海の贈りものを受けとる場所
「海辺で毎日をていねいに大切に暮らしたいな」と思い続けてきました。
海辺の暮らしの中で気づいたこと
海のすばらしさ・楽しさ
ウォータースポーツの楽しさ
などなどをご紹介できたらいいな。
ローカリズムはぼくの中にある…たぶん誰の中にも…
長年海遊びしていて、おもしろいなと感じるのはローカリズムです。
サーファーなんかは、世界中どこに行ってもローカル優先みたいな考え方があって、よそ者をかなり敵視するエリアがありますし、漁協のオッサンの中にも、港に入ると激怒する人もいます。
ウォータースポーツをしているとわりとそういう場面に出くわすことが多いのです。
ウォータースポーツをしているとわりとそういう場面に出くわすことが多いのです。
海遊びをすると自然のある田舎に行くからでしょうか?
ただ別に海遊びしなくても、国同士で対立があったり、栃木県と群馬県がお互いについていいあったり、隣同士の町内会の中が悪かったり、暮らすの中に仲のいいグループとそれと対立する別のグループがあったりと、ことほどさように、あるグループと他のグループが対立する構図というのは、すごくありふれたものです。
排他主義とかローカリズムとか派閥とか仲よしグループとか、どれもこれも根っこは同じだと思うんです。
で、おそらく世界中どこにいっても見かける、普遍的な人としての性質なんだろうってぼくは思います。
っていうか、魚でも鳥でもそういうのってありますけど…
人って、自分が管理する範囲というのを意識的にか無意識的にか、だいたい想定しているように思うのです。人の能力は有限で、すべてに注意を払うのが難しいからそうするんじゃないかなあ。管理する範囲というのは、空間的な広さだったり、人的な繋がりだったりといろいろな現れ方をしてそうです。
そしてその管理する範囲を、安全に、自分がコントロールできるように、ちゃんとしておきたい気持ちが強い性質の人、というのは当然いるわけです。そういう人は、自分の意識の届く範囲は、安全で居心地がいいようにしておきたいんですよね。だから自分の居場所を作ったり、ルールを作ったり、整理整頓したり、掃除したり、仲良くしたり、優しくしたりするわけですね。そうするとその管理する範囲に影響を及ぼすものに対して警戒心に近いものが働くんじゃないでしょうか?
そして外部に対する警戒心というのは、本能的なものなのでしょう。自分が生存したい、安全でいたいという欲求とセットなはずなので、かなり強い本能だと推測します。
おそらくなんだかんだいっても、動物というのは弱肉強食です。外敵が存在します。外敵がいる以上、戦わなきゃいけなし、防衛しなきゃいけない。いくら自分が平和主義者だといったって、サバンナで丸腰でいれば、ライオンとかトラとかに喰われちゃいますしね。人間社会だって平和だとか法の下の秩序だとかいっても、戦争はなくなりませんし、いざ戦争になればどうなるかは、歴史に多すぎるほどの事例があります。これはどうしようもないですよね。
つまりローカリズムって、かなり努めて意識して、なくそうとしないとなくならないだろうというのがぼくの考えです。どちらかというとローカリズムの発露ってすごく素直なことです。でも、一般的な社会ではそうした本能むき出しの行動ってみっともないとされますね。ちょっと気をつけてお上品に振る舞わないとね。気をつけよっと。
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