海の贈りものを受けとる場所
風の音に耳をすませば…
海にいると自然の現象に注意を払うようになります。
それはおそらく危険を察知して、自分の身を守るためにそうなるのでしょう。
これから天気が崩れるか、雨が降るか、風が強まるか、波が高まるんじゃないか、周囲に大きな船が近づいていないか、それらは海の上にいるととても大切なことだからです。
ただ自然の様子に敏感になることは、いいこともあります。
海を吹き渡る風の音や匂いに気づけたり、遠くの水面の動きで風の強さを察知できたりといった些細なことです。でも、それが喜びなのです。
大きな低気圧が近づいているときの、雲の色や湿気は独特なんです。そういうときって空気自体が重くなったように感じます。
船の揺れ方や波の音で水深がわかったりもします。
人の感覚というのは、なかなかすごいものだなと思います。
夕暮れに日が傾いて、海面に陽の光がきらめいているときに、サッと風が吹き抜けていく様子などは、身震いするほど美しいものです。感覚に意識を向けているから、きっとそうした美しさにも気づけるのでしょう。
どんどん変わっていく自然の瞬間瞬間に意識を向けると、普段何気なくやり過ごしていることがたくさんあることに思い至ります。
一方で、そんな瞬間の自然に意識を向けることに何の価値があるのかといわれてしまうと、まあ、ただシアワセを感じられるということなんですが…
自然の様子に意識を向けるというのは、別の効用もあります。
それは、その時その時に他のことを考えないということ。
忙しいとついつい次のこと次のことを考えがちだったりしませんか?
ぼくの場合、そんなペースで過ごす一日は、終わってみるとなんだかぐったりして、忙しかったけど何をやったのかハッキリしなかったりします。何かに追われて過ごしたような感覚があります。
自然の様子に意識を向ける時間を、そうですね30分もとると、時間を自分でグリップしているような感覚があって、気持ちが満たされます。ぼくはそういう時間があるとシアワセを感じられます。
自然の様子に意識を向けるというのは、また別の効用もあります。
それは心が癒されるということ…
よく自然に接することで癒されるとか、リフレッシュできるということを耳にします。科学的根拠がどうかは知りませんが、みなさん、当たり前のように、レジャーで自然の豊かなところに行ったりします。
きっと自然に接することで、人の心が癒されるということを、実感している人も多いのでしょう。
ぼくは、もちろん癒されます。自然に接することで安らかで、穏やかな気持ちになります。
そういった自然の様子を感じながら暮らしていけるのって、やっぱりシアワセなんだろうなと思います。
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