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レジリエンスは海遊びで養われるのではないかという経験的な思い




 レジリエンスに関する本が書店に並んでいるのを見かけます。
 ぼくも何冊か読みました。
 レジリエンスとはなんだろうと思いつつ、ウィキペディアを見てみると「精神的回復力」「抵抗力」「復元力」「耐久力」と書いてありました。
 要するにビジネスパーソンが心が折れないようにするための方法が、レジリエンスに関する本には書いてあるんですね。

 本を読んでいるとそこかしこで思い当たることがあるわけで、これって何だろうと考えました。

 そう、海遊びしているときの心の持ちようと似ているんですね。
 海遊びといってもスキューバーダイビングやシーカヤックで荒れた海に出ると、文字どおり命がけです。
 荒れた自然の中に飛び込むと、絶えず死は近くにあります。
 そういう状況では、臆病になりすぎず、なめてかからず、勇気と希望を持って、平常心で、冷静でいることが、生きて帰ってくるために必要なことです。一番いけないのは感情的になること、取り乱すこと、怒ること、焦ること、精神的に疲れてしまうことです。そんな思いを抱いても何の得にもなりません。このあたりの心の持ちようが似ていると思うんですね。

 自分の恐怖心とか不安というような否定的な感情を一旦脇に置いておく、そんな癖が、海遊びをとおして、ぼくには身についたような気がします。

 勇気・希望・なんとかなるさという楽観的な気分を持ちつつ、冷静に慎重に周到に思慮深く判断し、行動する、その一見相反することをバランスよく同居させることが、海に出て、そして無事に帰ってくるために必要だと思います。これは経験的に確かなところです。

 慎重すぎる方に傾くと、海に出なければいいという判断になります。荒れた海ではもちろんそういう判断が必要なわけで、そんな状況で海に出てしまうのは勇気ではなく無謀です。太平洋戦争の際の軍部ですね。
 そうではなくて、危険だから海に出なければいいという判断の延長線上には、リスクは一切とらない、家でじっとしているのがいいという結論があるわけですが、それは生きるという前提がある以上あり得ないわけです。この世に生まれて生きている以上リスクはゼロになりません。やりたいことをやらずに家でじっとしている人生を、果たして生きているといえるのでしょうか? リスクを極端に忌避する傾向が、近年の日本企業が元気がない原因だと個人的には思っていますが、それと似た構造があるように思えます。そのような心持ちは臆病というのだと思います。

 でも楽観的すぎて、状況を的確に判断できない、あるいは大切な情報を見逃すということもあってはならないことです。それはほぼ間違いなく死に近づくことです。

 すごく大げさなことを書いてしまいました。大風呂敷を広げたついでに書いてしまいますが、勇気、希望、勇敢さと冷静さ慎重さ思慮深さを併せ持つことは、仕事でも遊びでも、生きるということ全般に大切なのではないかというのは、ぼくの持論です。





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