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ちょっとしたストレスの積み重ねが日々のシアワセを形づくっているのかかもね…



 離島を旅するのが好きです。
 もちろん、青い空、広い海、豊かな自然に惹かれるというのはあるんですが、ぼくの心に訴えかけるのはもう少し違う何かです。
 離島を年に何度か旅をし続けてきて、ぼくは「離島的な何か」が好きなんだと気づきました。
 前にも書いたんですが、離島に1週間とか2週間とかいると、今住んでいる海辺の田舎の暮らしもストレスが多いと感じてしまいます。ましてや都会の暮らしなんてとてもできません。
 以前書いた記事もぜひご覧ください。


海という自然・小さなコミュニティ・幸せ…

離島の好きなところアレコレ

離島の旅で感じる、鍵をかけるという行為の奥にある心の負担
 たとえば離島の暮らしの何がストレスが少ないかというと次のようなことです。これを読んでいただければ、ぼくが「離島的な何か」と呼んでいるもののイメージが伝わるかもしれません。
【鍵をかけない】
 ぼくが行くような離島、たとえば母島とか多良間島とか阿嘉島とかの人口が多くても1000人台の島だと、家も車も鍵をかけません。慣れるまではとまどうんですが、慣れてしまうと鍵をかけたり開けたりするのって、いちいちというかけっこう面倒くさいことがわかります。
 それから鍵をかけるという行為は「もしかしたら盗られるかもしれない」とか「もしかしたら殺人鬼が入って来るかもしれない」ということを警戒しているわけで、そうした警戒心がないだけでもずいぶんストレスが減ります。
 その無意識的な警戒心があるかないかで、ストレスってずいぶん違います。
【行列待ちがない】
 なにせ人が少ないので、待つとか行列ができるということがありません。スーパー(というかなんでもある雑貨屋というのが多いですけど…)、町がやっている温泉、郵便局、道、どこも並んだり待ったりすることがありません。慣れてしまうと、行列のある生活に戻りたくなくなります。
【広いというか混雑していない】
 人が少なく人口密度が低いということは、土地にゆとりがあるということです。なので、たとえば駐車場のような空間があったとして、都会の駐車場のように白線で停める位置が指定されているのを離島では見たことがありません。
 車でコンビニに買い物とか病院に行くとか、ちょっとした用事のときに駐車場の白線に車を入れるのって結構面倒なのです。
 あるいはちょっと路肩に駐車するとクラクションを鳴らされたり、警察官に注意されたり、地元の人ににらまれたりします。
 これって、そのコミュニティの快適さを維持するのにルールを守らなければならないからそうなんているんだと思うんですが、そういう高めのハードルが必要なコミュニティ自体が、ぼくにとっては息苦しいのです。

 自分の住んでいる地域の暮らしでは当たり前だと思っていたんですが、離島で車に乗ると、駐車場っぽい土地に車を「ガッ」と入れて、帰るときは「ガッ」と出すだけなのです。
 そういうのに慣れてしまうと、都会の大規模スーパーとかショッピングモールとかの大型施設の狭めの白線にバックできちんと枠の中に車を入れるのって、「すごく神経質な行為」で「自分の健康で文化的な最低限度の生活を営む権利が侵された」気がしてきます。
 しかもとなりの高級車にドアをぶつけないように慎重に開けて、駐車券をレジで認証してもらうのを忘れないようにして、自分の車ってどこに停めたっけ?5階のE9だっけ?と迷わないようにして、店によっては入庫と出庫で渋滞ができてたりして、こんなことを考えると買い物に行くのがめんどくさくなります。みんなよくやりますよね。
【開けている】
 都会で暮らしている方がタワーマンションに住みたくなるのってわかる気がします。タワーマンションからの眺めはいいですもんね。ぼくはあの広い空間を見渡せる感じって好きです。
 でも、なぜタワーマンションに住まなきゃならないかというと、低いマンションとか一軒家だと他のビルが高いから視界が遮られるからじゃないでしょうか?
 ぼくが都会で苦手なのは空が狭くて息がつまりそうになることです。空が狭いというのは高いビルがぎっちり並んでいるから空が見えないんです。
 離島では、家はたいてい2階建てか平屋ですし、そんなに家が建て込んでいないのです。そういう場所は全体に空間が開けていて、空が広くて、陽の光が入るので明るく、風通しもいいのです。あの空間がノンビリした雰囲気に一役かっていると思います。
【誰が誰かわかる】
 離島で3日も滞在すると近所の人は顔を覚えてくれます。これはどういうことかというと、島の人は誰が誰かを認識して暮らしていて、そこに知らない顔の人間が入って来ると、「知らないヤツ」と認識するということです。で、3日もすると「あいつはあそこの宿に泊まっているダイビングに来ている旅行者で危害を及ぼすようなヤツではない」と認識するということだと思うんです。
 ぼくは誰が誰だかわかっている状況というのが好きです。それを息苦しいと感じる人もいるみたいですが…
 先日東京に住む友人の家(マンション)に遊びに行きましたが、両隣に住んでいる人はわかるらしいんですが、同じフロアに住んでいる人全部はわかならないといってました。ぼくはそういう生活環境ってちょっと苦手です。そしてちょっと恐くもあります。
【満員電車がない】
 みなさん満員電車は好きじゃないと思いますが、我慢して乗ってるわけですよね。離島では当然そんなのありません。離島の旅から帰ってきて、羽田から電車で我が家に帰るときに、混雑した電車に乗ってしまうと、心の芯から疲れてしまいます。あの疲れ具合というのは、何かしら人間のかなり大切な部分に悪い影響を及ぼすんじゃないかと思います。あのイヤな状態を経験しないですむだけでも離島とか田舎に住む価値があるように思えます。
【慌てない、ノンビリしている】
 「この仕事、あと30分でやっといて!」とか「あれまだなの? 急いで!」とか「おい速く行けよ」とか何かに急き立てられるのってイヤですよね。それって自分のペースが乱れるからイヤなんだと思うんです。日々自分のペースでゆったりノンビリ暮らせたら、それだけでストレスはだいぶ減るんじゃないでしょうか。
 こうしていろいろ小さなストレスを書き出してみました。書いているうちにこれって離島じゃなくて田舎でもそうだよね、いわゆる都会じゃなければいえることだよね、って思いました。
 小さなストレスですが、これが日々積み重なってそれが何十年と続くと、やっぱり人生違うよなーって思うのでした。
 ぼくがこの小さなストレスに気づいたのは、離島に2週間くらい旅したときです。それまでは自分の日々の生活にストレスがあるなんて気づきもしませんでした。だって、駐車場の白線の枠に停めるのって当たり前じゃないですか? でもそれって当たり前じゃないし、ストレスだったんです。この「自分が当たり前だと思っている」ってことが怖いですよね。













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