。それから念のためポートをふさぐネジのOリングは年に1回程度は交換することにしました。
スキューバダイビングに出発するときのワクワク感
スキューバダイビングを始めてもう30年以上経ちますが、スキューバダイビングに出発するときのワクワク感というのは、すごいものがあります。
たぶんゴルフ好きな人が、嬉々として雨の日の早朝から出発するのと、似ているのかもしれません。
自分でもよく飽きないなあと不思議に思います。
スキューバダイビングに行くといっても、パターンとしては、海外に行くときと、国内の離れた場所〜ぼくの場合圧倒的に沖縄方面が多いわけですが〜に行くときと、国内の割と近場の島〜早い話伊豆七島のどこかです〜に行くときと、国内の近場に〜ぼくの場合伊豆半島ですが〜行くときで、どのパターンでもワクワクしてしまいます。
海外に行くときは成田空港へ向かうあたりからワクワクしますし、沖縄方面に行くときは羽田空港に向かうあたりからワクワクしますし、伊豆七島の場合、竹芝桟橋へ向かう途上で、というか浜松町駅を降りたあたりワクワクしますし、伊豆半島の場合、車を運転していてワクワクします。
どれがよりワクワクするということではなく、それぞれ別のよいワクワク感があります。
といいつつ、実はダイビングの出発日が近づいて、荷造りしているあたりからワクワクしているんです。
大学生の頃、スキューバダイビングの講習を受けたことについて
ぼくはスキューバダイビングをします。
スキューバダイビングのCカード(認定証みたいなものです。法的な資格ではありません。)取得のための講習を受けたのは、かれこれ30年以上前になります(いやー、月日が流れるのは本当に速いものですね…)。それは大学生のときでした。
スキューバダイビングをしてみたいと思ったのは、確か小学生の高学年くらいの頃だったと思います。その頃、テレビで水中の景観を流す番組をよく目にするようになったと記憶しています。撮影機材が充実して、水中の動画が撮れるようになったんでしょう。それまでは、水中の映像というのはあまり見なかったような気がします。
たぶんモルディブあたりのサンゴ礁の水中景観を映したテレビ番組を見て、「水中ってこんなに綺麗なのか!」「自分もこんな景色を見てみたい!」「自分もこの海に入りたい!」と思ったのがきっかけです。
もともと海も、泳ぐのも好きでしたが、水中への憧れというのは、この水中映像によるものだったのです。
ただその頃はお金もないし、ぼくの住んでいるあたりにはスキューバダイビングの講習をやっているところがなく、親も遊んでないで勉強しろという感じだったので、とりあえず大学に入るまでは、スキューバダイビングCカード取得は保留することにしました。
大学進学と共に上京したんですが、東京にはスキューバダイビングの講習をしている店は結構たくさんありました。時代としても、ぼくが高校生くらいのときにスキューバダイビングブームが起きていて、Cカードを取るのはわりとポピュラーなことになっていました。
いろいろ探したんですが、当時オープンウォーターの講習を受けるために軽器材の購入が条件という店が多かったんです(中には重器材の購入も条件という店もありました。スキューバダイビングバブルで強気な店が多かった時代でした)。お金もないし、器材のことなど、まだ何もわからないのに、店のいいなりで買うのは嫌だなと思ったので、軽器材を買わなくても講習を受けられる店を探しました。それが今はもう閉店してしまった東京ダイバーズという店でした。PADIの日本で第一号店というのもいいなと思いました。オーナーの椎名勝巳さんもとても魅力的な人でした。
そこでCカードを取るために必要な金額を聞いて、そのためにバイトを入れまくって、お金をためて、講習受講に至ったのです。貧乏学生だったので、スキューバダイビングをやるというのは結構贅沢なことでしたが、海に潜りたい、スキューバダイビングをしてみたいという気持ちを優先させて、衣食住はかなり倹約しました。
講習は学科も実技もすごく楽しかったのを記憶しています。学科は海のこと、スキューバダイビングの技術のこと、器材のこと、減圧症のしくみなど、どれも興味深くて、すぐにPADIの補助教材のエンサイクロペディアを買って、自分でさらにいろいろ調べました。今でもエンサイクロペディアはときどき引っ張り出しては、パラパラ読んでいます。
実技はすべてのプロセスが楽しかったんですが、もともと泳ぐのが好きだったので、ハードルが低く感じられたのでしょう。プールで泳いだり、海で素潜りするのと違い、スキューバダイビングでは海中で長い時間じっと魚や海を観察できるのが新鮮でした。水中では自分の呼吸音以外の音は聞こえなくて、シンとした気持ちになったのを覚えています(今でもぼくは潜ると気持ちが静まります。テンションが上がるというようりも、落ち着くという感じです。気持ちが外に向くというよりも内に向く感じです。何かしら自分の気持ちの奥底を覗いているような気持ちになります)。
オープンウォーターのCカードを取った後は、バイト代が貯まる度にスキューバダイビングに行ってました。社会人になったら、給料のかなりの部分をスキューバダイビングに充てていました。そしてアドバンス、レスキューと、どんどん講習を受けていって、結局ダイブマスターまで講習を受けました。
海で潜って、珍しい魚を見たり、魚の生態を知ることも楽しいんですが、スキューバダイビングの技術的なことを学ぶのも、ぼくにとっては知的好奇心を刺激される楽しみだったのです。それがダイブマスターまで受講した動機でした。ぼくは小型船舶免許も持っているんですが、それも海に関する知識を知ることが喜びなんです。
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