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わりと窒素のことを考えるんですが…




 窒素のことって考えますか?
 普段、普通の日常で…
 ぼくはどちらかというとワリと考える方なんじゃないかなあと思います。
 というのも、ぼくは気体の研究をしていて…というのはウソで、スキューバーダイビングをやるからです。
 スキューバーダイビングでは体内の窒素量が重要なんですね。
 ダイバーの方ならご存知のことですが…
 スキューバーダイビングをやるうえで重大なリスクのひとつは減圧症です。
 減圧症というのは、潜っている間に呼吸を通して血液をはじめ体内に蓄積された窒素が、浮上したときに膨張することで気泡となって、身体の様々な部位に現れることで、障害を引き起こす病気なんだと思います。少し違ってるかもしれないので、正確には検索してください。
 それで半身不随とかしびれとか関節の痛みとか皮膚の痛みとか、まあいろいろな症状があります。
 なので、スキューバーダイビングを安全に楽しもうとすると、窒素のことを考えざるを得ません。
 ここまではスキューバーダイビングのCカードを取るときの講習で教わる常識なんですが、ぼくがよくわからないのは、なぜ空気の中の窒素だけが悪さをするんだろうということです。講習では空気中の窒素の割合が一番高いからだと教わりました。そりゃそうだけど、残りの2割くらいの他の気体はまったく影響しないのかな?というのが長年の疑問です。
 このことの答えを知っている方がいらっしゃれば教えてください。教えてくださった方には、タモリ倶楽部オリジナル手ぬぐいを進呈…しませんけど。
 ぼくは中学生くらいの頃から、宇宙に行きたいとか海の中に潜りたいとか思っていました。大航海時代の本を読むとワクワクしてきたのを憶えています。今でもできるならば一番なりたいのは冒険家とか探検家です。残念ながら今は17世紀ではないので、われわれ人間の冒険のフロンティアは、宇宙とか海中などかなり限られてきているように思えます。
 それでぼくは海の中を選んだんですが、ぼくがレクリエーショナル・スキューバーダイビングを始めた1990年代前半から、状況は大きく変わっていません。ナイトロックス(Nitrox・エンリッチド・エアなどともいいます)でより深いダイビングができるようになったり、潜水時間が長くなったことはわりと大きな変化ですが…
 ぼくのイメージとしては、すごく多くの人(少なくとも富士山に登るくらいの人)が、まるで高尾山にピクニックに行くように気軽に海の中に潜れるようになるとか、スキューバーで深海に行けるとか、そういう世の中になるといいなあと思っているんですが、今のところそういう感じではありません。
 きっといつかそういう日が来るんだと思うんですが、ぼくが生きているうちはムリかなあ…とも思ったりします。




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