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放浪したい欲求と人生の不思議…



 これまで何度も海旅をしてきました。恋人と妻と家族と、そして仲間と…
 ぼくは海が好きで、海旅というだけでゴキゲンなんですが、それぞれに楽しい思い出があります。
 やはり誰かと一緒に行く旅というのは楽しいものです。
 中でもぼくと同じくらい海が好きで、ウォータースポーツができる仲間と一緒に行く海旅は格別です。ウォータースポーツを通じてある程度共通認識がありますから、余計なことを話さなくても気持ちややりたいことが通じるのがいいですね。
 でも、それでもぼくは独りの海旅の楽しさについても大切にしたいと思うのです。
 独り海旅の楽しさは、誰かと行く海旅とは違った楽しさがあります。
 自分の好きなようにできます。
 好きなところへ行けます。そこにずっと居続けることもできます。
 好きなように時間を使えます。
 話さなくてもいいです。
 いくら考えごとをしていてもいいのです。
 計画を勝手に変えることができます。
 というわけで、ときどき無性に独りで海旅に行きたくなるぼくです。できれば1週間とか1ヶ月とか半年とかそういう長さで、海辺を旅したいと思います。行きたいところへ、計画もなしに旅したいのです。

 世に放浪癖という言葉がありますが、ぼくの中にはそういう性向が多少はあるような気がします。寅さんほど強くはないにせよ、時折何かのタイミングで、海辺を放浪したいという気持ちが顔をのぞかせます。そういう気持ちが一旦表面化するとその衝動というのは強くて、抑えるのに苦労します。独りで好きなように好きなところを旅し続けたくてどうしようもなくなるほどです。

 海が好きだという気持ちと旅をしたいという気持ちと放浪したいという気持ちが必ずセットで存在するのかわかりません。ぼくの海遊び仲間を見ていると、どうやらそれは別物のようです。ただぼくの中には、海が好きだという気持ちと放浪したいという気持ちはセットで存在しています。そして旅をしたいという気持ちは放浪したいという気持ちと同じなのです。そして旅をしたい=放浪したいだからこそ、独りで旅をしたいという欲求になるようなのです。

 こんな自分が、なんとか人並みに働き、家族もいるわけですが、これは本当は自分の人生ではないんじゃないかとときどき思います。本当の自分は今頃、ミクロネシアの小島を旅しているのではないかと思います。夜、Suzanne VegaのCDを聴きながらウイスキーを飲んでいるときによくそういうことを考えます。
 海好きな放浪癖を抑えて、よくぞ普通の暮らしをしているものだと、自分のこれまでを振り返ったりします。なぜぼくは、強い放浪衝動を抑えて、いわゆる人並みといわれるような暮らしをし続けられるのでしょうか?
 答えはでません。
 そして、ぼくはこの先、どこへ行くのだろうか、どんな人生を過ごすのだろうか考えたりします。
 人生とはまったく不思議なものです。









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