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シーカヤックで沖縄から宮崎まで、その勇気とタフさに感動します。杉 健志郎 『水平線を超えろ』



『水平線を超えろ』 杉 健志郎  (東洋出版)
 シーカヤックをやるぼくとしては、こうした航海本は好きで、目にすると読むようにしています。どの本でも感じるんですが、よくそんな航海をするよなあ、ということです。その勇気に感心させられます。
 当然ですが、海況が荒れていればとても危険ですし、出航の際に海が荒れていなくても漕いでいるときに荒れることもよくあります。
 それから島を渡る航海も感心させられることです。島から島の距離が長井とその間陸地はないわけで、途中で海が荒れたり、器材が破損したり、体調を崩したら遭難につながりかねません。また、自分の航路をキチンと把握していないと目的の島に辿り着かないこともあり得ます。今はGPSがあるので、自分の現在位置を見失うことはあまりありませんが、海流に流されてしまうと大変です。
 杉さんの本を読んで感じたのは、杉さんがベーシックな器材だけで、沖縄から宮崎まで漕いでいることです。つまり島と島の間もGPSなしでコンパスだけです。GPSは調達するけれどもテストで水につけて壊れてしまいます。杉さんはどうするかというと、新しいGPSを調達することなく出航してしまいます。
 このあたりの思い切りのよさや器材に過度に頼らないところが杉さんの特徴のような気がします。
 ぼくが杉さんようにできるかと自問しながら読み進めるのですが、ぼくには無理だと思います。それは歳のせいというのもあるかもしれませんが、ぼくには勇気がありません。正直なところトカラ列島で黒潮を横断するのは恐いです。
 ぼくはやっぱり大したことがない人間なんだなとつくづく思います。
 それをやってします杉さんはじめ、多くのシーカヤッカーはすごいです。
 人の偉大さと己の小ささを改めて感じるのが、こうした冒険本のよくある読後感です。








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