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ぼくのパドル遍歴に基づくパドルごとの特徴




 カヤックやカヌーをやる方ならご存知でしょう。
 今回はパドルの話です。
 パドルはリバーカヤックやシーカヤックで違います。
 ぼくはシーカヤックしかやらないので、シーカヤックのパドルに限って書きたいと思います。
 って前置きをしなければいけないほど、パドルには種類があって、リバーカヤックのパドルは、それはそれでひとつのカテゴリを形成しています。
 そもそもパドルとは…とか書き出すと長くなるし、他でも多くの方が書いていらっしゃることもあり、雑誌でも特集記事が組まれたりしているので、実際ぼくが使ったことがあるパドルの感想を中心に書いてみたいのです。
 シーカヤックを始めた頃は、よくわからなくて、シーカヤックを買った時にオマケでついてきたパドルを使っていました。スチール製の、角度調節ができない、2分割で、ストレートの、ブレードの大きさは中くらいで、ブレードの向きや形状は普通の、長さが220cmパドルでした。
 今思えばよくあんな重いパドルで何キロも漕いでいたなあ、すげえなオレ、って自画自賛風になっちゃうんですが、まあここで出てきたキーワードは「スチール」「角度調節」「2分割」「ストレート」「ブレードの大きさ」「ブレードの向きや形状」「長さ」です。これらの組み合わせでかなりの数のバリエーションが生まれます。
 次に買ったのはMarsyas(マーシャス)のグラスファイバーの角度調節ができるストレートのブレードの大きさが普通でブレードの向きや形状も普通の長さが220cmのパドルです。
 これは初心者向け定番パドルという位置づけで、クセがなく、多くの人に向いていて、値段も1万数千円程度です。
 このパドルを使って感じたのは、グラスファイバーというのはスチールに比べてずいぶん軽いな、そして軽さというのはすごく大切だなということです。そしてもうひとつ、ブレードの角度調節ができるというのは、パドリングしやすいなということです。
 ぼくが買ったマーシャスのパドルはブレードの角度が60度と-90度と0度(一直線ですね)の角度調節ができるのですが、60度にするとパドリングがすごく楽になることを知りました。
 なぜかというと身体全体の動きを説明しなければならず、言葉ではすべてを説明しづらいのですが、パドリングするときというのは、腕自体をいくつもの方向に複雑にひねったり、伸ばしたり、縮めたりする動作をします。その動きのひとつとしてパドルのブレードを入水させるときに、ブレード面が水をキャッチしやすい角度にひねるという動作が発生するのです。パドルの角度を調節することでこのひねりの動作が少なくて済むので楽になるということです。
 話が込み入ってきましたが、ぼくがこの初めてのパドルの買い替えでパドルの大切さに気づいたということをお伝えしたいのです。
 で、調子に乗ったぼくは、またしばらくして次のパドルを買いました。Werner Paddle(ワーナー)のCamano(カマノ)というパドルです。 
 このパドルはFRPで細かく角度調節ができるストレートのブレードの大きさが普通でブレードの向きや形状も普通の長さが230cmのパドルです。
 先ほどのマーシャスにしろ、ワーナーのカマノにしろ、シーカヤッカーにとっては、定番のパドルといえるもので、あまり極端な買い物をしないぼくの性格が出ているような気がします。
 ワーナーのパドルを使って気がついたのは、ぼくが好きなブレードの角度は30度から45度くらいだということで、マーシャスだと角度がつきすぎるんですね。角度調節は小刻みにできた方が、よりその使い手に合うということがわかりました。
 もうひとつわかったことはパドルの長さが230cmで、マーシャスよりも10cm長いのですが、こちらの方が漕ぎやすいということです。シーカヤックの艇の横幅や自分の体格なども関係しているのでしょう。より横幅の広い艇ほどパドルも長い方がいいようです。また、座高が高い人(つまりカヤックに座ったときの腕の海面からの高さが高い人)ほど長さは長い方がいいです。
 じゃあ、艇の幅がどのくらいだと220cmで、どのくらいだと230cmがいいのか、座高がどれくらいだとどっちがいいのかは難しいところですが、たとえばシットオンカヤックくらいの横幅であれば230cmのほうがいいと思います。座高はおそらく90cm以上、身長が170cm以上の方ならだいたい座高が90cm以上あることが多いと思いますので、パドルの長さは230cmでいいと思います。もちろん220cmでいけないわけではありません。ですが、たとえば身長が160cmの女性が230cmのパドルは長いかなという気がします。
 さらにワーナーで気づいたことがありまして、パドルの太さが少し太いんですね。直径が23mm。ぼくとしては、このくらいの太さの方がしっくりきます。
 さてさて、長くなりますが、もう1本だけ印象的なパドルについて書きたいと思います。
 このパドルはカーボンで無段階で角度調節ができるベントシャフトで、ブレードの大きさが少し細身でブレードの向きや形状は普通の長さが220cm~227cmまで無段階で調節できるパドルです。
 このパドルを使ってわかったこと、それは、カーボンというのはさらに軽いということ、そして軽さの大切さを改めて感じたことです。素材の軽さは、スチール>FRP>カーボンという順で軽くなっていきます。そして軽いパドルを使うと重いパドルには戻れません。ただ、ぼくの場合、トレーニングのときにはわざと重いパドルと重い艇で漕いだりしますけど…
 そしてこのアクアマリンのムスタングで初めてベントシャフトを使ったのですが、ベントは漕ぎやすいということです。ベントはシャフトが真っ直ぐじゃなくて曲がっているんですが、これが漕ぎやすさに関係しているんですね。
 パドリングするときは、身体全体を使うと疲れずパワーも出ます。そのとき足に力を入れながら上半身全体をひねるように、パドルを押し出すようにすると疲れません。つまりパドリングのとき、水をキャッチしたブレードの側を引くんではなく、水から出ているブレード側を押すような、極端にいうとそういうイメージなんですね。
 そのときベントシャフトだと、シャフトと腕の角度が直角に近くなるので押し出しやすいんです。このことによって身体の無駄な動きがより少なくなり、より力を入れやすくなります。
 というわけで、これまでのぼくのパドル経験とそれによるパドルの特徴と良い点悪い点を書いてきました。
 現時点でのぼくの気持ちとしては、次に買うとしたらカーボンでベントシャフトのパドルを買うでしょう。
 あと試してみたいこととして、ぼくはブレードの形状をいつも定番の普通のものにしてきましたので、大きいもの、細身のもの、より水をキャッチしやすいものを試すだろうと思います。








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