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自然の豊かさと人口密度の低さで、人やコミュニティの雰囲気は変わる



 大学入学時に上京して、就職して、結婚して子供が生まれるまで、東京のわりと都心に住んでいました。
 一方で、ぼくは海好きで、しかも離島好きでもあって、年に何度か離島の旅をしていました。もちろん毎週末には海に出かけて、ウォータースポーツをしていました。
 東京での暮らしぶりと、離島旅で感じたことが、自分の中で、ある考えにまとまって今に至っています。そしてその考えに自分としては、わりとこだわりがあるんです。
 その考えというのは、自然が豊かであることと人口密度が低いことは、暮らしやすさやそのコミュニティの性質を特徴付ける大きな要因である、というものです。
 もう少し詳しく書くと、人は日々暮らす中で自然に癒されているし、自然がそばにあると安らかになると思うのです。
 そして人口密度高いと、人は他人に対して、イライラしたり、厳しくなったり、競争的になったりすると思うのです。
 どんな町でも住めばその町のよさがあっていいものです。慣れるということもあるでしょう。
 とはいえ、これはぼくだけかもしれませんが、自然が豊かであることと人口密度が低いことは、住みやすさの面で大切だと思うのです。
 自然がそばにある暮らしが、人に癒しを与えるというのは、わりと多くの人に共感してもらえるのではないかと思います。毎日の暮らしにはそんなに自然が必要ないという人でも、たまに旅行に行って自然のよさを実感したことがある方は多いでしょう。ましてや自然のよさを知っている人なら、自然が暮らしのそばにあることで、日々の暮らしが安らかになることに頷いていただけるでしょう。
 日々安らかに暮らしている人が多いコミュニティなら、おそらくコミュニティ全体のストレス量は少ないんじゃないかなあと思います。
 では、人口密度というのはどうでしょうか?
 東京の繁華街で、道行く人に挨拶する人など、ほぼいないと思います。っていうか、そういう人がいたら変な人じゃないかって疑いさえするでしょう。
 でも、離島や田舎を旅したときに道行く人に挨拶されたことはあるのではないでしょうか? 1泊ではそうならないかもしれませんが、何泊かしているときっと挨拶しあう場面が出てくると思います。ぼくの旅の経験では、たいていそうなります。ましてや暮らしていると必ずそうなるでしょう。
 東京の混雑したお店の特売日でみんなが我先にと列を作って商品を取り合うのはあり得ますが、田舎の商店だとそういうことは起きないと思います。だいたい列ができるということがないし、どちらかというと譲り合うことの方が多いかもしれません。
 人口密度が高い(人が多い)と、個人の匿名性が高まり、ぼくらは他者を認識する感度を自動的に鈍くするのではないかと思います。それは、そんなに大勢の人を覚えられないし、たぶんいちいち他人に反応していると疲れてしまうからじゃないかと、ぼくは勝手に想像しています。
 自分の周りに人が少ないと、他者の一人ひとりを認識するし、それがコミュニティのメンバーなのかそうじゃないのか、外部の人間なら安全な人なのか、危険人物なのか推し量ろうとするでしょう。もっとその人のことを知ろうとしたり、憶えたりするかもしれません。あるいはその人の心情を察したりするかもしれません。
 こんな考えがもとになって、ぼくは首都圏でもわりと人口が少ない、自然の豊かなところに引っ越しました。東京に住んでいた頃に比べて生活する上でのストレスは、肌感覚で100分の1くらいになっていると思います。
 おそらくぼくは、自然の豊かさと人口密度の低さに、影響を受けやすい性質なのでしょう。それに気づいて自分が暮らしやすい環境を選べたのはラッキーだったなあと思います。







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