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サンゴが豊かな海であること・あるいは人の暮らし方について

sango.jpg


 ダイバーの端くれとして気になるのがサンゴの状態です。
 サンゴが元気な海というのは、さまざまな面で健全で、その他の海洋生物も豊かであろう事が推測されます。 
 サンゴが傷んでくるということは、その地域の海洋状態がなにかしら異変が起きていると、個人的には考えています。

 20年以上前から定期的に沖縄へ潜りにいってますが、昔は慶良間諸島に行けばサンゴがありました。生い茂るというほどではありませんが…
 石垣や宮古やその周辺の離島に行くと、生い茂るといってもいいほど一面がサンゴでした。

 サンゴが元気な海というのはなんともいえない美しさです。海が生き生きとしている感じがします。こちらまで元気になるような気がします。自然が豊かであることが、ぼくに与える喜びというのは、とても大きいものなんですね。

 それから年々、沖縄では死んだサンゴが目に付くようになり、90年代後半の白化現象、オニヒトデの食害、土地開発などいろいろな理由により、サンゴが激減しました。

 サンゴが死んだ海中の風景というのは、白い砂漠のような、殺伐とした印象です。骨を砕いて敷き詰めたような、寂しい-あえていえば不吉な-風景だと、ぼくは感じました。

 サンゴが減少した理由はいろいろいわれています。それに対し、オニヒトデの駆除やサンゴの養殖(というのかな?)など様々な対策がなされているようです。
 サンゴマップ実行委員会による「みんなでつくるサンゴマップ」という取り組みもなされています。

 ここ数年は以前よりも持ち直している印象がありますが、20年以上前まで戻っているとはとてもいえません。

 原因が様々で、特定されていないものもあり、あるいは地球規模で起きていることもあるかもしれず、決め手となる有効な対策というのは難しいかもしれません。

 でも、なんらかの取り組みが必要であろうという直感はあります。
 サンゴが元気な海が存在し続けるということは、単にそれが大切だというより、おそらく人間が地球で長く暮らしていけることと密接に関係がありそうで、そういう意味で、人間の暮らし方の見直しを含めた取り組みが必要なのかなと思います。

 もしかして将来「なぜ昔の人は自然を損なってまで、開発とか経済成長ばかりいっていたの?」なんていう時代が来るかもしれません。


ご参考ホームページ

○WWFサンゴ礁保護研究センター

○CORAL NETWORK





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