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人口密度の違いによる人の振る舞いの違いについての疑問



 ぼくは離島が好きです。それもできるだけ人口の少ない離島が好きです。
 以前、小笠原諸島の母島に1週間くらいダイビング旅行で滞在しましたが、なんともくつろいだ時間を過ごすことができました。母島の人口は500人以下です。集落はひとつしかなくて、港のそばにほとんどの人が暮らしています。スーパー(というか雑貨屋ですね、あれは…)は1軒、漁協がやっている店が1軒あります。そんな島に1週間も居ると、島の人もぼくの顔を覚えてくれて、あいさつしたり、話しかけてくれたりしました。なんだか故郷に帰ってきたような居心地のよさを味わったのでした。
 ぼくは以前から不思議に思っていることがありまして、人は他人が少ないところでは、その人に厚く接するのに、他人が多いところでは、ほぼ人として認識していないくらい軽く捉えているなあということです。
 それはたとえば母島の通りで人とすれ違うと、あいさつしたり、会釈したり、時には立ち話したりしますが、澁谷のセンター街を歩いていたりすると「人が多いなあー、うっとーしいんだよ」と、愚痴ったり、ときには肩がぶつかったりして、喧嘩になったりします。
 一体この差はなんなのか? 長年疑問だったんです。
 同じ人間がすれ違うだけなのに、どうしてこんなに態度が違うんでしょうか?
 ぼくが自分で勝手に考えた理屈はこういうものです。
「人はなんでもそうですが、たくさんあるものは軽視し、少ないものを珍重する習性があるのではないか。」
「人は人口密度が高いと、他者に対して、無関心になるか、あるいは状況によっては攻撃的になるのではないか。」
 この理屈は当然ですが科学的なものではないですし、ぼく個人が勝手に思っているだけなんですが、ちゃんとした理屈をご存知の方は教えてください。
 ぼくとしては断然人口密度が低いコミュニティの方が好きですし、生きやすいと感じます。そんなぼくが東京の会社に勤めているのは、なんとも皮肉なことですが、なんとなくそうなってしまって、家族ができてからは安易に生き方を変えることもできなくて、結果的に現在にいたる、という感じです。
 おそらく生きやすいコミュニティの規模というのは、人によって違うんでしょうね。

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