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昔の湘南の輝き

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 まわりの海遊び仲間達と話していると(みんな40代)共通している思いがあるのに気がつきます。
 みんな幼い頃からある雰囲気への憧れがあったということ。
 ある雰囲気っていうのが曖昧ですが、たとえば、ヨット、マリーナ、サーフィン、レトリバー、芝生の庭、海、そしてそういうものがある暮らし、そしてそれが象徴する豊かで幸せな暮らしです。

 ぼくの幼い頃は、まだアメリカ的なものがカッコ良かったのです。カリフォルニアやハワイが今のように近くありませんでした。たまにカリフォルニアに旅行に行った人が近くにいると「すごい」「いいなあ」という感じで、お土産のTシャツがすごくうれしかったのを覚えています。

 それと似たような感じ、あるいはそういう例が象徴する感情を、ぼくの周囲の友達も持っているようなのです。

 そのアメリカ的幸福の代わりとして湘南というのがありました。正確には代わりではないかもしれません。でもアメリカ的なものに対する憧れと湘南に対する憧れは、かなり重なる部分が多かったと思います。

 湘南の目映さというのは、鎌倉ホテル、逗子マリーナ、ヨット、パシフィックホテル、サーフィン、Surfside Village(サーフサイドヴィレッジ)、スキューバーダイビングといった、ちょっとハイソでオシャレなものが次から次へと出てくるところでしょうか。
 そしてやはりそういう生活を楽しむ人や、自由で豊かな暮らしへの憧れというものがありました。

 例をもっとあげましょう。大磯の別荘地、滄浪閣、茅ヶ崎のGODDESS、鎌倉や北鎌倉の家並み、披露山の高級住宅街、日影茶屋、葉山マリーナ、石原裕次郎、御用邸、宮家の別荘、シーボニアマリーナ、Watts、いろいろな時代がゴチャゴチャになっていますが、これほど有名なものが湘南と呼ばれる一帯に集中しているのです。
 ひとつの文化圏といっていいのではないでしょうか?
 しかもそれは東京や横浜や大阪や神戸のどことも違った文化なのです。

 今の湘南は残念ながら、東京・横浜のベッドタウンになってしまいました。昔のような別荘地ではなくなってしまったのです。
 湘南の輝きはおそらくピークを過ぎてしまったのだと思います。
 まるで日本経済がバブル期を頂点にピークアウトしたように…

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